GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [ARROW]
事業主体名
株式会社APOLLO一級建築士事務所
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社APOLLO一級建築士事務所 (東京都)
受賞番号
14G100842
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

実家の古家の隣に若夫婦が新居を構える場合、新旧の調和や対比をつくりだすことが求められる。新しいプロダクトを単に挿入するのではなく新旧間の空気づくりが大切なのだ。今回は、本敷地の特徴である長いアプローチの先端を共有の中間領域として機能させることで「第三の空間」をテーマにしている。新居のエントランスはアプローチ階段を経た2階とし、1階には写真家のご主人のスタジオのエントランスを設けることで実家、スタジオ、新居の間に共有のアプローチ広場が生まれた。旧家の濃茶の外壁とコントラストをつくりだす白壁や手前に大きく羽根を広げたアプローチ塀、緩勾配の直階段などが舞台装置として一体化しながら空間が成立している。

プロデューサー

黒崎敏/株式会社APOLLO一級建築士事務所

ディレクター

黒崎敏/株式会社APOLLO一級建築士事務所

デザイナー

黒崎敏/株式会社APOLLO一級建築士事務所

詳細情報

http://www.kurosakisatoshi.com/architecture/2013/arrow/index.html

竣工
2013年3月
設置場所

東京都品川区

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

濃茶の古家を包み込む白い新居。両者の隙間が中庭の役割を果たし、快適な中間領域として機能している。

背景

両親が暮らす「旧家」の隣に「スタジオ」と「若夫婦の住宅」を新築する計画。 異なる3つの要素を共存させるために意図的に中間領域的広場をつくりだし、仕事と生活、子育てを両立させながら、親子孫が適度に距離をおきながら生活するという新しいかたちの二世帯SOHOを目指した。新旧の建物が生み出すバランスやコントラストにより、界隈の新しい空気をつくりだすことが建築家としての最大の使命である。

デザイナーの想い

街並みや環境との調和は重要なデザインである。今回は新旧の対比(コントラスト)をつくりだすことで過去と未来をリスペクトする姿勢を表現した。共存の姿勢や時代の継承、世代間の交流など目に見えない関係性をつくりだすリノベーション的手法こそが、現代の住宅には求められている。視覚化できるものとできないものを同時につくり上げ、それらを共存させることで新たな価値を見出すことが現代建築家の使命である。

企画・開発の意義

住宅の計画と併せて、複数の要素を繋ぎとめる多様なアプローチ空間をつくる必要があり、主に外観やファサードにはランドスケープ的要素を伴うデザインが生まれた。古いものを生かしながら新しい要素を挿入する行為は、新築でありながらもリノベーション的要素が含まれ、これからの住宅デザインでも重要な考え方になると思われる。

創意工夫

1階を写真スタジオのエントランスとし、新居のエントランスはアプローチ階段先にある2階のバルコニーアクセスとすることで、立体感溢れる独特のファサードが生まれた。アプローチ階段を支える外壁が古家を包み込み、新しく生まれた中庭型のエントランスと2階のバルコニーによる立体構成が加わることで、二世帯間のコミュニケーションの場として機能している。周囲の家に囲われた建築内部には、スリット状のトップライトからの採光によりドラマティックな空間が生まれる。

仕様

敷地面積:118.36㎡(35.80坪)、建築面積:46.43㎡(14.04坪)、1階床面積:42.11㎡(12.73坪)、2階床面積:42.11㎡(12.73坪)、延床面積:84.22㎡(25.47坪)、構造:鉄骨造、規模:地上2階建、用途:専用住宅

審査委員の評価

旗竿敷地に計画された戸建て住宅は、建築家によりデザインされた数多くの事例があるものの、そのほとんどは敷地の欠点をいかにプランニングによって補うか、という点が主題になっています。しかしこの提案は、旗竿敷地をネガティブなものと捉えず、新しい居住と仕事場のためのセミパブリックな場所を生み出すきっかけとしている点が魅力的だと思います。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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