GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
戸建住宅 [ジェイ・レジデンス]
事業主体名
住友不動産株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
住友不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
13G090800
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

建物の角を開放して生まれた中間領域によって柔らかく包まれた住宅である。中間領域は,日本独特の理性と感性のバランスの表現であり,その空間のもつ多様性は,建物に品格をもたらす。このような建築の永続的価値を求めることによって文化が生まれてゆくのだが,多様化の流れのなかでそれに飲み込まれず,自問の繰り返しによって唯一無二の建築の価値をつくりだしてゆく姿勢が,いま求められており,この作品はその過程におけるひとつの到達点である。

プロデューサー

住友不動産株式会社 執行役員 製品企画室長 和泉沢忠晴

デザイナー

城戸崎建築研究室 城戸崎博孝

発売
2012年6月
価格

560,000円/坪 (40坪の場合)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

日本家屋の建築過程を考えると,開口部は軸組のあいだを壁で埋めた結果に残る,無意識の産物である。窓は簡素に,存在感がなくなるほど望ましい。屋外のデッキやバルコニーまで床が延び,天井が張り出して軒裏に続くさまを見せる大きな開口部は,庇の下の中間領域を生活に取り込み,建物の境界を曖昧にして環境と同化させる。そのような中間領域がこの建物全体を包んでいて,その曖昧さが,建物の品格を醸し出している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

あうんの呼吸といわれるように,開かれたものは閉じられて完成する。中間領域をまとう柔らかい住宅を引き締めるのは,現代の住宅のために再解釈した大黒柱である。当社が開発したパワーキューブは建物の基礎を立ち上げた構造柱で,建物本体と異なる固有周期が地震の揺れを減衰させる。家の一番強い部分が見えることで,災害時に家族が自然とその周りに集まる。日常と有事への配慮が一体となって,建築が完成している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

建築の永続的な価値を求めたい。要素を減らすのではなく,精査して,整理する。緻密さを追求すれば,建築はその美しさを伝えないわけがない。突き詰めたところにある本物が,社会の本流になる。社会の本流が,産業の基礎となる。そうして真に迫るディテールが,産業を発展させる。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

永続的な価値を持つ建築は,時が経つにつれ品格を増す。そのような建築は陳腐化とは無縁である。上質なものをマスプロダクトという枠組みのなかで提供することが,地球環境の保全に繋がる。環境保全という目的のために建築を考えるのではなく,建築の質を追及した結果が,環境保全になる。そのような姿勢に立ち返るべきでないだろうか。

ユーザー・社会に伝えたいこと

日本の美意識から生み出され、また日本の美意識を育んできた伝統的な建築様式を、現代に再解釈して表現することを試みた。新しいデザインではあるが醸造されたような雰囲気をもつ建物ができたと思う。技術革新にまい進することは当然に必要だが、過去を振り返ることでも新しいものが生まれ得る。社会は前に進むことばかりに気を取られがちだが、立ち止まって振り返る価値観も問われるところではないだろうか。

審査委員の評価

住宅平面の隅角部は構造的な制約からともすると閉鎖的になり、内部空間の伸びやかさにとって阻害要因となることが多いが、この提案では隅角部により開放感を持たせ、同時に大きく張り出した軒の水平性とによって、大きな流動性を生み出した点が優れている。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

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