GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
消防自動車 [MVF 13mブーム付多目的消防ポンプ自動車]
事業主体名
株式会社モリタ
分類
公共用の移動機器・設備
受賞企業
株式会社モリタホールディングス (大阪府)
株式会社モリタ (兵庫県)
受賞番号
14G090764
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

MVF(MORITA VARIOUS FIGHTER)は、地上から高さ13.7m〜-2.1mの災害現場で救助・消火活動が行える、バスケット付ブームおよび水槽を搭載した国内初の消防自動車である。近年、雑居ビルや中層建物での火災が多発している。一方で大型のはしご車は狭い場所への進入が困難なことから、消火活動はもとより、高所救助活動も行えるコンパクトな消防自動車が求められていた。MVFは、中型クラスの車体にバスケット付ブーム、消火システム、900Lの水槽、資機材収納庫の搭載を実現し、中層建物、河川などの災害発生箇所にバスケットを接近させて、迅速で安全な救助および消火活動を行うことが可能である。

プロデューサー

株式会社モリタ 商品開発第一部 青柳二郎

ディレクター

株式会社モリタ 商品開発第一部 小関拓郎

デザイナー

株式会社モリタホールディングス 技術研究所 研究開発室 濵田貴行

詳細情報

http://www.morita119.jp/fire_engine/work/006.html

発売
2014年4月
価格

54,000,000円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

救助活動および消火活動を安全かつ迅速に行えるコンパクトな消防車により、1人でも多くの命を救う。

背景

近年、雑居ビルや中層建物での火災が多発している。また市町村合併による消防の統合と広域化により、1台の消防車に求める役割が増えている。MVFは、①中層建物が密集したエリアを抱える消防署、②少人数、少数の消防車で対応を迫られている消防署、③高層ビルが無く、高価格なはしご車を導入できない地方市町村消防をターゲットとし、1台で高所救助および消火活動を行いたいという、多くの消防隊員の声に答えるべく開発した。

デザイナーの想い

消防隊員の活動を一つずつ確認し、救助、消火活動に必要な機能を徹底して追求した。消防隊員は有事の際に、住民を助けてくれるヒーローだと考える。ヒーローが乗る車、すなわち消防自動車は、災害現場で、「この消防自動車が来たら助けてくれる、守ってくれる」と感じてもらえる存在でありたい、と想いを込めてデザインを行った。1人でも多くの人命を救出できるよう貢献したい。

企画・開発の意義

消防隊員への価値:近年、消防自動車には消火能力はもとより、救助能力も大きく求められている。MVFは、高所や低所での救助活動、消火活動時に消防隊員を安全かつ迅速にサポートし、様々な災害シチュエーションに対応できることで、新たな消防戦術・救出作戦を生み出すことができる。地域の人々への価値:MVFの導入で、地域の消防力が向上する。1人でも多くの命を救出して、災害被害の減少に繋がる事を願う。

創意工夫

1)救助機能:バスケット付ブームにより、5階建てレベルのビル・マンションの火災や、河川の水難事故で要救助者を救出できる。バスケットは左右45°ずつ回転し、建物の壁に沿ってより近くまで接近できる。 2)消火機能:「泡」で消火するモリタ独自のCAFS(圧縮空気泡消火装置)を搭載し、従来の水での消火と比べ、消火能力を飛躍的に向上させながら、使用する水量を減らした。 3)安全性:バスケットには、障害物への追突防止、二重操作による誤操作防止、常に平衡を保つ安全制御を取り入れた。 4)車両デザイン:ドライカーボンを用いたハイルーフは、軽量化と共に居住性を高めている。必要機能を極限までコンパクトに設計し、中型の車両サイズを実現した。消防車ならではの機能を活かしたスタイリッシュなワンモーションデザインは、働く車としての機能性、信頼感を重視し、ヒーローを予感させるデザインで、次世代の消防自動車を目指した。

仕様

◇全長:約7,500mm ◇全幅:約2,330mm ◇全高:約3,050mm ◇車両総重量:約13,000kg(乗員6名) ◇バスケット積載荷重:2700Nまたは3名 ◇最大作業半径:8.4m ◇バスケット旋回角度:左右各45° ◇バスケット到達範囲:13.7m〜-2.1m ◇バスケット放水銃:最大吐出量1,100L/min ◇CAFS:最大吐出量3,800L/min ◇水タンク容量:900L

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社モリタ
株式会社モリタ ウェブサイト
13mブーム付多目的消防ポンプ自動車 MVF 専用ウェブサイト
13mブーム付多目的消防ポンプ自動車 MVF ムービーサイト

審査委員の評価

雑居ビルや込み入った都市部での消火活動のための中型消防自動車である。このサイズでバスケット付きブーム(梯子)、水槽を搭載したものは国内初である。日本の都市の火災の状況と各地の消防署の要望とを整理し、最もコンパクトで最大の機能を発揮できるよう考案された。機能が剥き出しでなくスマートに収まったところがいい。消防自動車こそが火災現場のヒーローという開発の意気込みも評価したい。

担当審査委員| 山田 晃三   根津 孝太   羽藤 英二   原 研哉   森口 将之  

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