GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
X線検査機 [SX2554W シリーズ]
事業主体名
株式会社システムスクエア
分類
開発・生産・製造用の機器・設備
受賞企業
株式会社システムスクエア (新潟県)
受賞番号
14G070551
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

X線検査機とは、食品工場の生産ライン内へ挿入して、商品全数を高速で異物検査する装置である。 コンビニやスーパーに並んでいるほぼ全ての食品は、工場で加工され、最終工程で全数検査して出荷されている。 金属の他、ガラス、骨、石、プラスチックなどの異物検査が可能であり、食品安全の要となっている。 しかし、従来装置は、その構造上、水分や粉じんに弱く、湿度が高いなど使用環境条件の悪い場所において装置トラブルがたびたび起きていた。 本装置は、革新的な防水・防じん性能を標準装備し、あらゆる環境でタフに稼動し続けるX線検査機である。

プロデューサー

株式会社システムスクエア 代表取締役 山田清貴

ディレクター

株式会社システムスクエア デザイングループ長 斉藤寿満

デザイナー

株式会社システムスクエア デザイングループ長 斉藤寿満

発売
2013年6月
価格

3,700,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

高い防水・防じん性能を「標準装備」したX線検査機の提供。装置サイズや価格は従来装置と同等を実現する。

背景

X線検査機は、食品生産の最終工程で安全を見張る装置として、技術的に最も有効な装置である。 しかし、難点として、パソコンのような電気的デリケートさを持っており、高い湿度や粉じんの多い 環境で使用すると装置トラブルの原因となっていた。 検査装置が故障すると商品の出荷ができず、食品工場の生産性に大きな影響を与えてしまうことになり 使用環境に左右されないX線検査機が強く求められている。

デザイナーの想い

BtoB商品で一般には人目に触れることのない機能性重視の装置ですが、使うのは人であり、人に寄り添うデザインを与えたいと考えます。 それは、自社のブランド力向上にも、最終的に繋がってくると実感します。

企画・開発の意義

食品工場では、水や粉体を使う場面が多くあるが、その程度は千差万別であり、装置への防水・防じん対策をしないまま従来のX線検査機を使用してトラブルを起こすケースが多い。 防水・防じん対策にも追加コストがかかるために避けられがちで、トラブルの増加を更に招いている。 本装置は、標準仕様のままでもあらゆる環境で安定して稼動することがでる。 また、従来装置のように水かけNGの箇所がなく、全身洗浄が可能。

創意工夫

X線の発生原理上、発生器に与えたエネルギーの1%がX線に変換され、残り99%は熱となる。 膨大に発生する熱は、発生器のヒートシンクによって排出されるため、全てのX線検査機は空冷構造となっている。 空冷は、外気を装置内に導入して熱を排出するため、水分や粉じんが浸入するとデリケートな電子部品が故障する原因となる。 本装置は、水冷によって発生器を冷却するユニットを独自開発し、電子部品を収めるスペースを密閉構造とした、初の装置である。 外気を装置内に導入しないため、高い防水・防じん性能を実現している。 冷却ユニットは、装置の外寸を拡大しないよう架台部分に完全に収まるようデザインしたため、工場のスペースを圧迫しない。 直接生産に寄与しない「検査装置」は小型化への要望が強いため、これは重要なポイントである。

仕様

寸法/幅800mm×高1300mm×奥570mm 、重量/138kg、検出感度/鉄・ステンレスφ0.3mm球、石、ガラス、硬骨、高密度プラスチック等 、表示・操作部/12.1インチTFTカラーLCD(タッチパネル) 、構造/オールステンレス(SUS304)防水構造IP66、 X線最大出力/管電圧(最大)50kV 管電流5.0mA、電源入力/AC100〜115V or AC200〜240V

どこで購入できるか、
どこで見られるか

FOOMA JAPAN (国際食品工業展)

審査委員の評価

電気的デリケートさを持つX線検査機を食品工場の高い湿度や粉塵から守るため、高い防水性能と防塵性能を持たせることに取り組んだ。X線発生時に出る膨大な熱を冷却するために、これまで空冷だった冷却装置を、独自開発した水冷ユニットとしたことで、装置の防水、防塵化と小型化を両立した。高い精度でつくられたステンレスの筐体は美しく、装飾要素のないシンプルな造形は、日々の清掃のしやすさにも貢献している。海外に向けた展開も始まっており、新潟の中小企業が持つ精緻な技術、食の安全に対する志が世界に発信されつつあることが喜ばしい。

担当審査委員| 山本 秀夫   橋田 規子  

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