GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
バスキッチンの家 [バスキッチンの家]
事業主体名
バスキッチンの家
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
鹿内健建築事務所 一級建築士事務所 (東京都)
受賞番号
13G090838
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

長期ローンが必要な新築。気軽だが割高な賃貸。日本の住宅事情はこの2項対立です。本当は2項対立の中間的な部分を求めている人がいるにも関わらず、家作りが供給側の仕組みで成り立っているのが原因です。賃貸並みの金額で住宅をつくれないか?しかもローコストでない、住まい手の要望が詰まった住宅が「気軽に」作れないか?そんな問いからプロジェクトは始まりました。ここでは10年賃貸で支払う金額で住宅を作る事を考えています。今後増えるストック活用を考えると、様々なライフステージに応じた「気軽な」住宅が増えても良いのでは?と思います。

ディレクター

鹿内健建築事務所 一級建築士事務所 鹿内健

デザイナー

鹿内健、鹿内真沙子、山崎誠子、内藤真理子

利用開始
2012年12月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

千葉県船橋市

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

「部屋」は「活動」によって定義されます。この2m×3mの浴室で実際に浴室としての活動を満たしている部分は、浴槽の1m×2mとシャワー前の1m×1mです。極論すれば「体を洗う活動」が終了すれば、そこは浴室でも無くても良いのです。しかし建築を取り巻く状況は「浴室はこの面積が必要」などの常識が支配しています。圧倒的な狭さに迫られての解法ですが、使用者の創造性を限定する常識があるのも事実だと思います。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

家族構成と家族の年齢に応じた距離感があると思います。子供が小さな世帯では、標準的な2LDKの広さを持て余しています。子供が小さな時は距離感・広さを必要としないのです。と考えると家の大きさを「いつを目安」に設定するかがポイントです。最大限広さを必要とする時間は、数年と長くないかもしれないのです。広さが必要な年齢になれば「自分達が賃貸へ移住」して「貸し出し」、また「戻ってくる」事も可能だと思います。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

土地の値段が上がり続け物価も上昇する時代は最大限融資を受け、最大限の家をつくるのが正しい方法です。その時代は全員が同じ物を求める時代でもありました。その時代の仕組みは現在の不動産・金融の構造にまで引き継がれています。しかし実際には35年ローンを必要としない、多様な選択肢を求めている人が、いまの世代には多いと思います。そのような多様性のグレーな部分に住宅産業の新しいビジネスモデルがあると思います。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

日本全国の756万戸の空き家のうち462万戸が集合住宅の空き家です。このストックを鑑みると、従来のような「生涯住む家」でない「数年間だけ住む家」の作りも出来るとおもいます。社会・地球環境的視点からも「新築の建物だから出来る事」、「既存の建物だから出来る事」を明確にする必要があるかもしれません。

ユーザー・社会に伝えたいこと

「生活全般の質を高めるにはどうしたら良いのか?」という事を最近のテーマにしています。規模が大きいものでは、その規模のメリットを生かして「生活の質」を高める作りを、そして規模の小さいものでは敢えて挑戦的な事に取り組んで本質的な生活というものを見直してみる。世の中の価値観が変わりつつある時代だからこそ、出来る事だと考えています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

鹿内健建築事務所HP

審査委員の評価

独創的な中古住宅のリフォームである。敢えて窓辺に配置されたバスルームが、リビングやキッチンの一部となるように設計されていて、魅力的なバス空間を作りあげている。限られたスペースの中で豊かさを感じさせる空間を実現できていることは評価に値する。賃貸並みの金額で実現させている点も良い。ライフステージに応じて住み替えていく住宅の一つの形式として、ある解答を示していると思う。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

ページトップへ