GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
書籍 [プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント]
事業主体名
井庭崇 + 慶應義塾大学 井庭研究室
分類
研究・教育・医療のためのメディア・ソフトウェア・コンテンツ
受賞企業
慶應義塾大学 (神奈川県)
受賞番号
13G141161
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

聴き手の発想や発見を誘発する「創造的プレゼンテーション」の秘訣を、パターン・ランゲージの形式でまとめた書籍。プレゼンテーションをデザインする「状況」で、どのような「問題」が生じやすく、それをどう「解決」すればよいのかを小さな単位でまとめ、一つ一つに名前をつけた。本書では34個の秘訣(「パターン」という)を紹介している。読者の今のやり方を出発点として、パターンを少しずつ取り入れることで、その人らしさを踏まえたデザインスキルの成長を支援する。また、パターンの名前を共通言語とした対話やコラボレーションが可能となる。なお、本書は自らが「創造的プレゼンテーション」となるようにデザインされている。

プロデューサー

慶應義塾大学 井庭 崇

ディレクター

慶應義塾大学 井庭 崇

デザイナー

慶應義塾大学 井庭 崇、坂本 麻美、松村 佳奈、荒尾 林子、柳尾 庸介、濱田 正大、村松 大輝、松本 彩、原澤 香織、下向 依梨、中野 えみり、仁科 里志、野村 愛、安浦 沙絢、山口 祐加

詳細情報

http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766419894/

発売
2013年2月10日
価格

1,400円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

日々手元に置き、少しずつ読み進めたり、何度も読み直したりできるようになっている。34個の秘訣(パターン)はどれから読んでもよく、一部を読んでも理解・実践ができる。また、個々の秘訣は4ページにコンパクトにまとめられており、最初のページに内容を表す象徴的な名前とイラストがあることで感覚的に入ることができるようになっている。さらに、具体例を出し過ぎず「スキマをつくる」ことで、創造性の誘発を狙っている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

本書では、プレゼンテーションの目的を「伝達」と捉えるのではなく「創造の誘発」だと捉えることを提案し、実際にそれを「実践する」ための秘訣を数多く提供している。また、パターンの名前は、仕事仲間や友人・家族のあいだでの「共通言語」として用いることができるようになっている。これにより、創造的な組織やコミュニティ、そして創造的な社会を実現する新しいリテラシーの具体的な支援を行う。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

本書が取り上げるデザイン領域は「プレゼンテーション」であるが、それ以外の領域にも、本書のアプローチは応用できる。パターン・ランゲージの形式は、もともとは建築分野で考案され、ソフトウェア分野で花開いたものであるが、近年、私たちは教育方法や学び方、コラボレーション、社会変革、生き方、ビジネス、政策など、幅広い人間行為・社会活動のデザインに応用しており、学界・産業界にも新しい動きが生まれつつある。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

本書で提供するのはプレゼンテーションを創造的にする秘訣(パターン)であり、それは直接コミュニケーションの改善・向上につながる。また、複数人でプレゼンテーションのデザインに取り組む場合の「共通言語」として用いることもできる。このような支援によって、多くの人が「創造的プレゼンテーション」を実行できるようになれば、「創造の連鎖」を誘発し、互いに創造性を刺激し合う「創造社会」へと前進することになる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

プレゼンテーションを「伝達」だと捉えるのは、もうやめましょう。そう考えてしまうと、創造や思考の「結果」だけを伝える面白味のない行為になりがちです。代わりに、プレゼンテーションの場を「聴き手の発想や発見を誘発する創造的な場」と捉えるのです。そのような創造的プレゼンテーションの実践的な秘訣を小さい単位でまとめたので、今の自分をベースとしながら、少しずつ取り入れることで、自らの成長に活かしてください。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

蔦屋書店、ブックファースト、紀伊国屋書店、丸善・ジュンク堂等、大きめの書店、およびオンライン書店
プレゼンテーション・パターン(Webカタログ版)

審査委員の評価

コミュニケーションをとることが重視される現代社会においては、プレゼンテーションする機会も多くなる。最近では若い人のプレゼンテーション機会も多く、前世代を生きた人間にはうまく伝えられないこともある。本書籍はプレゼンテーションの本質的な理解を促すための秘訣(視点や考え方など)がわかりやすく整理され、ウィットの利いたイラストやコピーを用いて学生でも読みやすいように仕上げており編集デザインの観点から評価した。また相手の存在を理解しなくてはならないデザイン意識の指南書としても期待したい。

担当審査委員| 中谷 日出   池村 明生   林 千晶   吉田 順一  

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