GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
建築工法 [FB工法]
事業主体名
北信商建株式会社
分類
住宅・住空間向けの工法
受賞企業
北信商建株式会社 (長野県)
受賞番号
14G100792
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

快適な住環境に必要不可欠な断熱、気密、換気、冷暖房の要素を一体的に捉えて考案した全館暖房の住宅工法である。床下で暖められた新鮮空気が、壁体内の通気層を循環して、床・壁・天井を均一に暖め、それによる6面輻射によって家全体に温度差が無く、常に新鮮な空気が家中をめぐることで快適かつ健康的な住空間を実現する。長期に渡り性能を保持する高気密高断熱の独自の躯体構造と、市販のエアコン1台と24時間換気システムの組み合わせにより、特殊で高価な機械設備を使わなくとも、他の全館暖房や床暖房の住宅に比べ、建設費やランニングコストが安価に済み、かつ維持管理が容易で、耐久性とサステイナブル性にも秀でた特長を備えている。

プロデューサー

北信商建株式会社 代表取締役社長 相澤英晴

ディレクター

北信商建株式会社 技術開発室長 木村大樹

デザイナー

北信商建株式会社 代表取締役社長 相澤英晴

詳細情報

http://www.hokushinhouse.com

発売
1991年1月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

不快な温風や機械音を感じない、心地よい暖かな家を最小の機器と最少のランニングコストで暮らせる家

背景

「結露をなんとかしてほしい」という相談から、信州の冬を快適に過ごせる「暖かな家づくり」に本格的に取り組み始めた。様々な工法を試行錯誤する中で、断熱気密を確実にできる施工性に優れた桁上断熱工法と高気密性能を長期に渡り保持できるよう、気密層を断熱材で挟む2重壁断熱によるFB工法を開発。その後、壁体内部の空気を循環させる工法に挑戦する中で、床下で暖房する仕組みを開発した。

デザイナーの想い

各室間欠暖房が主流となっている中で、家のどこにいても快適な住環境の中にいられるという豊かな生活を、より多くの人に享受してもらいたい。開発にあたって、最小の設備機器と最少のコストで最大の効率が得られるシステムを目指し、施工性も含めてシンプルな工法とすることを重視した。市販の壁掛けエアコンを利用し、家中を均一に暖められる本工法の存在を知ってもらい、普及に努めていきたい。

企画・開発の意義

気流や音を感じない、優しい暖かさで包み込まれる住空間を実現することで、快適で健康に暮らせるという住生活に関わる普遍的な価値を提供しようとした。導入費や運転費がかさむことが要因で普及が妨げられてきた全館暖房システムに対し、独自の工法により安価に提供し普及させることで、人々の暮らしの質の向上はもとより、健康な人を増やすことによる医療費の削減、地球環境への負荷低減に寄与することを目指した。

創意工夫

床下空間に暖房機と24時間換気による給気口を配置し、暖めた新鮮空気を壁の中にめぐらせることで、6面からの緩やかな輻射熱で暖める快適かつ身体に優しい住環境を生み出した。この仕組みは、壁内の柱などの木材が常に空気と触れ合い、調湿効果を発揮することで耐久性向上にも寄与している。加えて、暖気を循環させるための要となる壁は、断熱気密性を高め、長期に渡ってその性能を保持するためにボード状の断熱材を2枚張りとし、幾重にも渡る徹底した気密施工をおこなっている。天井は断熱気密工事を確実におこなえ、桁上に張った合板により耐震性も向上できる桁上断熱工法とし、基礎は床下での空気が回りやすいように地中梁方式を採用。換気システムは冬の過乾燥や夏の多湿を緩和する全熱交換型とした。これまで躯体と設備機器は別々に計画するのが一般的だったが、それらを一体化した構造とすることで、相反しがちな快適性と低コストの両立を実現した。

仕様

木造在来軸組構法・高気密高断熱住宅

どこで購入できるか、
どこで見られるか

長野県長野市西尾張部322-1 ホクシンハウス・グリーンシードハウス展示場
ホクシンハウス

審査委員の評価

断熱パネルによる外断熱工法によって、室内側にも通気層を確保し、床下に組み込んだ空調機からの空調空気を建物全体に還流させる空調システムである。換気は2階床下に組み込んだ全熱交換換気扇によって行う。近未来のコンパクトで小規模な住宅に相応しい空調システムとして、今後の展開が期待できる。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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