GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
デュアルコアハウス [二子新地の家]
事業主体名
安藤直見
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
安藤直見 (神奈川県)
受賞番号
13G090831
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

北面以外は隣地に接する幅約5メートル×奥行約10メートルの敷地に,2棟のタワーを配置し,その間にテラス+階段室(外部空間)を設けている。すべての部屋(書斎,子供室,洗面浴室,寝室,ダイニング)は,この外部空間を挟んで独立・分散している。家族形態の主流が大家族から核家族に変化した近代以降,住宅は,各部屋をどのように構成するか,また,住宅の外部と内部をどのように関連づけるか,という命題の中で揺れ動いてきた。この住宅は,「家族は一つ」あるいは「個室と主室」という楽観論に頼るのではなく,家族がゆるやかに分裂しながら住宅を共有し,また,それぞれが個々に社会(外部)との接点をもつことを目指している。

デザイナー

安藤直見

利用開始
2013年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

神奈川県川崎市高津区

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

狭小な敷地であっても,平面を3分割し,2つのヴォリュームの間に外部空間を配置することで,すべての部屋への外部からのアクセスを確保できる。それぞれのヴォリュームの内部をフレキシブルに分割し,多様な空間構成を提供できる。また,透明感をもった素材を多用することで,空間と空間,あるいは,内部と外部の視覚的な連続性を提供できる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

すべての部屋を,外部空間であるテラス+階段室に面することができる。テラス+階段室は,建物外部および部屋間のアクセスを担う。建物全体は一定の閉じた形態をもつが,個々の部屋はガラスを多用した前面あるいはテラス面に対して開放的な空間となっている。また,グレーチングによって高さ方向にも開放性を確保している。すなわち,個々の部屋は独立した空間であると同時に,他の部屋および外部とゆるやかにつながっている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

1階=4.2m,2階=4.2m,3階=4.5mの階高のフレームをH形鋼によって架構している。H形鋼によるフレームは,最小の鉄骨断面をめざす一方で,ある程度の冗長な(変化に耐える)構成として全体を自由に分割している(格子の中に自由を生み出している)。フレームの冗長な構成は,実務的には,柱の防火被覆(建築基準法施行令第70条)を免れる手段にもなっている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

生活は住宅の内部だけでは完結しない。それぞれの敷地において,それぞれの住宅の個室,住宅全体,テラスや庭などの周辺,近隣,街並み,そして,自然が何らかの関係をもって存在するのだと思う。また,住宅で生活する個人と社会との関係を考えることも住宅のテーマになりえると思う。

ユーザー・社会に伝えたいこと

近代(1950年代)以降,家族形態の主流は大家族から核家族に変化しました。今日では核家族のための「一室空間」や「個室と主室(nLDK)」が一般的になりました。しかし,核家族の中にも親と子,あるいは,夫婦といった関係性が存在します。私は,社会の中でそれぞれに生活する大人と子供がゆるやかに家族という空間を共有できる住宅の構成を考えています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

神奈川県川崎市高津区二子1丁目

審査委員の評価

外部空間であるテラスからすべての部屋にアクセスするというところがユニークである。家族ではあるが、個を尊重して、同居人としてとらえている感じであろう。部屋を移動するときに必ず外を通り、自然を感じることができるというのも一興である。狭小な敷地ではあるが、天井高を高く取り、立体的に有効にスペースを使うことで広がりのある住宅が実現できている。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

ページトップへ