GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
劇場・図書館・公民館・郷土資料館 [新潟市江南区文化会館]
事業主体名
新潟市
分類
公共領域のための空間・建築・施設
受賞企業
株式会社新居千秋都市建築設計 (東京都)
新潟市 (新潟県)
受賞番号
13G100943
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

新潟市江南区茅野山に位置する「新潟市江南区文化会館」は、「水と土に育まれた文化を大切にし、江南区の新たな芸術・文化の創造と交流を図る」の基本構想をもとにつくられました。旧亀田町の合併建設計画事業である文化会館に、既存の公民館、図書館、郷土資料館を移設し、十字ストリートを挟んで4つの施設ゾーンが諸室の連携利用を図り、かつ視覚的な繋がりを持たせる事で、それぞれの活動や賑わいがストリート上に滲みだすようにしました。複合化のメリットを最大限に活かした新たな江南区全域の文化交流施設として、亀田郷固有の文化を再認識し、市民の貴重な歴史と文化を維持・継承・発展させるための拠点施設となっています。

プロデューサー

新潟市

ディレクター

新居千秋

デザイナー

新居千秋、吉崎良一、白石誠、新居未陸、濱松千晶、村瀬慶彦

詳細情報

http://www.city.niigata.lg.jp/konan/torikumi/bunkakaikan/

利用開始
2012年10月6日
販売地域

日本国内向け

設置場所

新潟県新潟市江南区茅野山3-1-14

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

敷地内高低差をゆるやかにランドスケープで繋ぎ、既存施設(アスパーク)とのレベル差を解消し、敷地全体をユニバーサルデザインとしています。また施設内の主要諸室を全て1階にまとめることで高齢者や身障者にも優しく誰もが気軽に利用し易い施設となっています。多目的ルームや、喫茶は十字ストリートを介して、平面的に流動的な空間を作り出す事が可能で、各諸室が連動して多様な活用ができるオープンスペースに変化できます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

図書館部は、無柱空間として空間の視認性に配慮し、二層部分で、郷土資料館のプログラムと図書館のプログラムを有機的に複合化する事で、既存の図書館にはない空間構成としています。郷土資料館では群団展示の手法を用いて、収蔵庫をそのまま見せるような展示とし、固定の展示だけでなく、市民の小規模な美術館としても利用できます。図書館と郷土資料館の複合化による多様な利用方法、柔軟に対応できる施設を提案しました。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

建物のコンパクト化を目指す過程で、十字ストリートに面する4つの機能の面積削減の手法として、2階部分を削り、1階の部屋の一部分を入れ子状にしました。そのため人が立っているところは狭いが、上方や遠方を見ると圧迫感がなく視線の変化に富んだ空間となりました。喫茶では地場産業である亀田縞を照明に取り込み、布本来の使い方とは異なる利用方法を提案し、地域産業の新しい方向性と可能性を示しました。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

米、畑、亀田の歴史から稲穂のイメージでデザインスクリプトをつくりました。全体の素材はコンクリートの上に縦のノコ目仕上げで稲穂のイメージとしています。ホール天井と側壁を稲穂のたなびく有機的な形状で表現し、米に見立てたリングを吸音孔とする吸音システムとしました。外観は朱鷺をイメージして既存施設の緑色に最終的に変化する銅板を使用し、緑青の経年変化が異なる印象を与えながら環境になじんでいく様にしています。

ユーザー・社会に伝えたいこと

きめ細かい周辺既存施設の調査・分析を積み重ね、この地域に適したプログラムをつくりました。ワークショップ等で市民の要望を取り入れながら、ユニバーサルデザインと複合化のメリットを生かした施設づくりを行いました。その設計のプロセスが文化運動となり地域の住民や産業を活性化することに貢献できればと考えています。建築をつくることは、建築の「かたち=形」ではなく、文化の「かたち=型」をつくることが重要です。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

新潟県新潟市江南区茅野山3-1-14
江南区文化会館(新潟市江南区役所HP内)

審査委員の評価

地方都市に建つ劇場を中心とした複合型文化会館である。既存の公民館、図書館、郷土資料館を移設し、十字ストリートを挟んで4つの施設ゾーンを融合させ、新たな芸術・文化の創造と交流を図っている。最大の特徴は、多角形のパネルで打設された複雑な形状のコンクリート構造であり、この空間にたたずむだけで気分が高揚し、一種特別な感覚になる。4つの施設ゾーンを結びつけ、視覚的な繋がりを持たせ、かつそれぞれの活動や賑わいがストリート上に滲みだすような仕掛けが素晴らしい。新しいタイプの街の文化会館として高く評価された。

担当審査委員| 千葉 学   乾 久美子   高橋 晶子   安田 幸一  

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