GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
医療用ヘッドマウントディスプレイシステム [ヘッドマウントイメージプロセッサユニット HMI-3000MT]
事業主体名
ソニー株式会社
分類
研究・教育・医療用の機器・設備
受賞企業
ソニー株式会社 (東京都)
受賞番号
14G070604
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

内視鏡からの映像を表示する医療用に特化して新たに開発・デザインされたヘッドマウントディスプレイシステムで、長時間の手術でも医師の負担を軽減します。従来の腹腔鏡手術では、医師は外付けのモニター画面を見ながら施術を行っていました。このヘッドマウントモニターを装着することで、3D/2Dの内視鏡映像が目の前のディスプレイに表示され、外付けのモニターの画面位置に束縛されることなく、自由な姿勢で手術が行えます。没入感の高い3D映像が得られるだけでなく、視線を動かすだけで術野を俯瞰視でき、必要な情報を把握できるため、スムーズに手技を行えます。これにより医師に新しいワークフローを提案できます。

プロデューサー

ソニー株式会社 プロフェッショナル・ソリューション事業本部 メディカル・ソリューション事業部

ディレクター

ソニー株式会社 クリエイティブセンター 和田淨

デザイナー

ソニー株式会社 クリエイティブセンター 熊谷佳明

詳細情報

http://www.sony.jp/medical/products/head_mount_image_prosessor/index.html

発売
2013年8月
価格

1,500,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

仕様

ヘッドマウントディスプレイ(191㎜×173㎜×271㎜) プロセッサーユニット(306㎜×56.5㎜×358㎜)

受賞対象の詳細

背景

内視鏡手術は、開腹手術に比べ患者への負担が少ない手術として普及しています。近年、医療現場では奥行きまで把握できる3D映像が有用だと考えられ、3D内視鏡が導入されてきています。これに伴い高精細な3Dモニターの需要が高まる中で、東京医科歯科大学付属病院の教授からソニーの3Dヘッドマウントディスプレイが内視鏡手術のモニターとして応用できるのではとの声をいただき、開発にいたりました。

デザインコンセプト

医療従事者のVOC(ボイス・オブ・カスタマー)に基づき、使用環境と商品特性に徹底的に配慮したデザイン

企画・開発の意義

従来の3D手術では固定モニターの映像と術部とで視点を切り替える必要があり、術者に大きな疲労感を与えます。また複数人で映像を共有する場合、高品位な3D映像が得られません。ヘッドマウントディスプレイの採用で、視点の切り替えが少なく、没入感ある高品位な3D映像で手術できます。現場のニーズに応えたデザインで術者の身体的負担も軽減します。新しい医療のワークフローが導入され医療技術の向上に貢献すると考えます。

創意工夫

ソニーの民生用3Dヘッドマウントディスプレイをベースに、医師からの要求事項に応えながら改善を重ねました。内視鏡映像を遅延なく映像化する設計的な工夫はもちろん、施術中に必要とされる映像にも切り替えられ、一つの画面で複数の情報を得られます。また執刀医や術者、助手が立ち位置に合わせて映像を反転・回転表示できるようにし、カメラの位置に依存することなく術部の映像を正確に把握できるようにしています。デザイン面では、長時間の手術でも医師の負担を軽減するため、加重を分散させることで安定性を高め、接触面にはクッションを設けて装着感を向上。下方に隙間を設けて視野を確保することで、患者の体を目視でき、手元での器具の受け渡しも容易にしています。手術中にディスプレイがずれた場合に術者以外がディスプレイを調整できる小窓の設置や、落下防止用クリップの装着など、さまざまなリスクを想定し医療現場に即した改善を行っています。

デザイナーの想い

日本の医療技術を向上させたいという教授の志に共感し、医療の現場を少しでも改善できる機器をデザインしたいと考えました。医療機器は常に安全に使用することが求められるため、あらゆるリスクを考慮する必要があります。医療現場を見学したり、医師たちの要望を伺うとともに、試作品に対する意見を次の試作に反映させ、再度意見をもらうというプロセスを繰り返し、一つ一つ医療現場における問題点を解決していきました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ヘッドマウントイメージプロセッサユニット商品情報

審査委員の評価

内視鏡とヘッドマウントモニターを組み合わせることにより、自由な姿勢での内視鏡手術を可能とした。機器のカラーリングやスタイリングも、衛生面を十分に考慮したものとなっている。実際の医療現場で実績を上げていることも評価したい。

担当審査委員| 安次富 隆   内田 まほろ   重野 貴   田川 欣哉  

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