GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
文化交流施設 [コンゴ民主共和国日本文化センター]
事業主体名
チーム・アカデックス
分類
公共領域のための空間・建築・施設
受賞企業
慶應義塾大学松原弘典研究室 (神奈川県)
エーエスアソシエイツ (東京都)
受賞番号
13G100937
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

コンゴ民主共和国日本文化センターは、コンゴ民主共和国キンシャサ市の中心部、ゴンベ教員大学の敷地内に、日本国外務省の草の根無償援助資金で建設された建築である。建物は一辺が約19メートルの正方形平面の平屋で、角度の違う屋根が雨樋を兼ねた通し梁によって支えられ、その下には道場・教室・事務室・茶室などが配置されている。建物内を貫通するように十字平面の半外部の廊下が通り、内外の空間が近接しながら配置されている。現在はこの建物で日本語クラスが開講され、日本の慶應義塾大学とゴンベ教員大学の学生が交流するなど、日本の文化をコンゴで普及啓発する重要な拠点として整備されつつある。

プロデューサー

ベデロ・サイモン

ディレクター

松原弘典

デザイナー

慶應義塾大学 松原弘典研究室

詳細情報

http://under construction

利用開始
2013年8月24日
販売地域

国外市場向け

設置場所

コンゴ民主共和国キンシャサ市ゴンベ地区ISPキャンパス内

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

敷地はアフリカ中西部のコンゴ民主共和国キンシャサ市であり、雨季乾季の二季で雨季は暑く雨量も多い。本建築はそのような気候の中で、機械設備に多くを依存せずに雨をしのぎ、風がぬけ、雨水を集めて再利用できる単純で快適な空間を、日本文化に興味のあるコンゴの人たちに提供できている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

キンシャサ市のゴンベ教員大学のキャンパス内に位置するこの建築では、現在日本語クラスが開講しており、これからスポーツや茶道や料理など、より広く日本文化を紹介する活動が展開される予定である。施設は広く市民に開放され、ここでは日常の生活の延長の空間として、垣根の低い状態で日本に興味のある人たちに日本文化を知るきっかけを提供できている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

屋根の小屋組には現地の木材、壁には現地の日干しブロックを使うなど、材料はローカルなものを使いつつも、それに構造計算を加えたりモルタル比を変えるなど現地の構法を改良して適用することで、本建築はコンゴの在来の建築よりも軽快で開放的な空間を実現している。地元の材料を簡単にまねできる方法で用いることで、アフリカの人たちが自分たちで建築を改良できる身近な実例を提供できている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

建築物のハードにおける持続可能性(雨水の再利用や半屋外空間の廊下による機械に依存しない通風空間の確保など)と、建物の使用というソフト面での持続可能性(開館した文化センターに日本の大学生が常駐して日本語クラスの運営に参加しながら建物の使い方を実際に示してゆく)の双方を提供できている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

国際協力に建築設計者がやれることはまだまだたくさんある。より効果的で、現地の生活に根差した、日本発の新しい形の国際協力を繰り返してゆくことで、日本人が日本の外でデザインする意味を問い直したい。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

コンゴ民主共和国キンシャサ市ゴンベ地区ISPキャンパス内
慶應義塾大学松原弘典研究室
アカデックス小学校プロジェクト2012
アカデックスプロジェクト2012年夏ムービー(ロング・バージョン)

審査委員の評価

コンゴ民主共和国において、地元の素材や技術を活用しながらも、日本の知恵を導入して生まれた日本文化センター。現地の伝統的な構法である日干しレンガで壁をつくり、屋根は日本で考案した構法でつくっている。現地の施工精度を受容し、現地の人たちを巻き込み、また自分たちでできることを一緒にやる。こうした活動そのものが、新しい建築を生み、地域に愛され、そして新しい交流を育んでいる。建築を通じてできる文化的交流の原点を見る、勇気づけられるプロジェクトである。

担当審査委員| 千葉 学   乾 久美子   高橋 晶子   安田 幸一  

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