GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
観光ガイドブック制作ワークショップ [コミュニテイ・トラベル・ガイド「福井人」]
事業主体名
コミュニテイ・トラベル・ガイド制作委員会
分類
公共のためのメディア・ソフトウェア・コンテンツ
受賞企業
株式会社博報堂 hakuhodo i+d (東京都)
受賞番号
13G141110
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

厳しさをます地域経済の活性化手段の一つとして、観光が注目を集めています。地域の観光資源というと、自然、歴史的名所、温泉や宿など、地域のハード面に目が行きがちです。「地域の魅力とは地域で暮らす人の魅力である。」そんな考えから生まれたのが「いままでにない!人々との出会いを楽しむガイドブック “COMMUNITY TRAVEL GUIDE”」。その第二弾の「福井人」では38名の地域住民参加のワークショップを通じて、地域の魅力的な人を地域の人が発掘し、取材・執筆し、コンテンツを制作しました。地域の観光資源と誇りときずなをつくる住民参加型デザインプロジェクトです。

プロデューサー

hakuhodo i+d 筧裕介

ディレクター

PILOT291 高野翔、成田真也、浅田理恵/issue + design 高山裕美子、甲斐かおり

デザイナー

issue + design 白木彩智、梅田眞司、清水恒平

詳細情報

http://issueplusdesign.jp/project/CTG/volume_fukuijin

発売
2013年4月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

小さなバックにもおさまるB6サイズ、表紙裏にもっとも頻繁につかう地図とインデックスを配置した編集、観光ガイドとして人間が使いやすいデザインにこだわりました。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

福井独自の文化である冬の水ようかんパッケージのコレクター、自殺の名所・東尋坊を巡回し救う番人、びっくりするほど甘いトマト・越のルビーを売り歩く行商人。福井にはユニークで魅力的な生活を送っている住民がたくさんいます。地域の人たちにとって当たり前は、都市の住民にとって大きな魅力です。地域の生活の魅力を引き出し、住民の地域への誇り、仕事に対する意欲を高めることを目指しました。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

住民が自らの地域と生活に誇りをもつこと、ともに活動する仲間をつくること、その結果、地域を盛り上げる運動体が生まれ、地域の観光産業が活性化すること、それがこのプロジェクトの目的です。史跡巡り、食事、土産物など、地域のハードを消費するのが20世紀型なのに対して、農作業などの体験、手仕事の習得、人との交流など、地域のソフトを体験するのが21世紀型観光です。そんな新しい観光産業育成のための取り組みです。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

お金をかけて立派な観光施設を造っても、その効果は一時的です。過去の施設の維持管理費が大きな負担となっている地域も多くみられます。地域には、わかりやすい資源がなくとも、脈々と受け継がれてきた生活文化があるはずです。地域の人にとって当たり前の生活は、日本が世界に誇れる文化です。そんな地域の伝統や生活文化を受け継いでいる人にスポットをあて、サステナブルな観光産業を育てるための取り組みです。

ユーザー・社会に伝えたいこと

地域の人々と一緒にガイドブックのコンテンツを考え、取材し、執筆するこのプロジェクトは本当に楽しいです。ワークショップを開催するたびに、新しいコンテンツと参加者の笑顔と参加者同士のきずなが生まれていきます。真の意味での住民参加型のまちづくり、デザインのプロジェクトです。色々な地域の人にこのプロジェクトの魅力、面白さ、効果を知ってもらえれば幸いです。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

全国各地およびオンラインの書店
COMMUNITY TRAVEL GUIDE vol.2 福井人 福井県嶺北地方の人々に出会う旅

審査委員の評価

観光ガイドは古くからあるが、その主な目的は名所や人気レストランを紹介することである。しかし、このプロジェクトでは、観光の魅力は「場所」ではなく「人」であるという新しい視点に立脚し、392名の福井県住民を紹介するガイドブックを制作。その完成度の高さは、県民のアイデンティティを強めると同時に、外部に向けた福井県の魅力発信にも高く貢献している。また、魅力発掘から言語化、クラウドファンディングでの資金調達まで、プロセスを明確化した点も特徴的。今後、他エリアへの展開が期待される。

担当審査委員| 中谷 日出   池村 明生   林 千晶   吉田 順一  

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