GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
企業情報
CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
フンクラブ [うみねこのフンの模様化を通した地域振興計画]
事業主体名
八戸ノ本室
分類
公共のためのメディア・ソフトウェア・コンテンツ
受賞企業
八戸ノ本室 (青森県)
受賞番号
13G141142
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

青森県八戸市の蕪島はうみねこの繁殖地で、毎年春から夏にかけて3万羽以上が飛来します。蕪島のうみねこは人を怖がらないのが特徴で、産卵の様子も間近で見ることができる珍しい場所です。付近に落ちたフンも大量で、うみねことともに島を印象づける要素のひとつです。フンが付くことはネガティブなこととされますが、フンが付くことを運が付くとも言うように、ポジティブに捉えることもできます。そこで、うみねこのフンを地域にある縁起の良い資産(素材)ととらえ、フンの模様化を試みました。その模様を製品やビジュアル、景観等に活用することで、観光客だけではなく、地域の人にも誇れる模様に育てていきたいと考えています。

プロデューサー

八戸ノ本室 髙坂真

ディレクター

八戸ノ本室 髙坂真

デザイナー

八戸ノ本室 髙坂真

詳細情報

http://8honshitsu.net/funclub/

発売
2012年2月15日
価格

380 ~ 840円 (アイテムによって価格が異なる)

販売地域

国外市場向け

設置場所

八戸市、十和田市、青森市のお店等

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

模様が鳥のフンだと分かると、老若男女を問わず驚いた後に皆笑ってくださいます。模様で笑っていただけることはすごいことです。鳥にフンを落とされることは一見ネガティブなことですが、運が付くとポジティブに捉えられることを、このように具体的なイメージとしてかたちにできました。蕪島を訪れてフンを落とされた方も、フン模様を見れば後々笑い話として話せるようになるかもしれません。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

模様を活用したアイテム展開では、出来るだけ生活に根ざしたもので、長く使えるものを選ぶようにしています。それは、この模様が生活の中に自然に溶け込んで欲しいからです。そのアイテム作りでは、地元の会社と協力しながら、少しずつ改善を重ねていきます。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

現在は、文房具に限って模様のアイテム展開をしていますが、他にも生活用品等のほか、お土産品等の商品パッケージ、景観や地域を印象づける模様として印刷物やウェブ等での活用もでき、地域ブランド力向上にも貢献しうる可能性があります。また、蕪島は2013年5月に制定された三陸復興国立公園の北端にもあたることから、震災復興においても貢献しうるものと考えています。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

模様を使ったアイテムには、「Fun ○○ フン ●●」というネーミングを付けています。この「Fun」には、うみねこのフンと英語の「楽しみ」の意のファンを掛け合わせています。さらにキャッチコピーは、「so much fun(ファン), so many fun(フン) !(たくさんのフンで、たくさんのしあわせを)」としました。フンが付くことは運が付く。フン模様は皆様にしあわせをお届けします。

ユーザー・社会に伝えたいこと

工芸や民藝は、その土地の素材を使い、その土地の生活に根ざしたものづくりを行ってきました。このフン模様は、それらとは異なるかもしれませんが、「素材」という点だけで言えば、蕪島という土地にある素材(フン)を活かすことができたのではないかと自負しています。今後は、この模様が地元の人にとって、生活の中に自然にあるものに育っていって欲しいですし、そのようなものをじっくり提案してきいたいと思っています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ののや、ガラージュM、紙とパッケージまつもと、長瀬荒物店他
Fun Club フンクラブ

審査委員の評価

「マイナスをプラスにする」ことはデザインの醍醐味である。一見すると本提案はおしゃれなレターやノートとしか見えないが、地元の観光名所でみられる鳥の糞をデザインソースにオリジナルな模様を作成した発想は、デザインの社会的役割を充分に感じさせてくれた。あたりまえと思える景色に創造性を働かせ美しい姿に変えるデザイナーの取り組みには、デザインの原点を感じられる。さらに本提案には地元を愛する一人の市民のメッセージが感じられ、地域ブランド開発の創造的視点としても評価している。

担当審査委員| 中谷 日出   池村 明生   林 千晶   吉田 順一  

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