GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
医療施設(内科・睡眠時無呼吸症候群診療) [あだち内科クリニック]
事業主体名
あだち内科クリニック
分類
産業用の空間・建築・施設
受賞企業
小長谷亘建築設計事務所 (東京都)
あだち内科クリニック (茨城県)
株式会社関根工務店 (茨城県)
受賞番号
14G110926
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

茨城県牛久市に建つ、一般的な内科小児科の診療に加え、睡眠時無呼吸症候群の宿泊検査設備を備えたクリニック。 典型的な郊外のロードサイドの風景の中、シンプルな正方形の平面に不整形な中庭のあるプリミティブな白い外観の建物は、クリニックが地域に対し開かれ、安心感を与える存在となるよう目指している。 室内においては建物中心に向かって高くなる屋根形状そのままに、のびやかな内部空間が広がっていく。クリニックが閉ざされた部屋の集合体ではなく、全ての部屋がゆるやかに繋がるような計画としている。中庭とその周りに幅の異なる回廊を設けたプランニングは快適性と機能性をさりげなく両立させている。

プロデューサー

小長谷亘建築設計事務所 小長谷亘

ディレクター

小長谷亘建築設計事務所 小長谷亘

デザイナー

小長谷亘建築設計事務所:小長谷亘 /A.S.Associates:鈴木啓(構造) /コモレビデザイン:内藤真理子(照明) /morld:横山博昭(ロゴ)

詳細情報

http://www.adachi-naika.net/

利用開始
2013年12月
設置場所

茨城県牛久市さくら台3-61-15

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

地域に開かれ、安心感と親しみのあるプリミティブなクリニック

背景

より地域に根ざした医療を実践するために、クライアントの住み慣れた地に診療所の開業を計画。設計者は敷地探しから計画に参加している。一般の内科診療に加え専門である睡眠時無呼吸症候群の診療を行うため、通常の内科よりも広域の患者を対象とし、駐車スペースの確保しやすい街道沿いにクリニックを計画。のどかな風景の中で突出しすぎず、かつ車からの視認性・シンボル性のあるデザインが求められた。

デザイナーの想い

風景の中でどのように建築が立ち現れるべきか、その中で人がどのように居心地よく過ごせるかを考えた。 診療所というビルディングタイプは堅固にも思えるが、それらを真摯に考えていくと雛形的な建築にも、応用の効かない特殊過ぎる建築にも決してならない。 郊外のロードサイトに広がってしまった風景を再考する鍵は、とてもシンプルなものだと思っている。

企画・開発の意義

郊外の典型的なロードサイトの風景の中にあって、自然に診療所として認識されうるプリミティブな建ち現れ方を模索した。この建物が地域の人々に風景として認知され共有されていくことで一つの開放性に繋がっていくことを目指した。 一般の内科・小児科診療に加え睡眠時無呼吸症候群の診療・宿泊検査など、様々なステータスの患者さんを無理なく受け入れる包容力をもった計画としている。

創意工夫

デザイン上大きな要素である建物の色に関しては周辺環境も踏まえ、診療所のイメージとして最も身近である白色を選択。材質はガルバリウム鋼板の平葺きで統一することで均一に汚れ、白色を維持できるよう配慮している。また軒樋や笠木を隠し、建物のプリミティブさをより際立たせるディテールとした。中央に中庭とそれを囲む回廊があり、その周囲に諸室を配する平面計画としている。屋根形状がそのままあらわになった内部空間においては、諸室を間仕切る構造壁だけが屋根まで達する。回廊と諸室を隔てる壁の上部はガラスとしているので、昼間は外光が諸室を通してリフレクトしながら入り、夜は室内の灯りが廊下にもれる。全体が常に緩やかにつながるような計画としている。歪な中庭形状は待合スペースに視覚的な広がりをもたらすだけでなく、回廊の幅を変化させることで小待合のスペースを生んだり、患者の進入を柔らかく制止するような効果をもたらしている。

仕様

敷地面積:1545.82㎡、建築面積:242.03㎡、延床面積:239.10㎡、規模:地上1階、構造:木造

どこで購入できるか、
どこで見られるか

あだち内科クリニック 茨城県牛久市さくら台3-61-15
あだち内科クリニック HP
小長谷亘建築設計事務所 HP

審査委員の評価

ひな形でも特殊解でもない、まさにグッドデザインの建築。シンプルな白い家に見える外形は生活感とオープンな印象のアイコンとなり、中心部の庭の形状と回廊の巾を操作することで伸びやかなプランニングと心地よいインテリアが実現している。コンセプトからディテールまでが評価された。

担当審査委員| 安田 幸一   高橋 晶子   廣村 正彰   山梨 知彦  

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