GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [オーベル蘆花公園]
事業主体名
大成有楽不動産株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
大成有楽不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
13G090866
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

明治・大正期の文豪「徳冨蘆花」。彼の遺族により「蘆花の愛した美しい武蔵野の風景を残して欲しい」の意を受け、自宅を含めた敷地を東京市に寄贈し、都立公園となった歴史を持つ、世田谷の名園「蘆花公園」。そこに隣接する全127邸のマンションプロジェクト。その歴史ある美しい「風景」と一体化する事を目指し、プロジェクトコンセプトを「風景の建築」とした。敷地内に数多く残る世田谷区指定の保存樹や既存樹を残す為に「建築基準法第55条第2項」の認定を取得。それにより外周部に空地を確保し、桜並木を始めとする「杜の邸宅」を創造。「風景」を取込んだ住空間の構築と、美しい「風景」を次代へと残すという地域貢献を目指した。

プロデューサー

大成有楽不動産株式会社 マンション開発本部 開発事業第二部 事業室(第一) 課長 竹田直人

ディレクター

大成有楽不動産株式会社 マンション開発本部 建設部 企画設計室 課長 岩井健司+株式会社長谷工コーポレーション エンジニアリング事業部 第四設計室 3チーム チーフ 遠藤匡利

デザイナー

株式会社長谷工コーポレーション エンジニアリング事業部 理事エグゼクティブプランナー 山本富雄/デザイン室 設計部長 毛利俊彦/チーフプランナー 倉持美香

詳細情報

http://www.ober.jp/roka/

利用開始
2013年7月30日
価格

44,300,000 ~ 71,900,000円 (税込)

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都世田谷区粕谷二丁目2番1号(住居表示)

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

敷地外周部には既存樹木を残しながら歩道状空地を設け、歩車分離を確立。居住者のみならず地域住民の安心・安全に配慮した。また、階段状部分にはスロープと手摺を設置。交差点付近には広場状空地を設けバリアフリーで使いやすい空間づくりを目指した。計画全体として既存樹木や木塀、灯篭、景石等かってこの地にあった添景物を残すことで、歴史を継承し、地域の風景づくりの創造性を追求した。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

蘆花公園の緑から、敷地内の既存樹、新植樹による緑のつながりを強く意識しながら、春夏秋に代表される樹木を設置し、かつてこの地にあった灯篭や、木塀、木門、石畳等の添景物を残すことで、日本の四季を感じ、歴史の継承を常に感じる住環境を演出。また、「ビューウインドウ」により、公園の風景を取り込み、自然の風が住戸内を通り抜ける「パッシブウインドウ」や花台の設置により自然を常に感じる住空間の構築を目指した。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

太陽光発電を採用。非常用電源としても利用可能。また、敷地内では既存の井戸水と雨水再利用で、植栽の水やりに活用。災害時の生活用水としても井戸水が利用可能である。夏は緑陰、冬は日差しが降り注ぐ日本古来の屋敷林の考え方を応用し、住戸前に落葉樹を設置。自然の風が住戸内を通り抜ける「パッシブウインドウ」とともに、自然エネルギーを可能な限り取込み、環境配慮とともにランニングコストの削減を図った。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

地域の方々にとって桜の名勝であった現地の桜を極力残し、歩道状空地の整備をすることで、蘆花公園の桜とともに地域の方々の憩いの空間を創出。また、敷地内の豊富な樹木や、職人が一枚づつ手作りし、丁寧に施工したハンドメイドの自然素材タイル等により、住まう程に風合いを増し、価値を高めていく。欧米にあるような住宅の在り方を模索。その中で地域の風景資産たることを目指した。

ユーザー・社会に伝えたいこと

単なる「住宅開発」ではなく、地域住民にとっても益のある「環境」を創造したいと考えました。徳富蘆花や輿右衛門さんが大事にしてきた「蘆花公園」や「現地の豊かな緑」など地域に愛されてきた風景を護り、次世代へと継承する事。さらにお住まいの方だけでなく、地域の方々にも安全で心地よい空間づくりを目指しました。その土地の「風景」となって、彼の地の「財産」と言って頂けるような「公共性」に配慮しています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都世田谷区粕谷二丁目2番1号
オーベル蘆花公園 ホームページ

審査委員の評価

蘆花公園に隣接するメリットを生かし、さらに既存樹木を丁寧に残した計画が、豊かなランドスケープを実現している。そうした空間が地域にも開かれ、地域にとっても価値ある場所となっている点が評価できる。落ち着いたタイル張りの外観もそうしたランドスケープとなじんでいる。また、災害時への共用空間の地域への開放、防災井戸の設置などもこれからの集合住宅のあり方として示唆的である。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

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