GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
茨城町の古民家 [茨城町の古民家]
事業主体名
カナザワ建築設計事務所
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
カナザワ建築設計事務所 (茨城県)
受賞番号
13G090828
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

茨城に多く残る古民家は地方特有の財産といえる。その貴重な古民家を次の世代が住み継いでいく事ができるよう、現代生活にマッチしたデザインを提案した。またその事により「家」と「人」との関わりが切れる事なく「つながる」事を目指した。

プロデューサー

カナザワ建築設計事務所 代表 金澤重雄

ディレクター

カナザワ建築設計事務所 代表 金澤重雄

デザイナー

カナザワ建築設計事務所 代表 金澤重雄、担当 小野剛、小橋歩美

利用開始
2012年11月10日
販売地域

日本国内向け

設置場所

茨城県 茨城町

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

1.寒さの解消:深夜電力を利用した水蓄熱型床暖房の敷設、ペアガラスのアルミサッシの使用により快適な温熱環境を実現した。2.暗い生活空間の解消:南側土間ホールへの大きなFIX窓の設置、キッチン上部へのガラス瓦のトップライト設置により明るい室内となるいよう配慮した。3.分断された動線の解消:高い段差にステップを設置する事で移動を楽にし、水廻りを一直線に並べ直す事で分かりやすい家事動線を実現した。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

1.親世帯、子世帯の玄関に挟まれた空間を土間リビングとし各世帯がプライベートは確保しつつ自然とコミュニケーションが図れるよう計画した。2.周りも大屋根の古い家が建つ集落なので、建物の外観はそのまま継承し、周囲の景観を壊さぬよう配慮した。3.親世帯、子世帯双方に積極的に打ちわせに参加し、意見してもらう事で、次世代においても愛着を持って住み継がれるよう意図した。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

1.今までのスクラップアンドビルドではなく、既存のものを活用する事で環境負荷を減らし持続可能な住まいのあり方を実現した。2.地元の木材の使用、地場工務店との協働により、以前の家造りでは当たり前に行われていた「地産地消」を継承できるようにした。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

1.工事現場を地元の職人さん、学生に見てもらう事で、高い木造の技術、見えないとことまで手を抜かない職人の心を直に感じてもらい、少しでも技、知恵の継承に寄与出来るよう配慮した。2.非常に融通性の高い「田の字」プランを受け継ぐ事で、何世代にもわたり更新しながら住み継いでゆける住まいを実現した。

ユーザー・社会に伝えたいこと

戦後の住宅不足の状況から、現在のストック過多の状況の変化に応じて家造りのシステムを変化して行くのが自然である。スクラップアンドビルドではなく、既存の家に手を加えながら自分にあった家に編集し直し、住みつないで行く家づくりのモデルが今後の家造りのもう一つの主になるのではないか。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

カナザワ建築設計事務所

審査委員の評価

被災した古民家を見事に再生し、現代に通用する二世帯住宅へと変換させている。災害に遭うとネガティブな気持ちになりやすいものであるが、それでもこの古民家が背負う歴史や、受け継いできた先祖の思いに敬意を払い、再生を成功させたことは評価に値する。建築とは本来、住む人の愛着を得て、世代を超えて受け継がれるべきものである。震災を経て生まれ変わったこの古民家は、新たにここで、地域のつながりや、世代間のつながりを生み出し、文化の継承の担い手となってくれることであろう。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

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