GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
膨張式フェンス [エアフェンスFAF]
事業主体名
藤倉ゴム工業株式会社
分類
公共用の機器・設備
受賞企業
藤倉ゴム工業株式会社 (東京都)
株式会社藤加工所 (福島県)
受賞番号
14G080710
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ゴム布製の膨張式抑止フェンスです。小さく畳んで保管可能。畳んだまま運搬し設置先にて空気ボンベで簡単に膨張が可能です(膨張時間30秒。ブロアも使用可)。収納は5分でできます。暴走族取締用の設計ですが、交通規制の必要なマラソン大会、イベント会場での進入規制や誘導、掲示板への利用など応用範囲は広いです。またゴム布製なので弾力があり衝突時にも安全です。最大の特徴は3本の足を持ったデザインで、全ての足に幕が付いており「止まれ」等の表示が可能です。これにより接触で転倒した場合でも回転して常に表示を維持できます。重厚感と安定性があり高い抑止効果とインパクトを従来のA型バリケードに代わり与えてくれます。

プロデューサー

藤倉ゴム工業株式会社 加工品営業部 米山 和栄

ディレクター

藤倉ゴム工業株式会社 加工品営業部 板倉 拓也

デザイナー

藤倉ゴム工業株式会社 加工品設計チーム 北村 琢磨

詳細情報

http://www.fujikurarubber.com/

発売
2014年4月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

背景

警視庁で暴走族の暴走行為阻止の道具として、膨張式フェンスが17年前より使われています。その老朽化に伴い、弊社に交換需要の話が来ました。現場の意見を集め、従来品を確認したところ、「重量が重い」、「展張作業性が悪い」、「排気・回収に時間がかかる」、「すぐ転倒する」点に問題が見受けられたため、改善した製品の開発を行うこととしました。また、暴走行為は今も続いており、他警察向けでも需要が見込まれます。

経緯とその成果

使用者の安全の確保。設置と撤収の作業性の向上。

デザイナーの想い

布にゴムをコーティングして作るゴム布。このゴム布を用いるとさまざまな形の製品を生み出せます。日常生活で直接目に触れる製品が少ない中、今回のような一般のイベント等へも展開可能な製品をデザインすることができたので、ゴム布でこんなモノもつくれるんだとゴム布製品に興味を持っていただけるキッカケになればと思い応募しました。

企画・開発の意義

転倒(回転)しても機能を維持し続けると共に、転倒防止用のおもりを必要としない安定性を持つ形状。設置、撤収作業性の向上。これらを実現することでフェンスが転倒して人が起き上がらせに道路に出る必要性を排除、設置・撤収にかかる時間を短縮させ、使用者が路上に出ている時間を減らすことで使用する人の安全を確保する。また軽量化、収納状態の小型化による運搬性の向上。暴走行為の抑止による快適な道路環境の確保。

創意工夫

3足のゴム布製チューブ及び、中央のゴム布製チューブの太さと、長さ、形状のバランスと位置関係の選定です。安定性を得られるサイズと、抑止効果のあるサイズ及び、ガス量との兼ね合いを考えて形状設計しています。またガス量を増やせばチューブの直径はいくらでも増やせますが、ボンベをより大きなものにしなければならなくなるため、取り扱いやすさを失うことになります。それを避けるため、ボンベのガスだけでなく外気も取り込んでいます。その際、外気取り込みをより効率よくするために充気装置部品を設計及び市販部品(エアガン)の改造設計をしました。

仕様

ゴム布製の空気膨張式フェンスで、暴走族抑止用として開発しました。3足型なので転倒回転しても常に「止まれ」が見え抑止機能を維持し続けることが可能です。標準サイズ4.0×1.6×1.4m(収納サイズW0.7×0.6×H0.4m)。重さ約30kgで、容易に運搬が可能です。弾力があり衝突時の怪我も考慮されています。暴走族用だけでなく、マラソン大会やお祭りなど交通規制を伴うイベントなどにも応用が可能です。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都渋谷区松濤2-20-4 協栄マリンテクノロジ株式会社 TEL 03-3481-2010

審査委員の評価

暴走行為を阻止する道具として、使用者の設置・撤収・運搬などの作業性、衝突時の機能維持や安全性、強度の確保など、諸条件を勘案しながら開発を行っている。結果、三足形状のフォルムで、接触で回転しても表示を維持することができるデザインを実現している。各種ゴム製品を展開し、膨張式救命いかだやシューターを扱う企業の技術ノウハウから生み出された製品である。オリジナルな開発アプローチによるユニークな製品デザインを高く評価した。

担当審査委員| 朝倉 重徳   池村 明生   田子 學   樋口 孝之  

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