GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
オフィスビル [アーバンネット神田ビル]
事業主体名
NTT都市開発株式会社
分類
産業領域のための空間・建築・施設
受賞企業
NTT都市開発株式会社 (東京都)
受賞番号
13G100895
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

アーバンネット神田ビルは、店舗・カンファレンス併設の賃貸オフィスビルである。現在の神田駅エリアは小規模事務所ビルや商業店舗が軒を連ねる繁華で雑多な街と言える。昔語りに現れる「古き良き神田」の風情は失われて久しいが、人情に厚い人のつながりは健在で、周辺には往時を偲ばせる遺構も少数ながら残存する。当ビルは、神田の柔らかな魅力を最大限継承し、地域とのつながりを大切にするとともに、安全への配慮と最新の建築・環境技術に裏打ちされたハイスペックビルを提供することで、中心的役割を失いつつある神田駅エリアの地域開発の引金となることを目指し、「古き良き神田」と「神田の新たな風」の融合をテーマにデザインした。

プロデューサー

エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社 開発推進部 開発企画担当 服部克士

ディレクター

エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社 開発推進部 開発設計担当 今中啓太

デザイナー

エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社 開発推進部 開発設計担当 今中啓太、山本士峰、清重千紘、宮崎政信、神谷友彦、吉井智彦+日総建

詳細情報

http://www.nttud.co.jp/business/office/detail/id/331

利用開始
2012年7月17日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都千代田区内神田3-6-2

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

低層部をムラ+多種仕上げのヤキモノと昼夜異なる表情を見せる繊細なルーバーで構成した1200モジュール分節のファサードは、堅固な材料でありながら街と人の賑わいと柔らかさを与え、左官壁、ブラストPC版も含め、人同様、時間と共に味わいが増すことを考えた。また、サバンナ効果による直感的な建物利用や細い柱の実現と大地震や風揺れ時にも安心安全・BCPを与えることのできる制振構造など人と街に優しい建物とした。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

混植で構成された緑の小径は、気取らない神田らしさを街に提供。今まで無かった豊かな緑の4mの立体緑化と在来野種の桜「エドヒガン」が悠久の神田の粋を表現する広場は、時に祭りの舞台、災害時には水・電気・災害トイレマンホールなどの提供が可能な災害対策インフラとして計画。建物低層階は帰宅困難者受入れ施設を想定し、自然換気設備、一定回使用できる便所、安全確保が可能な程度の共用部照明と発電施設等を設けている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

近年重要性を増す省エネ対策として、照明を演出上不可な一部を除きLEDを採用。オフィス専用部は、色温度、グレア、反射板など機能性、快適性、省エネ性を追及しメーカーと共同開発しつつ自社内にて実証実験を経て完成。カーテンウォール、ルーバーなどはガラス、塗装の環境基準の厳しい海外で製作。特殊タイルなど素材感を重視する部材は国内で試作を繰返し製作。性能、コストのバランスをコントロールして完成した。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

その昔、神田の名工が伝えた江戸の技を継承する飛騨高山の職人の手による左官壁。レンガの高架壁を彷彿させる特殊レンガタイル。江戸で多く栽培されたという桜「エドヒガン」など神田の歴史に拘り、厳選した素材を使用。環境面ではデジタルサイネージで発電量を表示する太陽光発電、大容量雨水浸透施設、空地と緑による風の通り道、LOW-eガラス、LED照明などの省エネ設備と活動用空地や広場などの災害用広場を整備した。

ユーザー・社会に伝えたいこと

「建築は社会資産」である。何十年とあり続ける建築の影響は非常に大きく、我々の責任も同じだけ大きい。その為、我々は積極的に社会と街に関わり続けていく義務があると考える。建物利用者に止まらず、建物に関わる人すべてに、少しでも喜んでもらえる社会資産をと考え、“神田”の持つ記憶や魅力を引き出すスケールや素材、色彩に徹底して拘るとともに、エリアデザインとしての防災機能や環境機能も徹底して取り入れてきた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都千代田区内神田3-6-2
NTT都市開発 ホームページ

審査委員の評価

立地場所・神田の持つ記憶や魅力を引き出すことに拘った賃貸オフィスビル。モノトーンの外観は若干そっけないが高層化による圧迫感はなく控えめである。地上階内外装には肌理を感じるタイルや左官壁が用いられ、繊細な手仕事やスケール感が身体に働きかけるよう試みられている。繊細さ、柔らかさが全体にわたり丁寧にデザインされたことが評価された。

担当審査委員| 千葉 学   乾 久美子   高橋 晶子   安田 幸一  

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