GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
住宅 [コアハウス −牡鹿半島のための地域再生最小限住宅 板倉の家−]
事業主体名
一般社団法人アーキエイド
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
アーキエイド半島支援勉強会コアハウスワーキンググループ (宮城県)
受賞番号
13G090826
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

漁業を生業とする牡鹿半島の浜では東日本大震災の津波によって大きな被害を受けた。住民との対話から、復興において当初漁業に多くの資金を要する事から、最初は小さく建てて徐々に増築するコアハウスを開発し提案した。設計では伝統的な漁師住宅の間取りを踏襲し、外から入れる浴室、魚を直接運べる勝手口、冬でも洗濯物を干せるサンルーム、縁側、土庇空間など、漁村の暮らしを取り入れることに留意した。2012年8月の住民意向調査時に計画を発表し、その後建設協力のための募金や協賛を募り、12月モデルハウスが石巻市桃浦に竣工した。現在は現地見学会、地域工務店との勉強会を継続し、高台移転完成後の建設に向け協議を進めている。

プロデューサー

一般社団法人アーキエイド

ディレクター

一般社団法人アーキエイド

デザイナー

アーキエイド半島支援勉強会コアハウスワーキンググループ

詳細情報

http://archiaid.org/projects/corehouse/

モデルハウス利用開始日
2012年12月25日
価格

7,000,000 ~ 8,000,000円 (モデルハウスは約750万円(消費税、浄化槽別))

販売地域

日本国内向け

設置場所

宮城県石巻市桃浦洞仙寺境内

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

高齢者の居住者に配慮して、室内においては段差を無くし、ユニットバスの浴槽高さを低いものを採用した。また内装は板倉構法による杉板を活かし、暖かみがあると同時に、ライフタイルに合わせて自由に変更できる余地をのこしている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

玄関、サンルームの縁側など、通りからでも中の様子がうかがえるような場をデザインし、コミュニケーションの活発化をめざした。また最初は小さく建て、次第に増築する、ライフスタイルに合わせて拡充性を取り入れた構造、構法、平面計画とした。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

板倉構法を採用し、地域木材資源の活用と、モデルハウス建設による伝統工法や板倉構法の普及と、震災復興における地域工務店地域振興につとめた。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

地域の人的資源、森林資源を活用し牡鹿半島らしい住宅を実現するシステムを示すことで、自然豊かな漁村の風景の復興を支援することをめざしている。またモデルハウスの実現のための募金や協賛を募る事を通して、東日本大震災の復興における問題を産業界や海外の人々と共有し、その可能性と方向性を示した。

ユーザー・社会に伝えたいこと

アーキエイドでは、東日本大震災の復興において、地域に住み続けたいと思われている住民のみなさんにとって、すこしでも住宅再建の選択肢を広げること、浜の将来を議論していただく素材となるものをお届けしたいという思いがあり、多くの方々のご支援により、モデルハウスを地域の集会所として、実現できました。復興にむけて、引き続きさまざまな議論をしてゆければありがたいと思っています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

宮城県石巻市桃浦洞仙寺境内(建設の申込・相談:一般社団法人アーキエイド)
『浜のくらしから浜の未来を考える』 牡鹿半島復興計画のためのデザインパタンブック
『牡鹿半島のための地域再生最小限住宅 板倉の家/コアハウス 』パンフレット
『アーキエイド活動年次報告2012|ArchiAid Annual Report 2012』

審査委員の評価

東日本大震災から2年以上が経過した現在では、震災からの復興は、仮設住宅から本格的な住宅の建設へ移行する段階に差し掛かっている。しかしながら、震災があまりにも甚大で広い範囲に広がっているため、本格的な復興住宅の建設は始まったばかりである。そのなかでいち早く建設されたのが牡鹿半島の漁村、桃浦に復興住宅のモデルハウスとして建設された「コアハウス」である。この計画と設計を担ったのは、主に大学関係の建築家によって構成されるネットワーク組織「アーキエイド」である。まず伝統的な漁師住宅の研究から始め、必要最小限の間取りを「コアハウス」として建設し、それを徐々に拡大していくという時系列の計画を行っている。建設の容易な木構法を採用し、シェルターには十分な性能を持たせている。建設には地域の工務店の協力を得ながらボランティアが参加し、建設費は募金と協賛によって賄われた。行政が担うべき復興住宅の建設を、いち早く建築家が先導した点において、社会的な意義はきわめて高いといえるだろう。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

ページトップへ