GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
本を媒体としたコミュニケーション活動 [まちライブラリー]
事業主体名
一般社団法人まちライブラリー
分類
公共のためのサービス・システム
受賞企業
一般社団法人まちライブラリー (大阪府)
受賞番号
13G141133
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

まちライブラリーは、メッセージを付けた「本」を持ち寄り、「人」と出会おうという活動です。現在、東京、大阪を中心に全国50カ所以上に設置されています。本年4月大阪なんばに誕生した「まちライブラリー@大阪府立大学」は、その中でも最大規模のもので全国の「まちライブラリー」のハブ的機能を担っています。大阪府立大学が、なんばに設置した学外拠点の中に設置され運営は、ボランティアを中心としたメンバーが担う“学設市民運営”の図書館です。「蔵書0冊からのライブラリー」ということで市民の方がイベントなど通じて本を持ちより日々育っています。大学の枠を越えた新しいコミュニティーが生まれる場になっています。

プロデューサー

まちライブラリー提唱者 礒井純充+大阪府立大学大学院教授 橋爪紳也

ディレクター

家具デザイン:服部滋樹 graf(有限会社デコラティブモードナンバースリー代表取締役) 内装デザイン:牧野雅一 株式会社大林組設計部

デザイナー

本棚デザイン:澤田直美

詳細情報

http://opu.is-library.jp/

利用開始
2013年4月1日
販売地域

国外市場向け

設置場所

東京、大阪、名古屋、兵庫、奈良、徳島

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

まちライブラリー@大阪府立大学では、視覚的にも本棚からメッセージが出やすくなるように本やオブジェを混在させて配架している。特に窓側と壁側に本棚を置き、本に囲まれた落ち着いた空間を形成している。この空間で本の閲覧をするだけでなくイベント利用も頻繁に行い、カフェ的な図書館空間を醸し出している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

まちライブラリーが、まちの生活空間に点在することにより多くの生活者が気軽に本に触れられるよう工夫がされている。従来の公共図書館や大学図書館のような敷居の高さを可能な限り低くしている。またまちライブラリー@大阪府立大学においては、より多くの生活者が興味を持つテーマを自ら持ち込みワークショップ等のイベントにして同じ目線で学びあうことができる仕組みを提供している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

既存の図書館のように公共予算を投入しなくても利用者が本を持ち寄ることにより、蔵書を蒐集することが可能になるだけでなく、一人一人の寄贈者が「私のライブラリー」として誇りをもって運営に携わっていく仕組みを提供している。これらシステムを従来のビジネス的発想で解決しようと思うと膨大な投資や運営コストで賄わざるを得なかったが、参加者が運営者に運営者が参加者に成る渾然一体となるサービスに仕上げている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

多くの書籍が、あまり捨てられる中でまちライブラリーのシステムは、これら書籍にスポットを当て、シェアの概念を取り入れ、なおかつ物としてのサービスだけではなくメッセージを発信する媒体にしている。一人一人の思いや気づきを次の人にペイフォワードしていく仕組みが、まちライブラリーネットワークのなかに生まれつつあり、誰もが表現主体になれるようになっている。リアルなSNSともいえる環境を提供しつつある。

ユーザー・社会に伝えたいこと

大きな企業や行政でないと文化活動や事業はできなと考えている人が多いのではないだろうか。個人でも図書館をつくったり、その場を学びあいの場にしたり、さらにお互い手をつないで多くの人に利用してもらったりしんがら地域や社会でかけがいのない活動ができます。これを証明したくて始めたのが「まちライブラリー」です。一人でも多くの人が、このような活動を展開して社会に出てきてくれることを祈っています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

まちライブラリー@大阪府立大学(大阪市浪速区敷津東2-1-41)
まちライブラリー@大阪府立大学
ISまちライブラリー

審査委員の評価

本があるのが図書館だが、「まちライブラリー」には1冊の蔵書もない。訪れた人がそれぞれ本を持ち寄り、本をテーマに周りの人と語りあう場であり、本が人と人の交流の媒体となる「新しい図書館のあり方」を示している。中でも2013年4月にオープンした「まちライブラリー@大阪府立大学」では、大学側が設立を支援し、市民がさまざまなイベントを企画開催して、連日、多くの来館者で賑わっている。新しい形の「地域・市民密着型の図書館」を生み出したという点で、大学のイノベーションとしても高く評価できる。

担当審査委員| 中谷 日出   池村 明生   林 千晶   吉田 順一  

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