GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
リマーケティングビジネス [モノ:ファクトリー]
事業主体名
株式会社ナカダイ
分類
流通・販売のためのサービス・システム
受賞企業
株式会社ナカダイ (東京都)
受賞番号
13G131078
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

搬入量50t/日超、リサイクル率95%を超す廃棄物処分業者です。2011年、“発想はモノから生まれる”をコンセプトに、“モノ:ファクトリー”をオープンしました。廃棄物を丁寧に分別し、元は何だったかという“マテリアルプロフィール”を表示して種類ごとに並べた“マテリアルライブラリー”と、自由に選んで工作したり、パソコンなどを解体できるワークショップスペース、様々なジャンルの作品を販売するショップを併設しています。多様な”使い方”を創造、提示することで、人々の”捨て方”そのものをデザインし、”モノ”の新しい価値と流れを生み出す“リマーケティングビジネス”を展開しています。

プロデューサー

株式会社ナカダイ 取締役 モノ:ファクトリー 代表 ビジネスアーティスト 中台 澄之

ディレクター

株式会社アクシス デザインディレクター 渡辺一人/プランニングディレクター 岡村祐介+株式会社ナカダイ リマーケティング課 福崎幸乃、河西桃子

デザイナー

株式会社アクシス コピーライター 稲本善則/システムエンジニア 重信和広/デザイナー 駒崎智紀、神田雄介、藤江尚美、吉田栄治、目黒大輔、皆川雄一、フォトグラファー 谷津田良之

詳細情報

http://www.nakadai.co.jp

モノ:ファクトリー本店オープン
2012年3月
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

モノ:ファクトリー本店/モノ:ファクトリー品川ショールーム

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

モノ:ファクトリーは、廃棄物処分場の一角に整備されており、安全には最大の配慮を行っています。見学ルートや備品の整備、案内図など、あらゆる場面で注意を促しています。また、人体に影響を与えるような廃棄物を受け入れないなど、入り口でのチェックを徹底しています。馴染みのない業種だからこそ、丁寧さを一番に心がけています。廃棄物処分場だからこそ、清潔さにこだわりを持っています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

廃棄物は、時代を反映します。数年前のヒット商品が捨てられます。今は、あまり見ることのなくなったブラウン管モニターもナカダイには大量に存在します。子供たちはそれが何か初めて知り、親は懐かしく思います。廃棄物は旬あります。年末には大掃除の粗大ごみが、期末には決算による在庫処分品が大量に搬入されます。モノ:ファクトリーでは、もったいないだけではなく、楽しく、自分の生活を見直すことができます。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

産業、経済、文化と密接な関係にある廃棄物の世界には、初めて見る、想像もしていない種類と量の素材が溢れています。もったいないという感覚から、新しい素材との出会いまで様々です。ジャンルを問わず、モノを世の中に送り出すの人たちが、廃棄になった後の世界とその流れを知ることは、”地球環境と共存する経済・産業”を形成していくための大きなヒントになり、次世代の日本の産業には不可欠な要素です。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

廃棄物は“地産地消”です。地域の廃棄物は、その地域で処分されます。廃棄物をゴミではなく素材として扱うことは、その地域ならではの素材が誕生することを意味し、素材を活かした新しい製品が生まれたり、親子、学校、企業、自治体などを巻き込んだワークショップやコミュニティーの形成にも利用できます。廃棄物の素材としての様々な利用は、モノの寿命を延ばすことになり、限りある地球資源を保護することにもつながります。

ユーザー・社会に伝えたいこと

数年前の使い古された製品、流通資材、在庫処分やデザインミスなど、多種多様なモノがたくさん廃棄されます。しかし、初めから捨てるつもりだったモノはありません。もったいないと嘆くのではなく、私たちの生活を支えてくれる産業・流通のロスだからこそ、それらをどう使うかを考えましょう。使うことでモノを長生きさせましょう。自分の生活と捨て方を考えましょう。モノの最後は、”捨てた時”ではなく、”埋めた時”です。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

モノ:ファクトリー本店/モノ:ファクトリー品川ショールーム
モノ:ファクトリー Web
株式会社ナカダイ Web

審査委員の評価

東京大学元総長の吉川弘之は、今から20年前に、廃棄物から資源を生産する工学的手段としての「逆工場(インバース・マニュファクチャリング)」という概念を提唱した。この概念を、1日50トンを越える廃棄物の丁寧な分別作業と、ユーザーのエモーションに訴えるデザイン力によって、はからずも実現させてしまったのが、産廃業者ナカダイの「モノ:ファクトリー」である。製品が廃棄されることでジャンルの壁が瓦解し、展示販売されるマテリアルの領域横断性が、ユーザーのクリエイティビティを刺激する。マテリアルの履歴を表示しライブラリ化することで、機能や形態だけでなく、「物語」に根差したデザインが可能になることにも着目したい。ワークショップなど、社会に開かれた活動を積極的に行なっており、従来の産廃業者のイメージを一変させた、業界のイノベーターとしての役割も高く評価する。

担当審査委員| 永井 一史   久保田 晃弘   紺野 登   田川 欣哉  

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