GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ソルガムを用いた被災農地や休耕地の活用 [ソルガムを用いた被災地における農業再生プロジェクト]
事業主体名
フェニックスバレー南三陸農業&産業再生観光誘致プロジェクト協議会
分類
社会基盤、プラットフォーム
受賞企業
フェニックスバレー南三陸農業&産業再生観光誘致プロジェクト協議会 (宮城県)
株式会社ふるさとの森 (東京都)
.:.:.: (東京都)
受賞番号
13G110981
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東日本大震災被災地での農業、産業再生へのソリューションとして、光合成能力に優れるC4植物であるソルガム(Sorghum bicolor、和名:モロコシ)の栽培を基軸とした農業ビジネスモデルの基盤づくりを目指したプロジェクト。被災地での農業・産業再生を実現し、雇用を生みだし持続可能な事業として成立させるため、植物体の様々な部位を利用でき、大きな可能性を秘めたソルガムの栽培を2012年から宮城県南三陸町で行っています。小規模で高収益の見込めるシンプルな商品(家畜飼料)からスタートし、糖蜜などの商品開発、さらにはエネルギー農業への展開をデザインしています。

プロデューサー

フェニックスバレー南三陸農業&産業再生観光誘致プロジェクト協議会 事務局長 池田立一

ディレクター

.:.:.: イトウジュン

デザイナー

フェニックスバレー南三陸農業&産業再生観光誘致プロジェクト協議会 農作業デザイナー 高橋正志

詳細情報

http://phoenixvalley.jp/testsite/

プロジェクト開始
2012年5月
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

宮城県本吉郡南三陸町入谷字大船沢143-1、2、6

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

生長が早く、粗放的な栽培が可能なソルガムを利用するため、最低限の手間だけで、それなりの収益を上げることができます。栽培としては、ただ年に1回、6月に種をまき、10月頃に収穫するだけです。今まで普通にやってきた施肥、耕起、播種、草取り、収穫だけで、収益が上がるのであれば、ちょっと元気なお年寄りならだれでも参加でき、安全に楽しめる農業をまた始められると考えました。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

東日本大震災の被災地における、人と人とのつながり、コミュニティづくりについてはさまざまな取組みがなされ、一定の成果をあげているように思われます。人々の「やりがい」さらには「生き甲斐」を提案することが、今必要とされていることではないでしょうか。簡単に始められ、エネルギー農業という未来も見える、もう一度やってみよう、今度はこういうことを考えてみよう、と前向きに気持ちを向けられるような農業を提案します。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

新しい農業ビジネスモデルの先駆け的デザインを提供したいと考えています。すなわち、まず、家畜飼料、次に糖蜜(搾汁液の商品化)や焼酎、及び子実の販売、そして、栽培面積が巨大になればバイオエタノールの製造や発電事業へ。被災地復興のソリューションとしての農業ベースの新しいビジネスモデルです。従来「雑穀」扱いされているソルガムの栽培自体がコロンブスの卵的「新素材」「新技術」の導入と言えるかもしれません。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

作物の生長が旺盛ということは、それだけ光合成によってCO2を固定する、ということです。CO2削減に寄与し、またエネルギー問題への解決策になるとしたら、安定した持続可能な地域社会の維持に役立つのではないかと考えます。本件の提案するシステムは、被災地の再生だけでなく、耕作放棄地問題等の農村荒廃を阻止できる可能性もあり、日本中に応用すれば、日本の新たな農業、新たな社会を作ることができるかもしれません。

ユーザー・社会に伝えたいこと

田んぼが津波被害にあってしまうと、「もうだめだ」「何も作れない」「やるだけ無駄だ」…と誰でも思ってしまいますが、どうにか作物が作れないものか。正直筆者はソルガムが一番良いとまでは断言できませんが、日本国内であれば、ほとんどどこでも手間がかからず誰でも栽培でき、色々な使い道に将来性が感じられる、そんな夢のある植物を育てるということ自体が、南三陸の復興につながるのではないかと、そんな気がしています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

南三陸町入谷大船沢の元水田と元畑約1haに今年6月に種まきをしたので、ソルガム畑を見ていただけます。
南三陸オンエア「新生おさかな通り」

審査委員の評価

震災による被害を受けた地域での新しいエネルギー農業の仕組み。風評被害の懸念が残る地域で、食用を目的としないエネルギー源となる植物を育てる事で新しい事業へと発展し雇用が生まれていく事は素晴らしい。将来に向けた大規模な事業への期待も持たれる分、生態系など長期的視点に立った環境への配慮は忘れずに拡げてほしい。

担当審査委員| 南雲 勝志   廣村 正彰   横川 正紀  

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