GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ウッドデッキ [秋葉原UDX ウッドデッキ改修工事]
事業主体名
NTT都市開発株式会社
分類
公共用の空間・建築・施設
受賞企業
NTT都市開発株式会社 (東京都)
株式会社saiブランド (東京都)
受賞番号
14G110930
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

秋葉原UDXビルはオープンから今年で8年を迎え、大きな発展を遂げている秋葉原の街とともに歩んできました。とくに1、2階のデッキスペースは駅へとつながる快適な通路としてだけではなく、週末にはフリーマーケットとして利用されたり、普段は腰かけてくつろげる都会の中のオアシスとして多くの人で賑わっています。 輸入天然木材を用いたデッキは年月とともに風合いを増しながらも改修の時期となり、これまで親しまれていたデッキ空間の良さを残しながら、進化した再生デッキ工法により新たな付加価値を取り入れました。

プロデューサー

NTT都市開発株式会社

ディレクター

株式会社saiブランド 結城拓士

デザイナー

株式会社saiブランド 猪狩英樹

詳細情報

http://www.sai-brand.jp/blog/?p=1406

2工区目の利用開始時期
2014年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

秋葉原UDXビル

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

既存の輸入床板を再利用し、経年変化の味わいと再生技術が融合する「ライフサイクルデザイン」

背景

バブル期に輸入されはじめた外国産ハードウッド(広葉樹)により、日本のデッキ市場は形成されてきました。これらのデッキが改修時期を迎えていますが、その多くは状態や劣化原因を調べることなく廃棄されている現状があります。

デザイナーの想い

既存のデッキ材をひとつひとつナンバリングして搬出し工場加工の後、現場の同じ位置に戻すという作業は、既存木材を廃棄し新しい材で作り直すより手間がかかります。苦労の多い現場でしたが、年月を経た材料の美しさを引き出し大切にしたいという、本工事関係者やビルオーナー、ビル管理会社の想いは、利用者の方々にも伝わるものと期待します。

企画・開発の意義

木材はその組成の70%が炭素です。外材を輸入した者の責任として、燃やさず使い切る「カーボンニュートラル」を推進することが、現代を生きる我々世代の使命と考えます。そこで今回採用した工法は、劣化した下地を入れ替え、床板表面を3次元ルーターで加工し現場へ戻すというものです。

創意工夫

デッキ材を再利用するにあたり、表面を薄く削る方法を検討しましたが、再利用材の木目に詰まった砂やビスなどの金属片が加工機械の故障を招くため通常の製材工場では不可能でした。サンドブラストも検討するなど試行錯誤の結果、特殊な3次元ルーターで表面0.5mmを削り取る「ピールド工法」を開発しました。仕上げにおいては目地幅も含めた模様の位置をミリ単位でデザインすることにより、ピールドの波模様が美しく連続するようにしています。さらに相互方向の歩行者にとっての滑り抵抗を確保するため、波模様を1列ずつ違え配置し、同時に意匠的な新しさも追加しました。施工の現場では、外したデッキ材をそのまま同じ位置に戻さなければ材長やビス穴の位置が合わないため、すべての材にナンバリングを施しました。交互に板目方向が違うため、加工工場との入念な打合せと連携によりレベルの高い品質の確保が必要とされました。

仕様

「ピールド工法」によるウッドデッキ改修(3工区合計で約600㎡)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

秋葉原UDXビル
秋葉原UDXビル
NTT都市開発株式会社
株式会社saiブランド

審査委員の評価

古くなったウッドデッキの再生である。古くなったウッドデッキをただ剥がして捨てるのではなく、積極的な再利用を図っている。傷んだ表面を削り取る際に、単に削り取るのではなく削り取ったパターンを滑り止めとして使っているところが面白い。さらにはそのパターンをデザインにまで高めている点が評価できる。新品では味わえない深みのあるデザインである。

担当審査委員| 安田 幸一   高橋 晶子   廣村 正彰   山梨 知彦  

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