GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅改修 [つなぐ家 -人と人、個と地域をつなぐ古民家再棲-]
事業主体名
新産住拓株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
新産住拓株式会社 (熊本県)
受賞番号
13G090829
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

阿蘇外輪山の麓、鬱蒼とした木々に囲まれた集落に佇む築100年の古民家。妻亡き後、この地に30年間一人で暮らしてきた父。絵にかいたような「肥後もっこす」(正義感が強く頑固)で、「誰にも迷惑はかけない」と一人踏ん張り生きてきた。しかし、時間は止まることはなく、父も集落も年老いていく。父の威厳を保ちながら、その老いていく背中を見守り、家族や隣人など小さなコミュニティとのつながりを実感できる住まいとした。人とつながる・空間をつなげる・時間をつなぐ家である。

プロデューサー

新産住拓株式会社 代表取締役社長 小山英文

ディレクター

式田完

デザイナー

新産住拓株式会社 菊池武、菊池郁美、松井栄治、泉保真史、平川昌代、松野洋二郎、田中俊史

詳細情報

http://www.shinsan.com/

利用開始
2011年2月
価格

21,555,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

熊本県菊池市

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

田の字型間取りを生かした段差がなく広々とした居住スペースは、車いすでも自由に移動できる。建具により自在に空間を変化させることでプライベートな時間とパブリック空間を使い分けることができ、高齢者の心の安定にもつながる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

可動式畳ベンチを制作。足腰に負担なく「和」の心地良さを楽しみ、天気の良い日は外に出し、地域の友人と風を感じる。時には孫や子供達がそこに集い、人と人とを「つなぐ」場所となり、独居老人のコミュニケーションを豊かにした。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

球磨川流域の木材生産者、製材業者と地産地消のネットワークを作り、地元木材を有効活用することにより、地域材100%、化学物質ゼロを目指した住まいづくりを実践している。また、山間部の産業の維持・発展に付与することでの雇用促進が増え、地域の活性化につながっている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

自然共生社会の実現において、原生的自然の保護のみならず、人間活動の影響を受けて形成・維持されている二次的自然環境の保全も重要である。地域材の利用や、里山での暮らしを受け継ぐことで、里地里山の価値を再認識し、持続可能な形での二次的自然環境保全に取り組む。

ユーザー・社会に伝えたいこと

古くから日本に伝わる可変性のある田の字型間取りに、新しい提案を加え現代の暮らしにあった空間とすることは、高齢者の住まいを快適にするだけではなく、日本の伝統文化を次の世代につなげることでもある。永い間受け継がれてきたものを、次の世代に遺すこと。リフォームだからこそできる、未来への懸け橋である。

審査委員の評価

一般的に古民家改修の手法は、対象とする一軒一軒の既存民家の状態によって様々であり、そのデザイン技法を汎用化することは馴染まない側面があるが、この作品の手法は田の字型の典型的な民家の間取りを、細かい手法を労さずにおおらかに改修したもので、いわば現代化の中で一旦複雑化した、田の字プランへの先祖返りとも言える。また、地場の技術を活用することで里山全体の景観の持続性にも資するなど、賞にふさわしいものと考えた。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

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