GOOD DESIGN AWARD

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2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
食堂用家具 [キャンティーン]
事業主体名
株式会社岡村製作所
分類
オフィス用品・機器
受賞企業
株式会社岡村製作所 (神奈川県)
受賞番号
14G080642
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「キャンティーン」は社員食堂やカフェ向に開発した、チェアとスツールとテーブルで構成した食堂用シリーズ家具。快適な座り心地はもちろん、連続で並べた時の美しさと、外周を滑らかな一筆書きの線のように描いた脚のフレーム形状が特徴である。素材は、地球温暖化防止、生物多様性、国内の森林の健全化を目的とし、すべて国産木材(クリ・カバ・ナラ)を使用している。また木材の質感や色のばらつきに関係なく、材料を余すことなく使うために、グレーの塗装を施している。この優しい家具で美味しい食事やカフェを楽しんでほしい。

プロデューサー

株式会社岡村製作所 マーケティング本部きづくりラボ 角田知一、佐々木英彦

デザイナー

深澤直人

詳細情報

http://www.okamura.co.jp/product/seating/canteen/

発売予定
2014年10月
価格

45,000 ~ 246,000円 (税抜き価格)

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

木材を無駄なく有効に使う。 並べた時の美しさ。 外周を滑らかな一筆書きの線のように描いた脚フレーム。

背景

日本の森林を正しく育てる為、国産木材の利用は年々その重要性が認知され需要が増している。企業等においても、CSR、社会貢献、社員の意思向上、そして木の持つ精神的な癒し効果の面からも、特に共有エリアでは木製家具の導入が広まっている。社員食堂用として使用できる家具は沢山あるが、社員食堂向けに開発された家具は見当たらない。過酷なビル内環境にも耐えられる美しくて心が癒されるオール国産材家具が必要だった。

デザイナーの想い

単品のダイニング家具との違いは並べた時でも美しいこと。テーブル横から見たときの椅子の典型的なかたちを長く押し出した材を、輪切りにしたようなフレームが特徴的な椅子である。フレームの巾は26mmで背と座を挟み込んだようなデザインだ。この椅子が長いテーブルに合わせて長く連なった様はまるで修道院のダイニングを思わせる。整然としていてやわらかな優しい椅子。この家具で美味しい食事やカフェを楽しんで欲しい。

企画・開発の意義

木は質感や色など様々な表情がある。木の良さでもあるがネックともなる。商品単体では「味」となるが、同一製品が沢山並ぶ空間では均一な仕上がりが求められる。これを実現するには材の徹底した選別・歩留り率の低下によるコストアップ、そして何よりも大量の不要材が出てしまう。これを解決する為、木目のテクスチャーだけを残し塗装を施した。木の優しさや手触り感は十分に残し、材は余すことなく利用する。新たな価値である。

創意工夫

フレームの座と背やアームが交差する部分を柔らかい線で繋ぎ、脚や背は先端に向かってやや細くなっている。アーム上面はわずかに盛り上がっている。同厚のフレームのように固いイメージにならないように、外周を滑らかな一筆書きの線のように描いている。弊社では木製椅子では非常に厳しいJISレベル3の強度試験が基準の為、フレームは無垢材ではなく、カバ材の単板積層材を芯材として使用し成形をしている。一般的な積層材は同厚であるが、このフレーム形状を実現させるために、積層枚数の部分的増減や、表面層に厚板単板(ナラ材)を張り、後加工で切削するなどの手法をとっている。塗装については端面となる積層部は塗りつぶしとし、表面は木目の導管のみを残した塗装を施している。また背座のファブリックは3次元張りとし、縫合部も出来るだけシームレスにしている。どれも非常に手間が掛かるものであるが、柔らかな優しい家具を創る工夫である。

仕様

チェア・肘付: 製品寸法:500x535x840(座面高さ:450) mm 製品重量:重量:6.2 kg

どこで購入できるか、
どこで見られるか

当社常設ショールームにて展示(東京、仙台、大阪、名古屋、福岡)
株式会社岡村製作所 ショールーム

審査委員の評価

連続で並べた時の美しさのために、椅子を押出し材を輪切りにしたような形状で構成したダイニング用家具。等幅に見えるフレームの太さを微妙に調整するなど、細部まで制御することで高い質感をつくり出している。平面から切り出した形状である細い左右脚は、強度のある合板との相性も良く、国産の木を使うという開発コンセプトとの整合性もとれ、様々な視点での考えが絶妙のバランスでまとめ上げられている。また木材を無駄なく使うため、そして表面の質感をそろえるために、合板の木口に突板を貼り、あえて木目を残した塗装にするという発想もすばらしい。

担当審査委員| 朝倉 重徳   池村 明生   田子 學   樋口 孝之  

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