受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

対サイバー攻撃アラートシステムDAEDALUS（ダイダロス）は、日本最大のネットワーク観測網によってサイバー攻撃を観測・分析し、ウイルス感染等が検知された組織に対して警告を行うセキュリティ機構であり、2012年6月より本格稼働を始めている。DAEDALUSはサイバー空間における攻撃と警告を、サイバーパンクな3次元表現によってリアルタイムに可視化することで、セキュリティ・オペレーションの新たな境地を切り拓くとともに、セキュリティ分野の技術者や研究者のみならず、国内外の一般ユーザのセキュリティ・アウェアネス（気付き）向上に大きく貢献している。

プロデューサー

独立行政法人情報通信研究機構　井上大介

ディレクター

独立行政法人情報通信研究機構　井上大介

デザイナー

独立行政法人情報通信研究機構　井上大介

詳細情報

http://www.nict.go.jp/nsri/cyber/research.html

外部展開開始

2012年6月6日

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

DAEDALUSのUIは、直感的かつ高いインタラクティブ性を有しており、オペレータの簡便な操作を可能にしている。また、サイバーパンクなUIデザインは、単調になりがちな従来のセキュリティ・オペレーションを一新し、オペレータの創造性を刺激するものである。さらに、リアルタイムなサイバー攻撃の可視化により、国籍・年齢を問わず、万人がサイバー攻撃の脅威を実感出来るユニバーサルデザインとなっている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

サイバー攻撃は20世紀の愉快犯的なものから大きく変遷を遂げ、21世紀に入り金銭・諜報目的など動機がシリアスになっており、攻撃側が圧倒的有利な状況が続いている。DAEDALUSはこのような状況を打破すべく、次世代のサイバーセキュリティ技術を体現・牽引するものである。また、サイバー攻撃が現代人の生活を脅かす現実の脅威であることを、デザインを通じて広く一般に啓発している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

DAEDALUSは、これまで不可視であったサイバー攻撃を、デザインの力によって可視化することで、迅速なセキュリティ・オペレーションを実現している。また、DAEDALUSのアラートは教育機関には無償提供されるとともに、一般企業には「SiteVisor」という商用サービスとして提供が開始されており、新ビジネスの創出にも貢献している。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

インターネットは既に社会基盤であり、サイバー攻撃はその基盤を揺るがす重大な脅威である。DAEDALUSはサイバー攻撃に対抗することで、社会基盤の拡充と持続可能な社会の実現に貢献するものである。また、DAEDALUSのアラートは日本国内のみならず海外組織への提供も始まっており、国際社会の強調と発展にも貢献している。

ユーザー・社会に伝えたいこと

対サイバー攻撃アラートシステムDAEDALUSは、これまで目に見えない脅威であったサイバー攻撃をデザインの力でリアルタイムに可視化しています。DAEDALUSを通して、サイバー攻撃が現実の脅威であることを広く知って頂き、個々のユーザのセキュリティ対策や、組織のセキュリティ対策など、次のアクションへと繋がっていくことを期待しています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

情報通信研究機構 小金井本部
情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究室
サイバー攻撃をリアルタイムに可視化、警告を発する「DAEDALUS」（YouTube）
対サイバー攻撃アラートサービス：SiteVisor (サイトバイザー)

審査委員の評価