GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [凹と凸]
事業主体名
小島光晴建築設計事務所
分類
住宅・住空間
受賞企業
小島光晴建築設計事務所 (群馬県)
受賞番号
14G100835
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

住宅での居心地のあり方や繋がり方を再考し、個人と家族や地域との関わりが自然に深まる枠組みをつくった。家族の集まる部屋は、地域から距離をとり外部情報を制御することで、一緒に過ごす者はより親密感を抱く。また、個室は、外部活動の中心となるテラスと共に地域に開くことで、近所の人との関わりも自然と増え、古くからのコミュニティに馴染めるようにした。入居してから時が経つが、家族は地域の人ともうまく馴染みつつあるようだ。

デザイナー

小島光晴建築設計事務所 小島光晴

詳細情報

http://mitsuharu-kojima.com/Works/house/M-S/house.html

利用開始
2013年2月
販売地域

日本国内向け

設置場所

群馬県

仕様

・家族構成:夫婦+子供2人・構造:木造2階建て・建築面積:89.48㎡・延べ床面積:140.10㎡

受賞対象の詳細

背景

近年の住宅は、家族が集まる部屋を外部に大きく開いているが、カーテンを閉め、閉ざした印象をつくりだしていることが多い。カーテン越しの生活は、内外どちらからも閉鎖的で心地良いとは思えない。そんな想いから、どちらからも開かれた心地良い空間をつくることを目指した。

デザインコンセプト

住宅での居心地のあり方や繋がり方を再考し、個人と家族や地域との関係が自然に深まる枠組みをつくる。

企画・開発の意義

社会を通して家族を考えた時、人が家族といる状態はパブリックというより、あまり見られたくない気を抜いている状態ともいえる。逆に個室は、プライバシーが一時的に高くなることもあるが、簡易的なシャットアウトで補え、個性が弱められた個室はパブリック的である。家族室を閉じ、個室を開くことは家族間、そして地域との繋がりを深めることになる。

創意工夫

周辺環境の問題から東西壁面を全面収納とし、生活空間を中央に配置した。家族室は、南北通風が確保しやすいように一室空間とし、外部からプライバシーを確保しつつ開放的にするため、南北の床レベルを調整し、光や景色の採り入れ方、家族の距離感も慎重に検討した。床同士を繋ぐハシゴ、階段、スロープを用意し、水平・垂直移動、斜めの移動という運動を導き、一体的な空間に多様な体験を生み出した。床は、温熱環境や明るさから選定し、陽だまりやひんやり感、柔らかさや堅さなど肌で感じ、季節や行為、気分により留まる場所を自由に選べる居心地の良さを求めることで家族が集まりやすい環境をつくった。個室は、大収納により固有のものがほとんど現れないため、外部に開き、テラスでの活動を補完した。日常的に、洗濯などの家事作業や畑仕事の休憩の場となり、テラスと一体利用される開かれた場とすることで近所の人との交流が生まれやすい環境とした。

デザイナーの想い

人と人との繋がりを考える事で、地域を明るくしたい。生活を守りながらも地域に対して積極的に「開く形」を考え、人が生活を通して家族や地域の人たちと繋がり、照度と共に「明るい環境」をつくることで安心できる豊かな地域を育てたいと考えている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

小島光晴建築設計事務所
小島光晴建築設計事務所

審査委員の評価

通常の住宅とは異なり、共有部分を前面道路から切り離し、個室部分を前面道路に開いた住宅である。これは敷地の北側と西側が道路に面していることと、南面に畑が広がっていることを逆手に採った一種の実験的な仕掛けである。南面に置かれた家族室の床に緑色のカーペットを敷き込み、2階の室内ベランダと斜面で連続させることによって、室内に人工的な丘を生み出している。南北に長いトンネル状の空間に高さの異なる床が差し込まれ、変化に富んだ豊かな内部空間が実現されている。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

ページトップへ