GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
企業情報
CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
医療用3D臓器シミュレーター [心臓シミュレーター・プロジェクト]
事業主体名
株式会社クロスエフェクト
分類
研究・教育・医療のためのサービス・システム
受賞企業
株式会社クロスエフェクト (京都府)
受賞番号
13G141115
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

CTデータを用いた、医療・教育機関向け3D精密臓器モデル群。教育訓練用スタンダードモデルと冠動脈吻合トレーニング用の拍動型心臓シミュレーター及び患者個体ごとのオーダーメイド心臓シミュレーター。心臓内腔の再現性は世界トップクラスのクオリティを誇る。外科手術の現場では、短時間に手術を完了する必要があり、難易度の高さと相まって熟練執刀医に施術が集中する傾向にあります。よって精度の高い心臓シミュレーターの開発は、若手人材育成の面からも求められつつあり、より再現性の高いモデルで模擬手術を繰り返す事で若手医師により多くの成長の場を提供出来ると考えています。

プロデューサー

株式会社クロスエフェクト 代表取締役 竹田正俊

ディレクター

株式会社クロスエフェクト 専務取締役 畑中克宣

デザイナー

株式会社クロスエフェクト デザインチームリーダー 亀川和義

詳細情報

http://www.xcardio.com/

発売
2012年11月
価格

30,000 ~ 1,200,000円 (心臓3Dモデル「普及版T-model」は30,000円台からの設定となっています。)

販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

病院、医科大学、医療機器メーカー

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

心臓外科執刀医は、実際の心疾患患者のCTデータから再現された、この術前シミュレーターで患部を事前に確認することにより、手術での精神的かつ肉体的な負担を軽減できると我々は考えます。また若手医師に様々な擬似手術の機会を提供していくことで、未来を担う医師の創出に役立つことと考えます。このシミュレーターによって医師の手技が向上すれば、手術の成功率の向上、手術時間の軽減などが考えられます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

医療現場で実際に導入された例として、実際の胆管癌患者のCTデータからオーダーメイドの製作依頼を受けた肝臓モデルで、手術中に患者患部の間近にモデルを置いて、実際の肝臓と見比べながら手術を行なわれました。術前及び術中にモデルがあった事により、綿密な術前検討のもと、手術に挑んで頂けた事、また、手術中も間近にナビゲートするモデルを置くことにより、より正確な手術を可能とする新しい手術スタイルを提供できます。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

豚の心臓を使って心臓手術手技を習得する「ウェットラボ」は、費用と場所の確保が問題となったり、現在の風潮から動物実験自体が今後は減少していく事を考えると頻繁に開催する事が出来ないと考えられています。そこで本シミュレーターを活用する事によって、「ドライラボ」として低コストかつ、どのような環境下でも手技を習得してもらえるという、これまでに無い市場を創出したいと考えています。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

先日、本シミュレーター事業がメディアに取り上げられた際、放映後に先天性小児心疾患のお子様を持つお母様からお手紙を頂きました。今すぐにではないものの、成長を見つつ手術は避けられないということで、この事業を知り、深く感動したという内容のものでした。こういったお言葉を励みに、また数多くの患者様がいるということをいつも念頭に置き、これからもひとつでも多くの救命の一端を担っていければと考えています。

ユーザー・社会に伝えたいこと

私たちは、工業製品の開発現場で培ってきた「高速試作技術」を用いて、超精密心臓シミュレーターモデルの開発を行っています。特に、患者ごとに撮影されたCTデータを活用して、3Dデジタル技術でこれまでに無い再現性の高い軟質心臓モデルを作成する事に成功しました。この技術で手術の成功率を高め、人命救助の一端を担っていければと思います。これからも医療現場で皆様の期待を超える技術を提供して参ります。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社クロスメディカル
株式会社クロスメディカル
株式会社クロスエフェクト

審査委員の評価

CTスキャンのデータから1週間で精緻な複製モデルを仕上げ、外科手術のシミュレーションを可能にする医療向けサービス。心臓内腔の再現性が高く、一人ひとりの臓器の大きさや形状を正確に把握できる。また鼓動を再現する「拍動型心臓シミュレーター」と連動させることで、本物の心臓が縮んだり膨らんだりする動きが再現されるため、模擬手術に用いるなど新しい外科手術のトレーニング手法として活用が期待される。医療というやり直しが効かない領域での、貴重なイノベーションである。

担当審査委員| 中谷 日出   池村 明生   林 千晶   吉田 順一  

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