GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
木材の生産・流通システム [林産地と都市の循環型社会を目指す、山長商店グループによる木材の生産・流通システム]
事業主体名
株式会社山長商店 モック株式会社
分類
流通・販売のためのサービス・システム
受賞企業
株式会社山長商店 (和歌山県)
モック株式会社 (埼玉県)
受賞番号
13G131080
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

(株)山長商店は紀伊半島に約5000haの自社林を持ち、林業、素材生産、製材、プレカット加工、販売までをグループ会社のモック(株)と協同したグループ一貫生産体制を確立。地域の林業関係者と協力し、JASにより品質が公的に担保された無垢国産材を個別の住宅ごとにプレカット加工の上、都市部の工務店に販売する安定供給システムを実現した。産地や生産者が不明瞭であり、供給量や品質が不安定であるという国産材の定評を解決したシステムであり、地方の林産地の優れた木材資源を、工務店と連携して都市の木材需要に活かす循環型社会の形成によって、過疎の地方の活性化、都市住宅の高品質化、地球温暖化防止に資するシステムである。

プロデューサー

株式会社山長商店 代表取締役社長 榎本長治

ディレクター

株式会社山長商店 専務取締役 鳥渕健

デザイナー

株式会社山長商店 取締役副社長 榎本崇秀+モック株式会社 専務取締役 榎本哲也

詳細情報

http://www.yamacho-net.co.jp

発売
2004年8月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

通常木材の品質を一般施主が見極めることは非常に困難であり、何もわからず、勧められるままに住宅に用いる木材を選んでいるのが実情であるが、このシステムで供給される国産材は同一企業グループによる一貫生産体制による「生産履歴の見える化」と、産地、製造者、強度、乾燥品質が木材に表示されている「性能の見える化」により、施主自らがわかりやすい形で品質を理解し、納得し、安心感を持ってもらう仕組みができている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

強度や寸法安定性に優れた無垢国産材の安定供給が可能になることによって、木造建築で国産材が使いやすくなり、国産材の利点である香りや色つや、木目模様などを生かした住宅設計が容易になる。そのことが、より多くのユーザーが「木に親しむ生活」を送ることができる基盤となり、ユーザーの木材への愛着や関心が高まることは、日本の疲弊した林業及び荒廃した人工林の現状を好転させることにつながる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

従来の木材流通は林業から施工業者に至るまでに非常に多くの中間業者が関わっているため、最終的にその木材の生産・流通履歴が確認できないことが常態化していたが、同一企業グループによる一貫生産体制により、流通の効率化によるコストダウンならびに「生産履歴の見える化」を実現した。また、H20年に最新技術である高温蒸気減圧式乾燥機を導入したことにより、スギ無垢梁桁材で日本発のJAS製品を実現できた。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

地方の林産地に集中する木材資源と、都市部に集中する木材需要。この間をつなぐシステムによって、日本に豊富にある木材という再生可能な資源を、真に経済的に再生可能となる林業経営が可能となり、林産地と都市をつなぐ木材の循環型社会を実現する第一歩となる。都市部では良い木で良い家が建てられ、林産地では木材需要を端緒に地域の活性化につながり、森林整備が進むことで地球温暖化防止にも資するシステムといえる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

日本全国に存在する緑の山の大部分が、半世紀以上にわたる先人の手によって育てられた世界に誇るべき資源であること。そして、林産地と都市の循環型社会を形成することによって、都市に住む人々が良質な国産材を用いた、より健康でより安全な木造住宅に住まうことができると同時に、地方の林業及び山村経済の活性化、ひいては地球温暖化防止につながること。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

和歌山県田辺市 (株)山長商店 ・ 埼玉県八潮市 モック(株)
(株)山長商店ホームページ
美しい紀州材の家・事例INDEX
モック(株)ホームページ

審査委員の評価

国産材を用いた住宅のエコシステムの構築という点で評価された。これを産地(紀州)の側から、都市の工務店と連携すること、標準化の難しいヒノキ材の認証獲得努力を行うことで達成した。標準化したプレカットでなく、工務店の施工する個別の住宅毎にカスタム化されたプレカット材を認証するというビジネスモデルで顧客価値を高めている。

担当審査委員| 永井 一史   久保田 晃弘   紺野 登   田川 欣哉  

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