GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

このページの画像、テキストの無断転載を禁じます。 (C)JDP All rights reserverd.

受賞対象名
可動柵 [パイプフレーム可動柵]
事業主体名
東海旅客鉄道株式会社 / 三菱電機株式会社
分類
公共用の機器・設備
受賞企業
東海旅客鉄道株式会社 (愛知県)
三菱電機株式会社 (東京都)
受賞番号
14G080703
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

可動柵とは、駅のプラットホームの線路側に設置される安全対策用の設備である。列車のドア位置に合わせて開閉する可動式の扉は、ホームで列車が完全に停車した状態で作動し、ホームから人が転落したり、人が列車と接触する事故等を防ぐ。 パイプフレーム可動柵はホームの景観や列車の見栄に配慮している。アルミフレームにガラスをはめ込んだ大型のドアを採用し、車椅子利用者、子供等、視点の低い利用者でも入線してくる列車が確認できるようにしている。

プロデューサー

三菱電機(株) 長崎製作所 武田 和幸

ディレクター

三菱電機(株) デザイン研究所 浅岡 洋

デザイナー

三菱電機(株) デザイン研究所 鶴 直樹/長崎製作所 竹村 文吾

利用開始
2013年3月14日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東海旅客鉄道・東海道新幹線・東京駅14~17番線、名古屋駅14番線、新大阪駅27番線

受賞対象の詳細

背景

駅ホームにおける利用客の安全性向上の為、大都市圏を中心に近年急速に普及が進む。 一方で、設置により駅ホームの見通しが悪くなることなど、景観上のイメージが損なわれる等の課題が発生している。

経緯とその成果

ホームの景観や列車の見栄に配慮した新幹線プラットホーム用可動柵のデザイン

デザイナーの想い

鉄道利用者に安全性や快適性を提供するとともに、列車や施設などの美観や魅力を広く伝えるアイテムとしての可動柵をデザインした。特に、本製品分野におけるデザインにおいて、いままで見過ごされる傾向にあった裏面や細部の意匠に着目。利用客から事業者に至る様々なニーズを反映しながら、これらひとつひとつを地道に改善して行くことで、デザイン性の向上に努めた。

企画・開発の意義

可動柵の設置は、ホーム上の安全性向上に大きく寄与する。一方で車椅子利用者や子供等、視点の低い利用客からは「入線してくる列車が見えない」との声があり、また「大きな装置から威圧感を受ける」等の声も挙がっている。利用客の安全性向上と、魅力ある駅を両立させた可動柵をデザインし、その普及に寄与する。

創意工夫

①従来型の可動柵の裏面は、機構部が露出していた。本可動柵はこれらを本体ケース内に格納、隠蔽することで、列車内の乗客や隣のホームからの見栄えにも配慮。正面、裏面のどちらから見ても美しいデザインに仕上た。 ②アルミフレームにガラスをはめ込んだ大型のドアは、車椅子利用者、子供等、視点の低い利用者でも入線してくる列車が確認できる。また、透明部分を増やすことで鉄の塊の威圧感を低減した。 ③ガラスは「合わせガラス」とし、「注意ラベル」などのガラスへの意匠処理は、合わせガラス内部への印刷で対応。これにより摩耗による損傷を回避、意匠処理の耐久性が従来の施工に比べ飛躍的に向上した。 ④大型の開閉ドアを片持ち構造とし、従来品には必要であった車輪を不要とした。これにより車輪を受けるレールによる段差を無くし、スムーズな乗客の乗り降りを実現するとともに、車輪が原因であった動作エラーの発生リスクも低減させた。

仕様

※扉長さ3400㎜タイプ(閉扉時) 寸法:縦1300㎜×横8250㎜×奥行き240㎜(センサー部除く) 重量:約780㎏

どこで購入できるか、
どこで見られるか

購入先:三菱電機株式会社

審査委員の評価

片持ち構造で本体ケース格納型のガラスはめ込み式大型可動柵であり、搭乗側のプラットフォームからの視認性のみならず、向かい側のプラットフォームからの景観にも配慮したデザインを評価した。安全性の確保とともに陥りがちなデザイン性の欠如に果敢に挑む製品であり、公共交通機関の景観改善にも貢献する取組みである。また「注意ラベル」等のサイン表示をガラス面にグラフィック処理して摩擦性や耐久性を考慮した点など、デザインに対する気配りが感じられた。

担当審査委員| 朝倉 重徳   池村 明生   田子 學   樋口 孝之  

ページトップへ