GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
電子楽器 [回路図公開によるオープンなコミュニティ形成]
事業主体名
株式会社コルグ
分類
個人用機器、家庭用機器のインタラクションデザイン
受賞企業
株式会社コルグ (東京都)
受賞番号
13G121053
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

アナログ・シンセサイザー製品の回路図を公式ウェブサイト上で公開。単に楽器として演奏するだけでなく、ユーザー自身が内部を研究したり、自分好みに改造できる環境を作りました。それによって、シンセサイザーの楽しさや喜びをより深くユーザーに感じ取ってもらい、またユーザー間でオリジナルの改造品を発表・共有しあうというコミュニケーションの場を提供。オープンなコミュニティ形成につながりました。

プロデューサー

株式会社コルグ 商品企画室 商品企画課 坂巻 匡彦

ディレクター

株式会社コルグ 商品企画室 商品企画課 坂巻 匡彦

デザイナー

株式会社コルグ 開発部 高橋 達也

詳細情報

http://www.korg.co.jp/Product/Dance/schematic_archive/

利用開始
2010年11月
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

株式会社コルグ 公式ウェブサイト内 特設ページ

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

回路図公開や、それによるユーザー間のコミュニケーションの提供は、ユーザーの創造性を誘発することに他なりません。ギターに代表される他の楽器と同様に、ユーザーが望む音や仕様を、ユーザー自身の創意工夫によって手に入れてもらうことに期待しています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

回路図を公開しユーザーの好奇心欲求を刺激することは、電子回路の知識がある人はもちろん、そうでない人にも、電子回路に触れてもらうきっかけになります。それは、ユーザーがものづくりやDIYカルチャーをより身近に感じ、ライフスタイルの一つとして取り入れるきっかけにもなるでしょう。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

monotronのバリエーションとして後に発売したmonotron DUO、monotron DELAYの開発コンセプトは、『もしもメーカーがmonotronを改造したら』。回路図公開をきっかけに生まれた、多数の改造品に刺激されて生まれた製品でした。競合他社ではなくユーザーたちをライバルに据え、いかにその製品を面白くするかを競い合ったその製品開発は、企業の新しいスタイルと言えると思います。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

生活的視点からみた時と同様、回路図公開はものづくり文化に触れるきっかけになります。そして改造品や改造方法をネットで発表・共有しあうことで、monotronやその回路図を中心としたユーザー間での新しいコミュニケーションが生まれています。

ユーザー・社会に伝えたいこと

回路図を公開したmonotron、monotribeの製品コンセプトは、本来高価で複雑なシンセサイザーを安価でシンプルにし、シンセサイザーの楽しさや喜びを多くの人々に知ってもらうこと。これをさらに後押しするのが回路図公開です。単に演奏するだけでなく、ユーザー自身が内部を研究・改造できるようにすることで、より広く、より深くシンセサイザーの楽しさや喜びを伝えたいと思い、回路図を公開しました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社コルグ 公式ウェブサイト内 特設ページ
Analogue Synth Series:Schematic Archive │ KORG INC.
We love monotron!! │ KORG INC.

審査委員の評価

ものづくりの世界で、自作楽器は根強い人気がある。またパーソナルファブリケーションの潮流の中、独自のものづくりをする人が増えてきている。そんな中、コルグ社はこれまでに市販品として発売してきた自社のアナログ・シンセサイザー製品の回路図を公式ウェブサイト上で一般に公開した。これにより電子回路を作れる人であれば、商品と同じ楽器を自分で組み立てられることになる。自分独自の改良を加えて公開できるため、楽器を中心としたオープンなユーザーコミュニティが形成されつつある。企業を出発点としたユーザー間のコミュニケーションの場を提供する先駆的な事例といえる。

担当審査委員| 暦本 純一   江渡 浩一郎   中村 勇吾   日高 一樹  

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