GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
図書館 [国際教養大学図書館]
事業主体名
公立大学法人国際教養大学
分類
公共用の空間・建築・施設
受賞企業
公立大学法人国際教養大学 (秋田県)
受賞番号
14G110951
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

国際教養大学図書館は、学生が24時間365日いつでも利用できる大学の学習拠点です。この図書館のコンセプトは、学生達が本と戦う場「ブックコロシアム」です。設計者による長年の成育環境の研究から導かれた、意欲を喚起する空間の原則「遊環構造」が適応され、学習意欲を喚起する空間の実現が試みられました。 半円形状で段々状の書棚と閲覧席は円の中央から見上げるように構成され、たくさんの「知」が用意されている事を体感させ、本を探索する楽しさを環境的に提供しています。また、秋田県産の杉材を徹底的に活用し、秋田県が設置した公立大学として世界に発信する図書館空間が目指されました。

プロデューサー

公立大学法人国際教養大学 前理事長・学長 中嶋 嶺雄(故人)

ディレクター

株式会社環境デザイン研究所 会長 仙田 満

デザイナー

株式会社環境デザイン研究所 プロジェクトマネージャー 野村 朋広

詳細情報

http://web.aiu.ac.jp/undergraduate/support/nakajima-library

利用開始
2008年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

秋田県秋田市雄和椿川字奥椿岱193-2

仕様

構造:木造 一部RC 2階建 延床面積:3,984.19平方メートル 図書収容能力:開架8万冊・閉架5万冊 閲覧席:300席 特徴: 1) 全国的にも例のない半円の段状空間「ブックコロシアム」 2) 木造架構には全て秋田杉を使用し、伝統技術を生かした傘型屋根とすることで、圧倒的な存在感と秋田杉の美しさをアピール 3) コストを抑えるため集成材を利用せず、製材で一般的に流通している木材を使用

受賞対象の詳細

背景

豊かな森林に囲まれている国際教養大学は、秋田市の南に位置しています。平成16年の開学以来、国際社会で活躍する人材を育成するため、すべて英語の少人数授業、1年間の海外留学の義務付け等、独自のカリキュラムを展開しています。特に本図書館は、自律的な学びの中心として、学生が24時間365日利用できる大学の象徴的な施設として、地元の秋田杉を用いた木構造による建物が求められました。

デザインコンセプト

「本と人と緑を繋ぐ」半円形の段状の空間と、それを覆う傘状の木の構造で構成した「ブックコロシアム」

企画・開発の意義

国際社会で活躍する人材を育成する国際教養大学は、秋田から国際社会への発信の場としても機能しています。本図書館を様々な国の学生、関係者が利用する事で「秋田県という自然豊かな土地」とそこで生まれた「秋田県産材」、その魅力を余すことなく引き出し具現化する「日本の匠の技」を広く知らしめることに貢献しています。

創意工夫

[学習意欲を喚起しサポートする空間構造] 従来、図書館はフラットな読書空間が原則とされてきましたが、ここでは4つの半円形の段により、本棚も読書スペースも構成されています。全体が探索する楽しさを喚起する空間構成となっています。また、本学の提携大学は世界45カ国・地域163大学(2014年6月1日現在)まで拡がっており、世界各地から留学生を受け入れております。多様な学生に配慮し、ライブラリーホールでは、座席の高さが違う3色の椅子と温度や明るさの違う閲覧室を利用者が自分の好みで選び、学習できるようになっています。[地域資源の秋田杉の徹底活用] 地域の資源である秋田杉が徹底的に活用されています。一般市場材である角材を用い、伝統的な継手工法を採用。RC、鉄骨との美しいハイブリッドな構成により、魅力的な木造空間をリーズナブルな工事費で実現し、秋田杉の価値を高めることに寄与しています。

デザイナーの想い

建物周囲の大きな緑に囲まれ、内部の圧倒的な木の構造に囲まれた「ブックコロシアム」は、木と本に囲まれた落ち着いた空間でもあり、学習意欲を喚起する空間です。国際教養大学の学生にとって、大学にとって、秋田県にとって国内外に誇れる施設となっていると考えています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

秋田県秋田市雄和椿川字奥椿岱193-2
国際教養大学ホームページ

審査委員の評価

秋田杉の美しさを圧縮しシンボライズした造形的架構が大きな特徴である。構造設計者の持つ力量が遺憾なく発揮された大空間でありながら、ひとりひとりが本に向き合う場が落ち着いた印象なのは、階段状に分節された床とヒューマンスケールの家具や細部が身体ととり合うからであろう。

担当審査委員| 安田 幸一   高橋 晶子   廣村 正彰   山梨 知彦  

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