GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
駅前広場 [北本駅西口駅前広場]
事業主体名
北本市
分類
街づくり、都市づくり
受賞企業
有限会社アトリエ・ワン (東京都)
北本市 (埼玉県)
株式会社国際開発コンサルタンツ (東京都)
受賞番号
13G110974
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

農村から東京のベッドタウンへと発展し市制40周年を迎えた北本市が、アイデンティティの確立と中心市街地の活性化をめざして、老朽化の目立つ北本駅西口駅前広場の再整備を行った。駅前広場を交通の場だけでなく交流の場としても位置づけ、まちの「顔」とするために、5年に渡る市民参画会議を通して、「つくる」と「つかう」の両面から広場のデザインが行われた。北本の雑木林から根株移植されたクヌギ.コナラを中心に、バス、タクシー、一般車の停車帯を各辺とするコンパクトな三角形にロータリーをまとめ、残余部分に多目的広場を生み出した。雨の日に傘をささずに歩けるロータリーを囲う屋根は雑木林をイメージした柱に支えられている。

プロデューサー

アトリエ・ワン+筑波大学+東京工業大学

ディレクター

アトリエ・ワン

デザイナー

アトリエ・ワン+国際開発コンサルタンツ

詳細情報

http://kitamotoekimae.seesaa.net/

利用開始
2012年10月
販売地域

日本国内向け

設置場所

埼玉県北本市中央2・3丁目地内 市道12号線 JR北本駅西口駅前広場

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

既存の駅前広場で問題となっていた段差をなくし、停車帯の一部に障害者優先レーンを設置するなど、ユニバーサルデザインを徹底した。交通の通過点ではなく、交流のための憩いの場所とするために、バス待ちのためのベンチや、駐車場周辺の柵型のベンチのある滞留スペースを設けた。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

多目的広場は日陰をつくるベニバナトチノキを植えて芝生敷きとし、コンセントや水洗などイベントを行うためのインフラと、イベント告知のためのポスターパネルを整備した。また駅から荒川沿岸の公園や史跡をめぐる北本市西部のルートマップを作成し、駅前広場と駅構内に設置した。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

多目的広場では定期的に地域の農産物を販売する市が開かれる。駅前広場が地域の生産者と消費者の交流の場となることで、中心市街地の活性化が期待できる。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

北本の雑木林は第二次大戦後のエネルギー革命の後、5、60年にわたり薪炭林としての間伐がなされていないため、手入れの行きとどかない暗い林となっていた。そこでプロジェクトの一環で市が管理している雑木林の一部を間伐し、その際にできた根株の内、ひこばえが生えたものを選定して駅前広場のロータリー中央の植栽帯に移植した。

ユーザー・社会に伝えたいこと

地域の人々の振る舞いや、建築の歴史的な類型には物事の相互連関を作り出す独特の知性が内在されている。グローバライゼーションのただ中にあっても、それらを時と場所に合せて開示し、批評的に活用するのが建築家の役割である。そのとき建築デザインは、個人性(インディビデュアリティ)に軸足を置くものから、共有性(コモナリティ)に軸足を置くものに変わる。これが建築が対話のプラットフォーム足りうることの根拠でもある。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

JR北本駅

審査委員の評価

駅前が人々の生活の中心でなくなって久しい。車社会の発達でそれは単に移動の分岐点になってしまった。駅前に人々が集うことで中心市街地は元気になる。そこで官学民の協働で駅前を交流の場としても位置づけ、人が中心の駅前広場に蘇らせた。シンプルで無駄のない配置、木材を上手く利用したシェルターやイベント時に広場を活用しやすいような仕組みをファニチャーデザインに取り入れ、地方都市の駅前に新たな価値観をつくった。

担当審査委員| 南雲 勝志   廣村 正彰   横川 正紀  

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