GOOD DESIGN AWARD

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2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
木質構造 [FWS]
事業主体名
ミサワホーム株式会社
分類
産業領域のための空間・建築・施設
受賞企業
ミサワホーム株式会社 (東京都)
株式会社ミサワホーム総合研究所 (東京都)
受賞番号
13G100911
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

近年、大規模建築を木質構造で実現したいという社会的要望がある。FWSは、ミサワホームが45年にわたり戸建住宅で培ってきた、独自の木質接着パネルと、集成材を組み合わせて、梁・柱を構成することで、木質構造ながら長辺約9mの2方向ラーメン構造を可能とした。従来、木造の大架構を実現するには、大断面の集成材に依存するしかなかった。しかし本構法は、木質系パネルを使用することにより、柱・梁を中空形状とすることで、軽量化、材料削減を実現し、安価でかつ強固な構造を実現した。また、各地の戸建住宅用生産拠点を有効活用することで、高い品質を確保し、生産、輸送に起因するCO2排出量も削減することを可能とした。

プロデューサー

ミサワホーム株式会社+株式会社ミサワホーム総合研究所

ディレクター

株式会社ミサワホーム総合研究所

デザイナー

ミサワホーム株式会社 FWSプロジェクト

[参考実物件/ミサワホーム静岡事務所ビル]の竣工
2013年6月
販売地域

日本国内向け

設置場所

[参考実物件/ミサワホーム静岡事務所ビル]静岡市駿河区手越367

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

【構造性能と、間取りの融通性】高い構造的性能により、利用者に安心感を与える。構造上は壁が不要なため、開放的で風通しがよく、使い勝手が良い間取りが可能となる。内装は耐火被覆で覆われてはしまうが、鉄骨造、コンクリート造とは異なる、木のやわらかさが感じられる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

【構造体が簡潔である】構造体が柱、梁、床のみのため、大規模な木造建築では、一般的に容易でない、リノベーション、コンバージョンを可能としている。社会的ニーズの変化に合わせて、構造体を変更することなく間取り、用途の変更が可能である。また、柱・梁の施工がボルトによる接合のため、増築、減築にも対応できる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

【事業展開のしやすさ】柱・梁の現場施工に関して、特殊工具、技能を必要としない。また国内各地に部材の生産拠点があるため、事業展開がしやすい。構造体としては柱、梁、床のみのため、インフィルをそっくり入れ替えるなど、新たな産業領域の創出が期待できる。長い梁を3分割し、小型トラックで運搬できるため、接道が不利な敷地においても建築が可能である。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

【省部材・省資源】木質の大スパン構造体でありながら、中空構造のため省部材、省資源である。部材の軽量化が図られているため、輸送に必要となるエネルギーの削減ができる。さらに現場の工期が短いため、施工に関わるエネルギーも削減が期待できる。また構造体が柱、梁、床のみのため、用途変更等がしやすい。建築物の長寿命化が期待できるため、ストック型社会への転換の一助となる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

【未来の木造建築をめざして】かつて日本の木造建築は、傷んだ箇所を修理し、部材をリユースし何世代にもわたって、その役割を変化させながら受け継がれていくものであった。これは日本人の、ものを大切にするという価値観に起因するところであり、これからも受け継がれていくべきものである。FWSが環境に極力負荷を与えないようにしながら、何世代にもわたって日本の風景の一部であり続けることができるようにしたい。

審査委員の評価

近年大規模木造への社会的要請が高まるなか、長年培ってきた技術を応用・総合化し提案された工法。木質系パネルと集成材を組み合わせた中空形状断面の柱梁材と接合部金物を開発、壁のない軽く強い架構を実現したこと、またその完成度と将来性が高く評価された。構造体はそのままで十分美しい。構法の新しさが普及のブレーキとならないよう実践と発信を重ねていただきたい。

担当審査委員| 千葉 学   乾 久美子   高橋 晶子   安田 幸一  

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