GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
子供たちに故郷をつくる住宅ソリューション [かやぶきの里プロジェクト]
事業主体名
野村不動産株式会社、筑波山麓グリーン・ツーリズム推進協議会、株式会社里山建築研究所
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
野村不動産株式会社 (東京都)
筑波山麓グリーン・ツーリズム推進協議会 (茨城県)
株式会社里山建築研究所 (茨城県)
受賞番号
13G090849
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本プロジェクトは野村不動産、筑波山麓グリーン・ツーリズム推進協議会、地元NPO法人、つくば市、筑波大学により、都市と農村のサスティナブルな相互扶助関係をつくる産民官学共同プロジェクトです。都会暮らしで故郷を持たない子どもたちと、過疎化や少子高齢化で荒廃が進む農村を繋げ、日本が抱える社会課題を解くモデルケースを目指します。住宅ソリューションとして、分譲住宅入居者を筑波山麓へ招き、豊かな自然の中で田植えや稲刈りなど里山体験イベントを実施します。また都市農村交流の拠点と里山文化継承の象徴として、築150年の古民家を住宅入居者、野村不動産社員、地元住民などとセルフビルドで移築再生しました。

プロデューサー

野村不動産 商品開発部 三井宏友+筑波大学 名誉教授 安藤邦廣+筑波山麓グリーン・ツーリズム推進協議会 櫻井登+特定非営利活動法人つくば環境フォーラム 田中ひとみ+里山建築研究所 居島真紀

ディレクター

野村不動産 住宅建築部 川合通裕/開発企画部 刈内一博/商品開発部 岡村華代+筑波山麓グリーン・ツーリズム推進協議会 森田源美

デザイナー

里山建築研究所 上野弥智代、松本真朋、安藤慧、北野祐子

詳細情報

http://www.tsukuba-satoyama.jp/

筑波山麓に野村不動産の分譲住宅入居者を招いた里山体験イベント等を開始した日
2012年5月
価格

0円 (参加費等ありません。)

販売地域

日本国内向け

設置場所

茨城県つくば市 筑波山麓の田井地区

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

里山体験イベントは、豊かな自然との触れ合いを通して子どもたちの健やかな心を育みます。筑波山の湧水と減農薬農法を取り入れた「野村不動産エコ田んぼ」は、約200種類の多様な生物を育み、収穫した安全で美味しいお米は田植えや稲刈りに参加した住宅入居者に配ります。また築150年の古民家を移築再生した茅葺き小屋は、再利用可能な建材(木、草、土)のみで建てられ、高齢者の多い地元住民の憩いの場として利用されます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

里山体験イベントでは、住宅入居者と地元住民が一緒に汗を流しています。家族の絆づくりやマンションコミュニティに限らず、多地域多世代との交流は多様な社会参加を可能とし、里山文化が持つ共助の精神と豊かさを体感できます。また急速な過疎化と少子高齢化で地元の産業が衰える中、里山マルシェなど里山体験イベントに付随した小さな産業が生まれ、将来的には特産品のブランディングと商流開発を視野に入れています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

本プロジェクトは民間企業である野村不動産の住宅ソリューションの一環です。不動産事業では、従来のモノ(土地と建物)を売るビジネスから、コトを売るビジネスへの移行を背景に、田植えや稲刈りなど不動産を購入した後の「コトづくり」を事業化しています。永続性に欠くCSR(企業の社会的責任)ではなく、CSV(共通価値の創造)とすることで、サスティナビリティと他地域に対するモデルケースとしての汎用性を確保します。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

東日本大震災による原発事故や化石燃料の枯渇など、エネルギー問題の解消は持続可能な社会に向けて必至です。一方、日本の里山から永続的に得られる薪炭材で、約三千万人分の生活に必要なエネルギーが賄えます。都市と農村を繋ぐサスティナブルな相互扶助関係づくりを通して、こうした自然環境の保全と里山文化継承の意義を学びます。また里山体験イベントの他にも筑波大学の授業に組み入れ、未来を担う若者と共に学びます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

都市と農村を繋ぐサスティナブルな相互扶助関係づくりを通して、自然環境の保全と里山文化継承の意義を、広く社会に共有し、また本プロジェクトをご支援くださいますと幸いです。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

茨城県つくば市 筑波山麓の田井地区
筑波山麓里山体験

審査委員の評価

分譲住宅に住む都会の子供達を筑波山麓に招いて里山体験イベントを行うという産民官学共同プロジェクトである。都会の子供達と荒廃が進む農村を繋げ、農村を再生させる仕組み作りにまで踏み込んでいる点は大いに評価したい。里山マルシェという新しい産業を興し、将来的には特産品のブランディングをすることも視野に入れていて、持続的な農村再生の活動にしようとしている点も評価できる。「エコ田んぼ」という減農薬農法を取り入れた田んぼでの田植えや稲刈りなどの活動も都会の子供達にとってはかけがえのないものになるであろうし、家族の絆を育む有効な機会となっているであろう。築150年の茅葺の古民家の移築再生は、その活動の一環として、学生や地元住民、分譲住宅入居者や社員、多くの人を巻き込んで行われた。里山の原風景を次世代に伝えていくためのハードとしての役割を担うものである。農村再生のためのハード、ソフト両面からの取り組みは、今後のモデルケースとなることであろう。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

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