GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
サイクルステーションとりで [サイクルステーションとりで]
事業主体名
茨城県取手市
分類
公共用の空間・建築・施設
受賞企業
取手市 (茨城県)
株式会社オリエンタルコンサルタンツ (東京都)
株式会社16アーキテクツ (東京都)
受賞番号
14G110959
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「サイクルステーションとりで」は機械式駐輪456台、自走式駐輪約490台からなるハイブリット式駐輪施設である.駐輪施設をペデストリアンデッキによって駅と直結させることで,自転車をパークアンドライドの末端交通として活用すると共に,多くの人が行き交う都市空間として再定義した.自走式駐輪に機械式駐輪を組み合わせることで空間の高密化を図り,屋上広場やロッカールーム,インフォメーション,公衆トイレなどの機能を併せ持つ今までにない公共空間とした.シンボリックな格納庫とガラスシャフトを垂直に移動する自転車によって,自転車を格納する行為自体をドラマチックに見せることで、街のランドマークとなることを意図した.

プロデューサー

株式会社オリエンタルコンサルタンツ 社会政策部 中村実

ディレクター

株式会社16アーキテクツ 小川達也

デザイナー

小石川建築/小石川土木 小引寛也+JFEエンジニアリング 大河原俊秀

利用開始
2014年3月28日
販売地域

日本国内向け

設置場所

茨城県取手市中央町2-17

仕様

◆敷地条件:防火地域 商業地域◆駐輪台数:機械式456台 自走式417台 原付80台 ◆構造:地上3/地下1階 階鉄骨鉄筋造 一部鉄骨造◆規模:敷地面積 905.67㎡/建築面積 363.03㎡/延床面積 1489.76㎡◆地下1階 299.91㎡/1階 874.79(内554.40㎡は機械式部分)㎡/2階 217.64㎡/3階 97.42㎡◆建蔽率 40.09%◆容積率 164.49%

受賞対象の詳細

背景

上野駅から常磐線で約40分,取手市はJRや関東鉄道の駅を中心に市街地が形成され,駅前にはロータリーとペデストリアンデッキが整備されている.取手駅西側は現在区画整理事業が進行中で,今回の計画敷地もその一部に位置する. 区画整理事業の過渡期とはいえ,駅前に空き地と解体現場が点在する中心市街地の賑わいを失いつつあった同市においては,単なる駐輪施設ではなく街の活性化に役立つ施設となることも求められた.

デザインコンセプト

駅と直結する屋上広場を併設し、街の活性化につながるハイブリッド式駐輪施設.

企画・開発の意義

自転車は自動車や電車と比べてはるかにエコな乗り物であり,市街地活性化と共存可能な次世代交通インフラである.これまで駐輪施設は駐輪台数だけで語られ,いかに効率よく駐輪できるかのみが考えられてきたが,本来は空港や駅などと同じく都市におけるターミナルであり,公共性の極めて高い空間のはずである.人々が集まり、行きかう豊かな駐輪施設を作ることが街の活性化につながると考えた。駐輪施設による都市再生である.

創意工夫

駐輪施設をペデストリアンデッキによって駅と直結させることで,自転車をパークアンドライドの末端交通として活用すると共に,多くの人が行き交う都市空間として再定義した.自走式駐輪に機械式駐輪を組み合わせることで空間の高密化を図り,屋上広場やロッカールーム,インフォメーション,公衆トイレなどの機能を併せ持つ今までにない新たな公共空間とした. 457台が納まる格納庫を上空に浮かべることで,効率化を図りつつも,自転車を格納する行為自体をドラマチックに見せている.駐輪施設を人が使う施設として建築的に捉え,美しく居心地の良い,人々の集まる空間とすることで都市再生につながると考えた. 太陽光発電や屋上緑化,雨水利用などを積極的に利用することでサスティナブルな施設としつつ,災害時にも自転車と共に機能する施設を目指した.

デザイナーの想い

今まで駐輪施設は社会的に意義のある空間として認識されず、本質的な検討がされなかったではないだろうか.しかし最もエコで先進的な乗り物である自転車、その交通インフラの集積としての駐輪施設として考えるならば、都市における新たなターミナル空間として駐輪施設を見直す必要があると考えた.この施設によって住民の駐輪施設に対するイメージが変わり、明るく賑わいのある、人々の集まる空間公共空間となることを期待する.

どこで購入できるか、
どこで見られるか

茨城県取手市中央町2-17
cycle station Toride

審査委員の評価

世界初のハイブリット式駐輪施設。自転車はエコな次世代交通インフラである、駅に直結した駐輪施設は職住の距離を縮めるだけではなく、街の回遊性を高めて都市活性化を促す。この新しい駐輪施設は上下に回転する仕組みを眺めるだけでも楽しそうである。

担当審査委員| 安田 幸一   高橋 晶子   廣村 正彰   山梨 知彦  

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