GOOD DESIGN AWARD

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2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
ホテルと住宅の複合ビルのリノベーション [ホテル&レジデンス六本木]
事業主体名
シマダアセットパートナーズ株式会社
分類
住宅・住空間
受賞企業
シマダハウス株式会社 (東京都)
伊藤博之建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
14G100851
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

築30余年のホテルと住宅からなる複合建物の再生計画である。近年入居者離れが進み、廃墟同然の状態が続いていた。改修にあたっては、物理的な面に限らず機能的にも、既存建物から価値を見出し最大限に活かすことが目指された。既存のホテルを、1日単位の契約により提供される居住の場、と読み替え、さらに分譲住宅を、月単位で契約するサービスアパートメント、及び、年単位で契約する賃貸住宅とに置き換えることで、建築基準法上の用途は変更しないまま、互いに独立して併存していた2つの施設を、1日単位から年単位まで様々な長さの時間の“居住の場”を提供するひとつながりの新たな都市拠点として再定義した。

プロデューサー

シマダハウス株式会社 代表取締役 島田成年

ディレクター

シマダアセットパートナーズ株式会社 専務取締役 佐藤悌章、松田佳那 + シマダハウス株式会社 傅 均

デザイナー

伊藤博之建築設計事務所 伊藤博之 + 松原独歩建築設計 松原独歩

詳細情報

http://hr-roppongi.jp/

利用開始
2012年10月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都港区西麻布1-11-6

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

すでにそこにあるものから価値を見出し、できるだけ少ない手数でより多くの効果を生み出すことを目指す。

背景

既存建物は、1979年に完成したホテルと分譲住宅の複合建物である。2005年のホテル閉館以来、廃墟同然の状態であった。さらには、2007年のリーマンショック、2011年の震災を経て、もともと外国人の多いこの界隈は、とくに閑散とした状態となっていた。限られた予算の中、再び、ここに人を惹き付け、街に活気を取り戻すため、ハードとソフトの両面において、既存を見つめ直すことからプロジェクトが始まった。

デザイナーの想い

この改修では、できる限り手がかりを既存に求めつつ、新しい価値を作ることを目指した。既存の修復ではなく、一方で、すべてを隠ぺいするような改修ではなく、新しいストーリーと、既存の姿が重なって見えるような改修こそが、その建物が経てきた時間を含めて建物を肯定し、より生き生きさせる方法と考えた。

企画・開発の意義

ミニキッチン付きとすることで長期滞在もできるホテル、身一つで入居可能な家具・家電付の賃貸住宅など、ホテルと賃貸住戸、互いの性質をオーバーラップさせることで、多様な時間の長さに応じた居住の場をシームレスに提供しようと考えた。そうすることでこの場所が、様々な滞在目的、利用目的を持つ人々が集う活気ある場所になると考えた。

創意工夫

物理的にも既存の再解釈を出発点とした。ゴザや座布団が居場所をつくるように、ある面を<仕上げる>だけで場所をつくることはできる。仕上げる範囲を、あるいは仕上げをどのように切り替えるかを見定めれば、最小限の手数で、既存を最適化し、新しい建築の体験をつくれると考えた。高架下の暗い車道に向かっていた既存エントランスを、横のL型の面に限って左官の削出しに変更し、階段の向きも変えることで、歩道と並行に入っていける、より自然な建物の顔とアプローチをつくった。エントランスホール内部では、斜めの素材の切替えによって、レジデンスとホテル利用者の動線を整理しつつ、ホテルフロントへの奥行を作ろうとした。無秩序だった各階廊下は、形状はそのままに、新たな座標として仕上げのストライプを挿入した。居室では、既存の天井裏や柱、梁型をきっかけにしたいくつかのアイデアを展開した。

仕様

敷地面積 1098.23㎡, 建築面積 715.15㎡, 延べ面積 5585.66㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都西麻布1-11-6 (日比谷線「六本木」駅 2番出口より徒歩6分)
ホテル&レジデンス六本木

審査委員の評価

用途変更を伴わないかなり大規模な既存ビルの再生計画である。ホテルと住戸をいずれも居住の場として捉え、それらを連続するものとして位置づけた上で総合的にデザインした再生デザインの考え方が評価された。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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