GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
複合施設 [立体長屋のビル]
事業主体名
深見龍太郎
分類
産業用の空間・建築・施設
受賞企業
合同会社UKMI (福岡県)
受賞番号
14G110913
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

この建物は、名古屋市中心部からほど近い、間口4.5m、奥行き25mの細長い敷地に建つ鉄骨造3階建ての長屋建築です。1階に店舗、2階にオフィス、3階住戸という3つのそれぞれ異なる機能が複合した建物であり、敷地の奥行きを活かした前後上下に動きのある構成としています。前面の道路との間に緩衝スペース且つ各機能への動線であり、この建物の顔となる広場を設けています。その広場を介して行われる活動の異なる3つの賃貸空間と土地周辺との関係を考慮したデザインとしています。

プロデューサー

小西功一

ディレクター

上村健将

デザイナー

松山啓浩、井手岳郎

利用開始
2014年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

愛知県名古屋市中村区名駅南3-11-20

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

中庭・通り土間などの長屋独自の平面要素を「立体的な長屋」として継承・再構成された複合ビルです。

背景

敷地は、JR名古屋駅近くの施主の生まれ育った地域です。ここは、戦後から昭和にかけて小さな店と住居からなる長屋が軒を連ねる活気のある街でした。しかし、次第にその活気は失われ、近年は大規模な開発が進んでいます。この計画は、生まれ育ったこの街で感じられる人の温かみや心地よさを再認識し、さらに魅力ある街にするための起点にしたいという施主の強い思いから始まりました。

デザイナーの想い

この建物は小規模ではありますが、人の交流という観点では、この建物に住まう人々や地域コミュニティに大きな効果をもたらすと考えています。マンションなど大開発が進む現代社会において、このプロジェクトを事例とし、人と人との交流が自然に生まれる小さなクラスターの重要性を提起していければと思います。商業と住居という小さな生活の複合が街路に露出した新しい街づくりです。

企画・開発の意義

この建物は、かつての長屋のように、活動の異なる人々であっても、お互いにその気配を感じながら生活を送ることで、より身近に社会や人との繋がりを意識することをコンセプトとしています。さらに、マンションなど単一機能の大開発が進む周辺状況において、このプロジェクトは、長屋的な小規模な複合で、一人一人の生活や営みがまちに新たな価値を提供することを目的としています。

創意工夫

まず、間口4.5m、奥行き25mの奥行きという敷地の特徴を活かし、交通量の多い前面道路との関係性を考慮しました。街と建物の間の「中庭」を設けることで、プライバシーを守りつつも社会との繋がりを感じられるような配置としています。 また、前面道路に対して、ボリュームを張りだしたり、各階に異なる奥行きを持たせ積層させることで、バルコニーなどの「立体的な中庭」としてのヴォイドを干渉空間として設け、階に住まう人々や訪れた人々の交流の場をつくりだしています。このように「立体的な長屋」の構成要素を工夫しました。

仕様

敷地形状:間口4.565m/奥行約25m 敷地面積:111.49m2 構造:鉄骨造3階建ての長屋建築 用途:貸店舗+共同住宅 設計協力:株式会社鵜飼哲矢事務所 施工:株式会社花田工務店

どこで購入できるか、
どこで見られるか

愛知県名古屋市中村区名駅南3-11-20

審査委員の評価

うなぎの寝床状の敷地に作られた立体長屋。町家の標準解として中央付近に光庭をとり前後に二分する形式が多いなか、前面に空地をとって各階への動線を解き、ボリュームの凹凸によってダイナミックで新鮮な構成を作り出したことが評価された。

担当審査委員| 安田 幸一   高橋 晶子   廣村 正彰   山梨 知彦  

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