GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [桜株の家]
事業主体名
個人
分類
住宅・住空間
受賞企業
奥野公章建築設計室 (東京都)
株式会社ガイアフィールド (神奈川県)
受賞番号
14G100812
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

スチールハウスは、木造2×4の枠材をスチール(亜鉛メッキした軽量形鋼)に置き換えた薄板軽量形鋼造の住宅である。耐震,耐火,耐久性など優れた特徴があり環境にも配慮した工法ではあるが規格住宅としてのイメージが強く、自由設計が可能な工法であることはあまり知られていない。桜株の家は、スチールハウスの開発・運用に関わってきたスチールハウスメーカーと建築家のコラボレーションにより、自由設計での意匠的な可能性の追求を試みたプロジェクトである。大屋根、広い軒下、シャープな軒先など、軽量鉄骨の特性を活かしたデザインを行い、かつそれを化粧材として使用し、スチールハウスの特徴を意匠にとり込んだ住空間をつくっている。

プロデューサー

奥野公章建築設計室 奥野公章+株式会社ガイアフィールド 遠藤陽一

ディレクター

奥野公章建築設計室 奥野公章 + 株式会社ガイアフィールド 石宇文平、伊藤泰博

デザイナー

奥野公章建築設計室 奥野公章、馬場伊都加、小柳綾

利用開始
2013年7月
販売地域

日本国内向け

設置場所

神奈川県(全国対応)

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

スチールハウスの特徴を意匠にとり込み、高耐久,高耐震,高断熱の豊かな住環境の伸びやかな平屋をつくる

背景

スチールハウスは平成12年にオープン工法となり、誰でも設計ができるようになったものの、ノウハウを持つ工務店と一部のハウスメーカーやアパートディベロッパーなどが認定形式にて実用しているのが現状である。 ニーズはあるものの自由設計がしづらい環境にある事から、建築家とスチールハウスメーカー(ガイアフィールド)のコラボレーションによりスチールハウスの可能性を広げていこうと考えたプロジェクトである。

デザイナーの想い

桜株の家ではスチールハウスの開発、運用に関わってきた工務店とのコラボレーションにより自由設計での計画を進める事ができた。軽量鉄骨をひとつの素材として扱い、その特徴を活かしながら空間をつくっていくことができ、スチールハウスのデザインの可能性を実感した。建築家が選択しやすい工法とすることができれば、高品位を求めるニーズと建築家のつくる住宅の間口を広げる事ができると考えている。

企画・開発の意義

耐震、耐火、耐久性に優れ、長寿命といえるスチールハウスが住宅供給の新たな選択肢として認知されるべきものだと考えている。 リサイクル可能な材料であり木の使用量を抑えられることから、環境保護に貢献可能で、工場生産での安定した製品の供給、施工の省力化、工期短縮など利点も多い。自由設計により豊かな空間を求めることができ、デザインの可能性も高く、施工においても実用しやすいという事を世に広めたいと考えている。

創意工夫

敷地に沿って北側に配置した細長いボリュームに、玄関とアトリエをフックさせ庭を分散配置したコートハウスの構成の建物である。このボリュームに南勾配の大きな屋根をかけ、広い軒下空間のある空間をつくった。軒の出は軽量鉄骨のBM材(45×90閉鎖型)にて持ち出せる最大寸法で決定し、軽量鉄骨ならではのシャープな軒先を実現した。南側の軒高をできるだけ下げる事で中庭越しに接する隣地への視線のコントロールを行いつつ、断面的な空間の変化をつくっている。平屋の空間構成にバリエーションを作り出すため、天井高を変化させると共に、軽量鉄骨による表現にも取り組んだ。リビングでは開口部を構成する柱、寝室やアトリエでは屋根の構成を現しに、和室では意匠として並べた軽量鉄骨を天井と床の間に使っている。現しの材には開放型断面のC型(LCN型)断面でなく、閉鎖型断面のBM材を採用し現場施工で使うビスが現れないように配慮している。

仕様

畑に広がる中にある住宅の一角。南から北に緩やかに傾斜する、東西に長いうなぎの寝床のような敷地に建つ、軽量鉄骨造(LGS)平屋の住宅である。 薄板軽量形鋼造(スチールハウス)、地上1階建て、新築、専用住宅 敷地面積238.67㎡、建築面積111.75㎡、延床面積96.45㎡、建ぺい率46.82%、容積率40.41%

審査委員の評価

スチールハウスは、在来の木造に近いコストや施工性をもちながら、耐震、耐火、耐久性に優れた工法でる。しかし、デザイン的な制約からあまり一般化されなかったが、今回の「桜株の家」では、その工法から積極的にデザインの可能性を引き出しており、スチールハウスという工法に新しい展開を開いたものとして、評価できる。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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