GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
新交通システム車両 [ゆりかもめ7300系]
事業主体名
株式会社ゆりかもめ、三菱重工業株式会社
分類
公共用の移動機器・設備
受賞企業
株式会社ゆりかもめ (東京都)
三菱重工業株式会社 (東京都)
受賞番号
14G090772
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

7300系車両は、東京臨海副都心を走る新交通システム「ゆりかもめ」の新型車両である。新橋〜豊洲間14.7kmを16駅で結ぶ路線で、1日の平均乗降客数は11万人を超える。高架専用軌道をゴムタイヤで電気走行する都市に優しい中量輸送機関である。1995年開業当時から活躍する7000系車両の代替車両として本車両が新造されることになり、快適性の向上、バリアフリー対策、ユニバーサルデザインの配慮、輸送力の強化、環境負荷の低減などに目を向け、東京臨海副都心のシンボルとなりうる先進車両として刷新を図った。

プロデューサー

三菱重工業株式会社 交通・輸送ドメイン 交通システム事業部 APM開発推進部長 増川正久

ディレクター

株式会社GKデザイン総研広島

デザイナー

三菱重工業株式会社 交通・輸送ドメイン 交通システム事業部 車両部設計課+株式会社GKデザイン総研広島 プロダクトデザイン部

利用開始
2014年1月18日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京臨海副都心

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

日本の新交通システムの目指すべき方向性を提示するインターナショナルクオリティの車両デザイン。

背景

現在のゆりかもめ車両では、旅客の増加に伴いボックスシートの狭小さや空調温度の不均一などの課題が顕在化しており、さらなる快適性の向上が求められていた。一方、三菱重工業では1995年以降、海外での市場競争において、アルミダブルスキン構造の軽量構体をはじめとした新交通システムの車両の進化・開発に取り組んできており、その技術をゆりかもめの新型車両に適応することになった。

デザイナーの想い

国内に導入された新交通システムの多くは、鉄道などの大型輸送交通システムに対して下位に位置するチープなイメージが払拭できないまま30年近くが過ぎた。2020年にオリンピックの舞台となる臨海副都心という地において、進化した7300系車両が日本の都市内交通のシンボルとして機能し、国内外に対して日本型新交通システムの地位牽引を果たして行くことを願いたい。

企画・開発の意義

事業者にとって、輸送力の拡大・車両メンテナンス性の向上・維持費用の削減。利用者にとって、移動時の快適性(乗り心地、バリアフリー、ユニバーサル性)の向上。臨海副都心にとって、沿線景観におけるエリアイメージの向上。地球環境に対して、環境負荷の低減。業界にとって、車両の進化による日本の新交通システムのイメージ向上。その結果がもたらす、アジアの新興国を中心とした海外市場への日本型新交通システムの輸出振興。

創意工夫

輸送力拡大=構体製作精度の向上、軽量化、横変位の少ない新型台車の採用により車内幅を+138mm拡大。オールロングシートと両開き扉の採用と合わせて乗降時間のスピードアップと最大乗車人員の10%アップを実現。/観光者向けに前面ガラスのエリアを拡大し車窓の眺望性を高めた。また通勤者向けにはオールロングシート化を図ると共に、幅広のセミハイバックバケットシート(G-Fit)を採用し、揺れに対する座り心地の向上を実現。/快適な車内=空調システムの改良、荷棚の新設、LED照明の採用により快適性を図りつつ、天井部に集中するこれらをスリムにレイアウトすることで上方の圧迫感を軽減。/無塗装ボディのデザイン=フェイス部は最小の容積カットで効果的な特徴を生むアーバン・クオーツの造形とした。またサイド帯の一部だけに7色グラデーションを入れ、アルミボディの輝きを増幅して見せる効果を狙った。

仕様

サイドガイドレール方式/自動無人運転/アルミ合金製車体/車両寸法:9,000㎜(車長)x2,550㎜(車幅)x3,340㎜(車高) /電気方式:3相AC600V 剛体複線式 電車線方式 /定員:49人〜52人/両 /最高運転速度:60㎞/h /台車:4案内輪車軸ボギー台車/戸閉装置:電気式両開き側引き戸 /照明装置:AC・DC100V LED式室内灯

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京臨海副都心 東京臨海新交通臨海線(通称:ゆりかもめ)

審査委員の評価

従前のゆりかもめのデザイン水準を大幅に引き上げる革新的な工夫がこらされている。車両の基本部位を根本から見直すことで、車いす車両のためのスペースを生み出すとともに、風景を見通せる超広角視界のフロントフェイスを実現。オリンピック・パラリンピックを迎える東京臨海部の顔としての公共交通をリノベーションさせた素晴らしいデザインといえよう。

担当審査委員| 山田 晃三   根津 孝太   羽藤 英二   原 研哉   森口 将之  

ページトップへ