GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
メディカルコンソールユニット [マルチヴァント]
事業主体名
株式会社岡村製作所
分類
研究・教育・医療用の機器・設備
受賞企業
株式会社岡村製作所 (神奈川県)
受賞番号
14G070623
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「マルチヴァント」は病室や集中治療室で使用される壁面ユニット。医療ガス配管や電気配線をパネル内で行え、電源やガスの取り出し口を自由な位置に設置できるので、ニーズに合ったレイアウトが可能である。導入後の病室レイアウトの変更に伴う、ガスの取り出し口の移設にも柔軟に対応する。またスタッフが使用するパソコンや生体情報モニターなど、様々な医療機器をパネルに取付けることができ、ベッド周りのスペースが広がり、患者への圧迫感の軽減や医療スタッフの作業効率を向上させる。さらにインテリア性の高いスッキリとしたデザインが居心地良い空間を演出する。今までにない新たな価値を創造するメディカルコンソールユニット。

プロデューサー

株式会社岡村製作所 マーケティング本部ヘルスケア製品部 末光伸行

デザイナー

株式会社岡村製作所 デザイン本部製品デザイン部 小野菜穂

詳細情報

http://www.okamura.co.jp/company/topics/medical/2012/multi_wand.php

発売
2013年1月
価格

155,200 ~ 186,800円 (税抜き価格)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

病室空間を快適にするインテリア性と質の高い看護を行うための機能性を兼ね備えた病室壁面ユニット。

背景

従来医療ガスは建築壁内部に配管や配線を通す構造となっている。この構造の場合、配管を増設したり位置を変更する場合に躯体の壁を解体し、配管工事後に壁を復旧する必要があった。音の出る工事のため病院稼働中は行えず、工期も長くかかってしまうものだった。また近年病院制度の改定やホスピタリティ向上のため、6床の病室を4床に変更したり、4床の病室に仕切りを立て個室にするなどの改修事例が増えてきている。

デザイナーの想い

1ベッドに1つ必要な医療ガスユニットによって病室のしつらえが大きく変わると考えた。白で統一された病室は清潔な空間と感じるが、非日常で殺風景とも感じる。そのため医療ガスユニットを設置するパネルで、壁の装飾も出来る製品とした。機能とインテリア性を兼ね備えた「マルチヴァント」によって、居心地の良い空間と質の高い看護へとつながり、看護師のみならず患者双方の幸福につながる事を願いデザインを行った。

企画・開発の意義

患者にとって療養生活の中心となる病室。医療行為が効果的に行えることはもちろん、患者が快適に過ごせるような病室の提供を目指した。医療スタッフにとっては、設備機器が常に使いやすい位置に設定されているなど看護のしやすさを追求した空間。一方患者にとっては、生活空間として身体的にも心理的にもストレスを軽減する、病気からの回復を促進する居心地の良い空間を提供する。

創意工夫

建築壁面の前に「マルチヴァント」を設置することで、壁面に機能を持たせた。内部に80mmのスペースを設け、パネル内で医療ガスや電気設備のケーブルを自由に取回すことができる。またパネル表面にあるファンクションレールは、レールの溝にアタッチメントを固定保持できる。アタッチメントは地震時などに脱落しにくい安全性と、生体情報モニターや人工呼吸器なども設置できる耐荷重性能を備えている。レールの取付け高さは、患者のベッドサイドでの使いやすさと、医療スタッフの立ち作業での使いやすさを考慮して設定した。パネルワイド面いっぱいに横長に配置した効果と合わせて、様々なアタッチメントを自由な位置に設置でき、患者の利便性と医療スタッフの治療行為の効率性を向上させた。さらにパネルデザインが病室を居心地の良い空間に演出するとともに、従来必要であった内装工事が不要となり、大幅な工期短縮を実現した。

仕様

製品寸法:1200W×80t×2500H mm  製品重量:60 kg

どこで購入できるか、
どこで見られるか

当社常設ショールームにて展示(東京、大阪、名古屋、福岡)
株式会社岡村製作所 ショールーム

審査委員の評価

自由に病室の空間づくりができる壁面システムである。病室の医療ガスや電気設備などの配線・配管を移設する場合は壁面を取り壊す必要があるが、本製品は既存壁に配管スペースを有するパネルシステムを取り付ける形で施工するため、ガス配管や電気配線の自由なレイアウトを可能にしており、同時に工事期間の大幅な短縮や施工時の騒音低減など、様々な課題を同時に解決した点において優れたソリューションだ。パネル内のファンクションレールはアタッチメントを介して様々な医療機器が固定でき、常に設置手段に頭を悩ます医療機器にとって、このような構造が壁面側で準備できることは非常にありがたい。また、温もりのある壁面のテクスチャーは空間に和らぎを与えてくれ、療養を目的とした快適性の高い空間づくりが可能だ。ニーズの多様化に対応したフレキシブルさを持ちながら、医療従事者には優れた機能性を提供し、患者には優しいくつろげる空間を提供するための工夫が盛り込まれた、機能性と快適性を兼ね備えた質の高いシステムであると評価した。

担当審査委員| 安次富 隆   内田 まほろ   重野 貴   田川 欣哉  

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