GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
図書館を主とした駅前公共複合施設 [一宮市尾張一宮駅前ビル]
事業主体名
一宮市
分類
公共領域のための空間・建築・施設
受賞企業
株式会社山下設計 (東京都)
受賞番号
13G100941
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本計画は、1日8万人の乗降客が利用する尾張一宮駅前の再開発であり、図書館を中心とした公共複合施設である。施設の中心に3層吹抜けの“シビックテラス”と名付けた半屋外交流広場を配している。シビックテラスは街と駅を繋ぎ、街の東西の風景を繋ぐ立体広場であり、駅前の市街地からだけでなく、駅のホームからもシビックテラスの賑わいを感じることができる。図書館をはじめすべての機能がシビックテラスに向けて顔を覗かせることで、本・歴史・観光・イベント・子育て・ビジネスなどに関わる情報が市民の知的好奇心を誘発する。シビックテラスは市民の日常的な交流の場であり、非営利目的であればイベントスペースとして無料で利用できる。

ディレクター

株式会社山下設計 安田俊也

デザイナー

株式会社山下設計 安田俊也+窪田研+篠﨑亮平

詳細情報

http://www.city.ichinomiya.aichi.jp/division/keizai/ib/index.html

利用開始
2012年11月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

愛知県一宮市栄3-1-2

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

シビックテラスは、隣接する駅のプラットフォームと同レベルに設置しており、テラスの賑わいや駅を往来する人や電車との“見る・見られる”の関係ができ、これまでにない駅前の空間が体験できる。また駅を東西に横断する1階コンコースからシビックテラスを経て図書館に至る動線は、エスカレータを設置することによりアクセス性を高め、一宮の街並みやテラス、駅の賑わいのシークエンスが展開するダイナミックな空間体験ができる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

市民の交通と生活の中心である駅に直結した図書館は、国内でも極めて稀であり、市民の生活に本(=情報・知識・歴史)がより身近になる。また本施設には市民活動支援センターや子育て支援センター、ビジネス支援センターも入居する複合施設であり、それぞれが図書館(情報)とシビックテラス(交流・イベント)と密接に連携することで、多様なライフスタイルを創造できる、利用勝手に幅のある施設となっている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

駅に直結した図書館は、安定的に多くの市民、周辺の街からも人を呼び込む可能性があり、街の活性化が期待される。シビックテラスのイベントスペースでは、その立地性を活かし、イタリアフェアやコストプレイベント、演奏会、プロレスイベント等が行われている。また日本の3大七夕祭りと称される一宮七夕祭りのメイン会場としての利用が予定され、一宮市の顔として情報発信の拠点となっている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

今日的なテーマである『地方都市の充実』に対し、図書館+シビックテラス(市民広場)を駅前に計画することは、都市の成熟に寄与するコンパクトシティの新しいモデルの一つになると考える。また東日本大震災以降の現在、交通・生活の要所である駅に隣接して耐震性能の高いシビックテラス+多目的ホールを含む公共施設を配置することは、避難・救助活動、物資の集積などの『防災都市』形成の観点からも有効であると考える。

ユーザー・社会に伝えたいこと

国内外の多くの成熟した都市には、市民の誇れる、優れた図書館があります。街の玄関口であり、市民の生活の中心である駅に直結した本図書館では、歴史や知識がより身近になります。また、シビックテラスでの日常的な交流や様々な催しの開催は、図書館を初めとした諸機能との相乗効果により、より街の成熟に寄与することが期待されます。一人でも多くの方に本施設に訪れて頂き、生活の一部になって頂ければと強く思います。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

愛知県一宮市栄3丁目1番2号
尾張一宮駅前ビル i-ビル

審査委員の評価

地方都市で商業施設を盛り込んだ駅ビルができると、大抵の場合、周辺の商店街が衰退してしまう。一宮駅ではそうした商業施設をメインとした駅ビルとするのではなく、図書館をメインのプログラムに据えることで、周辺の商店街と共存できるような駅ビルの姿を指し示した。駅を拡充し駅周辺の活性化の起爆剤としての役割を担わせるプロジェクトは多いが、一宮駅の楽しげな様相はこれからの駅前施設のひとつのプロトタイプになりうるところが高く評価された。

担当審査委員| 千葉 学   乾 久美子   高橋 晶子   安田 幸一  

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