GOOD DESIGN AWARD

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2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
本格麦焼酎 [高千穂 零]
事業主体名
高千穂酒造株式会社
分類
個人・家庭用のパッケージ
受賞企業
高千穂酒造株式会社 (宮崎県)
ADEX 日本経済広告社 (東京都)
株式会社セイタロウデザイン (東京都)
受賞番号
14G121012
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「麦本来の香りをとことん引き出した、麦焼酎の新たな原点」を目指して開発された本格麦焼酎。その製法は、焼酎づくりの原点といわれる「黒麹仕込み」「全麹仕込み」「常圧蒸留」という3つの手法を重ね用いたもの。これら3手法は、いずれも原料の味わいを引き出す効果があるため、ピュアな麦の香りが豊かな焼酎が完成した。この魅力を直感的に伝えるため、黒い瓶に、黒いラベル、黒いロゴを重ねた漆黒のボトルをデザインした。黒はRGB表記で(0,0,0)と表されることから「色の原点」と捉え、基調色に採用した。ぜひ一度、部屋の照明を落とし、陰影に富んだ環境でお愉しみいただきたい。これが、麦本来の香りです。

プロデューサー

高千穂酒造 丸山 和伸、飯干 修誠、下中野 健、大崎 将一郎 + ADEX 日本経済広告社 芥川 巧、森谷 健太郎、熊谷 裕樹、柴田 兆

ディレクター

ADEX 日本経済広告社 木下 顕志 + セイタロウデザイン 山崎 晴太郎

デザイナー

セイタロウデザイン 山崎 晴太郎、大歯 遊子

詳細情報

http://www.takachihosyuzo.jp/

発売
2013年11月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の酒販店や飲食店(2014年10月1日現在)

仕様

【1800ml】寸法:縦105mm × 横105mm × 高40mm、重量:2.7kg 【720ml】寸法:縦80mm × 横80mm × 高29.8mm、重量1.24kg

受賞対象の詳細

背景

本格焼酎市場は、膨大な量の銘柄が乱立する極めて過酷な市場であり、麦焼酎だけでも少なくとも数百種類は存在する。しかし、我々が数百種類を調べた限りでは「黒麹仕込み・全麹仕込み・常圧蒸留」という製法による麦焼酎は、我々の「高千穂シリーズ」を含めて3ブランドしか存在しなかった。この、商品の魅力と独自性の根源となる要素を広く伝えたかったが、それには専門的で難解な説明が避けられない。これが当初の課題であった。

デザインコンセプト

黒い瓶、黒いラベル、黒いロゴの暗闇に溶けるボトルにより、この焼酎がもつ芳醇な香りを視覚的に表現する。

企画・開発の意義

商品の魅力を的確に表現し、かつそれが直感的に伝わること。それでいて、店頭で思わず手に取りたくなる。手土産として持っていったときに会話が生まれる。飲み終わっても飾っておきたくなる。そういった副産物を生み出したかった。そしてそれを過度な装飾や奇をてらった加工などは施さずに実現する。それは実際に飲んでいただくシチュエーションを大切にしたかったからである。見た目から美味しい。そんなボトルを目指した。

創意工夫

この焼酎のなめらかな舌触りを表現するため、瓶にはフロスト加工を施したマットな質感のものを選択。その上に墨和紙のラベルを巻き、透明箔で商品名のロゴのみをシンプルに刻印した。ロゴには黒箔を使う予定だったが、透明箔に変更することで、光の当たり方に応じて見え方が変化するようになった。ロゴ全体を視認するためには、ある程度近づいた上で、限られた角度から見なければならない。その結果、自然と手に取って眺め回したくなるような効果が得られたのではないかと思う。ふたは、開ける度に音を楽しんでいただけるよう、1800ml、720mlともにスクリューキャップではなく、押し込み式の栓を採用した。これらの施策により、焼酎の香りと味わいによる愉しみに加えて、ボトルでも視覚、触覚、聴覚で愉しめるようにすることで「五感で味わえる麦焼酎」を目指した。

デザイナーの想い

この商品が生まれた宮崎県高千穂町は、日本神話の里として知られる。初めてこの地を訪れたときに印象的だったのが、暗闇の存在だ。それは「神々がかつて会議をした場所」と伝わる河原の洞穴の奥や、皇祖神を祀る神社の神殿の奥にひっそりと佇んでいた。暗闇には何も存在しないはずなのに、何かやんごとなきものの存在を感じた。この商品にもそういったかけがえのない空気をまとわせたい。闇に溶けるボトルにはそんな想いも込めた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の酒販店や飲食店(2014年10月1日現在)
取り扱い店舗一覧 ※ 在庫状況は各店舗にお問い合わせください。

審査委員の評価

デザイナーもチャレンジャーだが、それを通したクライアントもチャレンジャーである。このようなアイディアは今までも有り得ただろうし、一定の顧客には受け入れられるだろうと想像されるが、いざやろうとなるとネガティブなシチュエーションはいくらでも想起される。黒麹仕込みなどの黒に辿りついたストーリーも魅力を増している。国内はもとより、海外で流通し評価されるところを想像すると、なお応援したくなる。

担当審査委員| 永井 一史   鹿野 護   久保田 晃弘   遠山 正道   中谷 日出  

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