GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
公共サイン、地域デザイン [重要文化的景観「佐渡西三川砂金山由来の農山村景観」笹川集落案内サインと地域デザイン]
事業主体名
佐渡市
分類
研究・教育・医療のためのメディア・ソフトウェア・コンテンツ
受賞企業
有限会社イー・エー・ユー (東京都)
ナグモデザイン事務所 (東京都)
佐渡市 (新潟県)
笹川の景観を守る会 (新潟県)
受賞番号
13G141134
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

2011年9月、新潟県で初めて国の重要文化的景観に選定された「佐渡西三川砂金山由来の農山村景観」において、中心的集落である笹川集落に設置された来訪者のための公共サイン。解説サインでは300年以上笹川で続いた砂金山の歴史とその形跡を伝える地形や石積み水路などの内容を現地で伝える。デザインは、笹川集落の住民らによって構成される「笹川の景観を守る会(以下、守る会)」メンバーとこれからの集落の在り方も含めた議論をしながら進められた。2013年度に12基設置されたサインは、守る会のメンバーと一緒に盤面の取り付け作業を行い、地域に愛着を持って使って使い続けてもらえる公共サインの実現を目指した。

プロデューサー

佐渡市世界遺産推進課、新潟県世界遺産推進室

ディレクター

篠原修

デザイナー

南雲勝志、崎谷浩一郎

詳細情報

http://www.eau-a.co.jp/

利用開始
2013年4月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

佐渡市西三川

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

親しみやすい表情を持ったデザインで耐久性のあるサイン本体に、盤面は地場材である越後杉にレーザー加工後、黒色差しとし、文字の読みやすさの工夫を行っている。また、解説文の盤面はメンテナンスし易いように木材にビスやボルトを直接打ち付けることの無い取り付け方の工夫を行っている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

季節や地域行事に応じてサインに飾り付けをすることで、より愛着を持って使ってもらえるようなデザインとした。また、そうすることで地域に生活感や人間臭さを感じる風景を創出することを目指している。また、サインと一緒に、案内パンフレットや祭りで使う法被など、地域に関わるメディアをトータルにデザインすることで、地域の内外ともに親しみと愛着を持って暮らすことができる生活環境を目指している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

サイン本体は、ステンレスにアクリルシリコン系樹脂焼付塗装を施し、十分な耐久性を持たせるとともに、痛みやすい表示面には地場材を使用することで、地域の中で最低限のメンテナンスで維持ができ、また、地場材の活用によって地域産業への寄与を図っている。また、地域デザインの視点を持って関与することで、地域の価値と魅力をより向上させ、もってその維持と持続に寄与すること。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

公共サインのデザイン、設置のプロセスに地域住民の方々の協働を実現したこと。また、サイン機能だけに偏ることなく、愛着のあるデザインがサインを介して新たなコミュニケーションを誘発する。また、重要文化的景観という国の文化的価値について、適切なデザインを通じて伝えることで、地域の営みと風景の持続に寄与することを目指している

審査委員の評価

街なかのサインは設置後の管理運営は意外と難しく、ノンメンテナンスであることを目標に破壊されにくい構造をめざすデザインになりがちである。結果、堅牢な印象を与えるプロダクトデザインは、豊かな自然を背景とする農山村部には馴染みにくい性質をもつ。本デザインはその点に配慮した素朴でシンプルなデザインであり、砂金山固有の農山村景観に溶け込み、かつ住民参加の制作プロセスをもって地元民の愛着を喚起することで、昔から見られる地蔵への思いやりと同様に設置後の住民主体の利活用を促すことができる点を評価した。

担当審査委員| 中谷 日出   池村 明生   林 千晶   吉田 順一  

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