GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
複合施設(商業・生産・住宅・自然環境) [nap village]
事業主体名
有限会社nap
分類
産業領域のための空間・建築・施設
受賞企業
有限会社住吉木材工業 (岡山県)
受賞番号
13G100894
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

“nap village”は岡山県吉備中央町の山中の廃校とそれを取り巻く自然環境全体を取り入れながら、住居、店舗、工房等の集まる「村」のような場所として再生させ、新しい生活スタイル・労働スタイルを目指した複合施設。 (有)napが新たな事業所として自然環境豊かな土地を探していたニーズと、地域シンボルの分校跡地関係者の高齢化等の課題を結びつけ、廃校の再生を通じたハードとソフト再編成に、デザインの役割が大きく寄与した。地域のシンボルが継承された地域住民の喜びは大きく、一方napは自然から得るインスピレーションを大切にした暮らし方、また都市部へ集中するアパレル企業とは違う個性を放つ働き方を実現した。

プロデューサー

有限会社住吉木材工業 FINELIFE PROJECT 和田優輝

ディレクター

有限会社住吉木材工業 FINELIFE PROJECT 和田優輝

デザイナー

有限会社住吉木材工業 FINELIFE PROJECT 和田優輝

詳細情報

http://www.finelife.jp

利用開始
2012年4月1日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

岡山県 加賀郡 吉備中央町 上田東2395-5他

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

戦後に建てられた校舎は当時の姿で、数回手を入れられた痕跡さえも留めて再生した。また敷地周辺の地形や樹木も一つ一つ確認しながら再生した。同時代的でない価値観あるいは人と自然のスケールや時間が混在した曖昧な状態ができている。昔誰かがつくった建物を使っていることがわかり、猪や蝶や草木や大雨にも晴天にも一つ一つ敏感にもなる。この環境を若者達は「不便」と言わず、自分達で直したり、庭をつくり楽しんでいる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

あえて一地方の「へき地」の立地に、ものづくりに励む日本の若者が集い、メイドインジャパンの商品として国内はもとよりアメリカや欧州に卸売りしている。これは物流や情報技術も含めた各種インフラが「へき地」でさえ行き届いている日本を新しい価値観で再編した、暮らし方・働き方として捉えられる。ここで働く為に、東京など都市部から若者が住まい共々移住してきていることは、生活形態に新しいヒントを提供できる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

地元の方々との丁寧なコミュニケーションの上に企業移転を行なっている。地域の交流の延長上に、地域の害獣として扱われている「猪」を、敷地内のカフェで美味しい猪肉料理にしたり、皮小物に活用したりと新しい発想で利用する試みも始まっている。地域の魅力を引き出すことや地元の地域課題解決、雇用創出も視野には入ってきており、事業者が地域の課題の解決に一役を担える点に産業的視点からみて可能性が多くある。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

地域のシンボル「廃校」を継承を手がかりに、建築物の物理的な再生活用、古い担い手と新しい担い手コミュニティの再編を行なった。建物の外観はほぼ手を入れずに活用し、また閉校時の石碑なども移設保存を図った。新旧交流として地元説明会に留まらず、地元の山の手入れをするボランティアグループに、新しい担い手がチェーンソーなどの使い方を教わったり、敷地内の山の整備を共に進めるなど楽しみながら進める機会を設けた。

ユーザー・社会に伝えたいこと

デザインには、ニーズや課題を横軸につなぎ合せる側面があり、この力そのもので価値を生み出し解決を図ることができます。私たちが取り組む領域は「声の小さな部分」で巨大市場や大人数には及んでいません。しかしこれこそが、今の社会基盤の活用と社会課題の解決をベースとし、地域社会を見直したり、世界で活躍する中小企業を支援したり、今まででは叶わなかったような、一人一人の暮らしを豊かにできる可能性を秘めています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

&thingsハチガハナ(nap village内店舗)
&thins ハチガハナ
有限会社nap
FINELIFE PROJECT

審査委員の評価

地方の廃校にアパレル企業が進出するという面白い事例。木造校舎のもつあたたかな雰囲気とアパレル企業が求める洗練性と暖かみがマッチしており、新たな価値が生まれていることを感じさせる。また山中に個性ゆたかで居心地のよい雇用の場が生まれ値得ることが素晴らしく、高く評価された。

担当審査委員| 千葉 学   乾 久美子   高橋 晶子   安田 幸一  

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