GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ホール、スタジアム用椅子 [AHP-09/ATS-2009]
事業主体名
愛知株式会社
分類
公共用の機器・設備
受賞企業
愛知株式会社 (愛知県)
受賞番号
14G080690
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ホール、劇場などに移動観覧席又は床固定にて設置される椅子である。移動観覧席とは椅子を収納した駆動装置付きのデッキが一段づつ雛壇状にスイッチ1つで設営、収納されるシステムであり、椅子を一つ一つ並べる作業から大幅な設営時間の短縮を実現している。その展開システムは壁内収納スペースからの全展開、半展開、全収納等があり、用途に合わせ必要なスペースを選択できる。今回の申請商品は背座を樹脂成型品、椅子フレームにアルミダイカストを採用、部品の合理化と従来とは一新したデザインを実現している。仕様の基本ベースは背座樹脂タイプであり、張り地着せ替えにて新たなバリエーション展開を可能にしている。

プロデューサー

愛知株式会社

ディレクター

愛知株式会社 経営企画室 研究開発部 技術開発課 主任 中川 北斗

デザイナー

愛知株式会社 経営企画室 研究開発部 技術開発課 主任 中川 北斗

詳細情報

http://www.axona-aichi.com/

利用開始
2013年12月
販売地域

日本国内向け

設置場所

ホール、劇場、講堂

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

観覧席の椅子のイメージを一新し、オプションにて従来には無いバリエーションを展開する。

背景

商品の母体となる観覧席は時代に合せた仕様と機能に進化してきたが、椅子は従来の機能と外観のままであった。そこで従来の椅子の部品構成を見直し、進化に対応した構造と部品構成で従来のイメージから脱却する事を目的とした。

デザイナーの想い

これまでの観覧席の椅子は劇場・ホール等の椅子のクラシックなイメージを継承しており、長年 そのイメージから脱却できなかった。本製品の主要部品の材質変更、また部品点数削減による合理化にて、それまでには無いシンプルなデザインを目指した。

企画・開発の意義

従来の機能性は維持し、更に安全性及びコストパフォーマンスを求められた。またユーザーには、 これまで張り地や椅子フレームの塗装色程度の選択肢しか無かったが、背座の張り包の有無の追加 により、イスの価格帯やバリエーションに幅を持たせる事を意識した。

創意工夫

いかに部品製作の工程数から発生するコストを削減するか、主要部品をダイカストにて構成して 外観をシンプルにまとめあげるかに注力した。また椅子の可動部(座回転、肘回転部周り)の指挟みの課題に対して全て配慮を行っている。 ①座回転部周り:従来のストッパーが露出している方式から部品内部にストッパーを収納する内蔵式にしている。 ②肘回転部周り:他社や海外椅子メーカーの同タイプの椅子では、座を使用(人の手にて座を押し下げる)する動作にて背、肘と連動して椅子使用状態の形態として完成する。その動作中に背と椅子フレームを繋いでいる 部品(リンク)が人の手に触れやすい可動部であるので安全上、その部品を人の手からカバーする肘の形(扇状)が採られている。そこで可動部をすべて覆うのではなく、クリアランスを十分に設ける事で安全性は維持しつつ、他社には無い肘周りのすっきりしたデザインと機構の開発を行った。

仕様

座・背:樹脂成型品、オプション:座・背:布地張包み、 椅子フレーム:アルミダイカスト

どこで購入できるか、
どこで見られるか

愛知株式会社 東京ショールーム
愛知株式会社ホームページ

審査委員の評価

フォルム,機構,材質,部品構成にわたり隅々にわたってすぐれたデザインである。合理的に考え抜かれたかたちは,シンプルでありながら精悍さをたたえている。薄い樹脂製の背や座からは簡易な椅子の印象をうけがちだが,座り心地は良く,稼働機構の動きはなめらかであり,新しい上質さを提供する観覧用の椅子となっている。部品点数を削減,製品組み立て構成を考え直し,可動部の指鋏み回避を従来と異なるアプローチをとって開発している。主要部品にダイカストを採用し独自の質感をつくりだしている。まさしく合理的なデザインが生み出した,観覧時の心地よさを備えた椅子である。

担当審査委員| 朝倉 重徳   池村 明生   田子 學   樋口 孝之  

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