GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
鉄梁を仕込んで独自性を高めた4号木造建築 [鉄梁1か所仕込んで独自性を高めた4号木造建築のすまい]
事業主体名
林 崇
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社JWA建築・都市設計 (東京都)
受賞番号
14G100811
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

西側雑木林が印象的な背景を成す郊外住宅団地の一角に建つ住宅。リビングダイニングルーム吹抜けによって家族の皆が芯を感じてもらえるような「住まう場所」作りを図った。ローコストの木造でありながらアプローチ上部のみ一ヶ所だけ鉄骨を局所的に仕込んで、雑木林の豊かさを玄関前での人々の知覚に訴えるようにした。「確固とした拠り所が感じられる」ようにバランスを整え、幾世代にも「質」が継承される住まいづくりを図った。住まうことの在り方を哲学的にも建て主と一緒に掘り下げて追求し、木造住宅プロトタイプとして現代日本における住まい空間の質的な向上に少しでも貢献したいと考えた。

プロデューサー

渡辺 純

ディレクター

渡辺 純

デザイナー

渡辺 純

利用開始
2008年11月
販売地域

日本国内向け

設置場所

埼玉県狭山市

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「西側雑木林」及び「東南角地敷地の利」の2点を活かして「確固とした拠り所を感じさせる住まい」の醸成

背景

乳児を抱えた30代前半の若いカップルにとって、在来木造を構造方式として採用してコストコントロールを図ることは必須とされた。しかしルイス・I・カーンのエシェリック邸のような建築が好みである、と言明するクライアントに歩調を合わせ、ローコスト化に目配りしつつも、住まいが家族にとってどうあるべきかの哲学的問いに対してまずはしっかり理解し、「本来」の住宅建築を共に具現化してみようとのことになった。

デザイナーの想い

奇矯さをそもそも求めないクライアントのために、落ち着きと穏やかさに満ち、楚々とした風情で住み易い住宅となるようにとデザインをまとめている。家族と住まいに関し、クライアントが気にする哲学的な問題も、時間をかけて追求した。家族の皆が日々の生活を重ねていくうちに、染み出すようにして、この建築の住まいとしてのかけがえのなさ並びに「確固とした拠り所」を感じるようになっていくことを切に願っている。

企画・開発の意義

4号木造建築として若夫婦のためのローコストな住まいではあるとは言え、アプローチの出だしの主要部にやじろべえ吊り下げ方式によるハネ出し鉄梁を一か所のみ「誘い要素」として設け、西側の豊かな雑木林の風情を建築に取り込もうとしている。結果的には住まいとして個別性のある愛着に満ちた外観が獲得できたと考える。吹抜けのあるリビングダイニングルームでは「確固とした拠り所が感じられる」空間作りを丁寧に行った。

創意工夫

家族皆が「確固とした拠り所」を感じるような住まい空間を目指し、クライアントと歩調を合わせつつアイディア出しを図った。ちなみにクライアントはルイス・カーン設計のエシェリック邸が好きとのことで建築に対する造詣が深かった。1)西隣の雑木林の豊かさ、2)東南角地の敷地としての利があること、の2つを手掛かりにデザインを追求することが決まった。道行を重んじ各情景がエピソード豊かに独自性を感じさせるものに整えて行った。デザイン的に掘り下げた結果、ル・コルビジェの言うプロムナードアーキテクチャー的な手法の採用がなされたと言えよう。また吹抜けとしたリビングダイニングルームにはアイランド型キッチンカウンターを据え、確固とした拠りどころを感じさせるよう食卓まわりのニュアンスを整えた。

仕様

戸建て住宅、一部鉄骨補強在来工法木造2階建て、外壁:ソフトリシン吹付、屋根:リボール防水あらわし、3LDK、市街化調整区域、敷地面積:196.5㎡、延床面積:114.53㎡

審査委員の評価

単純な矩形のプランに、斜めに引いた一本の補助線を加えるというシンプルな操作だけを用いて、外部環境への対応と内部空間の豊かさを同時にデザイン仕切った提案だと思います。特にリビングルームに斜めに走るハイサイドライトはとても魅力的で、アプローチのはねだしと併せて、これまでの木造住宅にはないダイナミックで印象的な空間が実現されています。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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