GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
FLAT40 [FLAT40]
事業主体名
河口佳介 + K2-DESIGN
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
河口佳介 + K2-DESIGN (広島県)
受賞番号
13G090837
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

隣接する高層マンションの視線から、彩光と通風を確保しつつプライバシーをどのように守るか。これらの条件を適える為、建物の南側に全長40mのコンクリート製の「 浮壁 」を配置している。構造的特徴であるこの「 浮壁 」は壁自体を地面から浮かせ、室内から1.5mほど距離を持たせている。よってマンションからの視線を遮り、逆に室内からは敷地内に入る人の足元が確認できる。更に十分な採光と通風を確保し、プライバシーと防犯の両面に対策を取りつつ室内環境を整える事を可能とした。「 内 」に存在する「 外 」・「 屋内に展開するもうひとつの屋外 」〜その快適性とドラマ性を深く考察し続け、この建物の建築に取り組んだ。

プロデューサー

河口佳介 + K2-DESIGN 主宰 河口佳介

ディレクター

河口佳介 + K2-DESIGN 主宰 河口佳介

デザイナー

河口佳介

詳細情報

http://www.k2d.co.jp/archives/works/flat-40-1

利用開始
2013年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

愛媛県

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

視覚的な開放感を大切にし、どこにいても緑と空が視界に入る。フレッシュな空気が室内を循環することは、快適性の向上に於いて非常に大切な要素だろう。そこで意図的に風の通り道を造り、効果を向上させた。花や緑の香りを微かに含んだ風がそよぐことで、季節を肌で感じることができる。敷地の特性から外部に対して広い面積で壁を設けた分、室内においての開放感の演出は、健康的な生活を送る上で大変重要な要素と考えられる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

部屋の配置に関して、極力単純で明快なプランとしている。収納、個室、家族が集まる場所〜基本的にはこの3項目による振り分けである。その間に自由性の高いコーナーを配置。それはあくまで廊下の延長であり、個室の扉を開け放すことで現れる空間である。 暮らし方はご家族に委ねられる。家はそこで暮らす家族のためのものであり、「暮らし方の想像力を膨らませることができる」ことが大切だと思われる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

ステンレスサッシの採用がこれに当る。瀬戸内海の景色はさながら一枚の絵のようであり、この風景を日常に取り入れる意義を考えた時に 「この街の建築物にはステンレスの窓を」という感覚が生じていた。沿岸の家でもステンレスサッシなら錆の心配が少ない。 耐久性と耐腐性、風景を広範囲で堪能できる意義。一般住宅でもその利点を考えた際に積極的に採用していきたい材料のひとつである。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

FLAT40の姿が様々な感覚を呼び起こすものであり興味という感覚に触れる建物であって欲しい。また施主様は音楽に造詣が深く、楽器の演奏も楽しまれるため音楽家を招いて自宅コンサートを開かれることも多々ある。「肩の張らない文化の発信」を願っている。FLAT40は個人住宅であり、何か社会貢献が出来るとは思っていない。しかしFLAT40は施主様に育まれながら、社会や環境に提供できる事を見つけていくだろう。

審査委員の評価

長さ40mもあるコンクリートの白い壁が浮いている様が、際立っている。その浮き壁によって、外部と内部の境界があいまいになり、内部にプライバシーが守られた外部空間が作り出されているところが魅力的である。浮き壁の浮き具合、室内からの離れ具合が絶妙で、プライバシーは完全に守られながらも、外の様子が伺えるところが良い。閉じながら開くというという都市部での住宅のあり方の一つを示している。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

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