GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
市役所の支所・コミュニティ施設 [本郷支所・本郷ふるさと交流館]
事業主体名
岩国市
分類
公共用の空間・建築・施設
受賞企業
株式会社長野総合建築事務所 (山口県)
受賞番号
14G110944
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

静かな山間の懐かしさと風情ある街並みに溶け込むように、だが街の中心としてシンボル的に、静的だが意欲的な表情をもつ建物である。積み重ねられたコンテクストに向き合い、繰り返し対話することから生まれたデザインは、地域の歴史と現在と、明るい未来をつなぐ重要な使命を持っている。

プロデューサー

岩国市 + (株)長野総合建築事務所 長野 英彦

ディレクター

(株)長野総合建築事務所 長野 英彦

デザイナー

(株)長野総合建築事務所 長野 英彦、田中 千里 + 木構造建築研究所田原 田原 賢、村田 幸子

詳細情報

http://www.nagano-arch.co.jp

利用開始
2014年3月31日
販売地域

日本国内向け

設置場所

山口県岩国市本郷町本郷2082番地1

受賞対象の詳細

背景

2006年に岩国市と合併した本郷町(旧本郷村)。古くは宿場町として栄えた歴史あるまちである。現在も風情ある街並みが残り、清流錦川に育まれた林業の盛んな土地でもある。 市の総合支所の再編成を期に、老朽化した支所と公民館を建替え、支所とコミュニティ施設が一体となった複合施設として起案された。 まちのコンテクストと向き合いながら、地域の行政と住民活動の新たな拠点となることを目指して計画した。

経緯とその成果

環境、歴史、文化、技術。長い時間をかけ蓄積されたこれらと、繰返し対話し生まれる新しいデザインの追求。

デザイナーの想い

長い歴史のなかで培われてきた日本の木造建築は、現代の都市計画等によって発展の空白の時代が長く続いてきた。公共建築は特に顕著で、いたるところで地域景観が漂白されてきた原因のひとつと言えると思う。このプロジェクトでは前記の問題意識のもと、本郷町の公共空間にふさわしい形式を木造に求め、まちのコンテクストを生かした木造の公共建築の可能性を表出しようと意欲的に取り組んだ。

企画・開発の意義

長い時間をかけて積み重ねられてきたコンテクスト。本郷の街並みが持つ「時間軸」に対して「新しい軸」を用意することで、新しい公共の場に対する住民の期待に応えたいと考えた。これまでの「時間軸」を否定するのではなく、それらとの新しい接続方法を模索することで導き出される「新しい軸」をコンセプトに、広く住民の方々に親密さと新鮮さをもって受け入れられる建築を目指した。

創意工夫

本郷の街並みの特徴を連続する切妻屋根に見る。「時間軸」からくる懐かしさであり風情であり美しさがある。これに新たな景観要素を加えながら再編することで、街並みに溶け込みながらも周辺環境と相まってシンボル的な存在となる、「新しい(景観の)軸」を創り出そうとした。  田舎ならではの「時間軸」の風景に住民同士の交流がある。本施設のエントランスからグラウンドまでの「新しい(動線の)軸」は、アクセスの容易さに加え住民同士の交流の誘発を狙った。  本郷の「時間軸」の特性を考えると木造在来工法の選択は必然だった。地元材を経済的かつ有効に利用するため、集成材への加工は避け小径材で構成した。多目的ホールは在来工法としては破格の大きな空間であるが、力を分散させて処理することでこれを可能にした。「新しい(地元材を使用した木造在来工法の発展を見通す)軸」は本件にとどまらず、我々の追及していきたいテーマの一つとなった。

仕様

建築面積:913.90㎡ 延床面積:835.25㎡ 階数:平屋 構造:地元材を使用した木造在来工法

どこで購入できるか、
どこで見られるか

山口県岩国市本郷2082番地1
岩国市ウェブサイト

審査委員の評価

制約が大きいであろう計画の中、デザインの要点を集中し、派手ではないが味わい深いデザインを実現している。特に特徴的であるのは、木質の架構を利用した照明であろう。天井面をシンプルにまとめ上げ反射板として用いて、昼はそこにハイサイドライトからの自然光を当て、夜は人工照明をそこにあてることで、シンプルながら美しい空間作りが実現している。

担当審査委員| 安田 幸一   高橋 晶子   廣村 正彰   山梨 知彦  

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