GOOD DESIGN AWARD

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2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ものづくりデザイン賞

受賞対象名
小型水力発電機 [Cappa+++]
事業主体名
株式会社茨城製作所
分類
公共のための機器・設備
受賞企業
株式会社茨城製作所 (茨城県)
受賞番号
13G080775
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

成人2名で持ち運べ、川や水路に入れるだけで発電開始。茨城県でモーターを中心に開発・製造する当社は、東日本大震災の被災を契機に技術者集団として今後のサステイナブルなエネルギーのあり方を模索、earth milk projectを立ち上げた。その第一歩は、昔ながらの水車の原理を現代の流体力学により高効率さを実現した軽水力発電機 Cappa。成人2名で運搬可能なうえ、川や水路などの水流にそのまま入れるだけで発電開始。簡単に設置できるので、災害時のみならず、既存の電力インフラに頼らないパーソナルかつシンプルな地産地消の独立電源として、また環境学習など、多くの場で稼働可能。

プロデューサー

株式会社茨城製作所 専務取締役 菊池 伯夫

ディレクター

qusqus art director 武藤 暁子、art director 高橋 弘幸

デザイナー

qusqus art director 武藤 暁子+株式会社 茨城製作所 専務取締役 菊池 伯夫/経営戦略室 設計 櫻井 幹男+茨城大学 機械工学科 准教授 西 泰行

詳細情報

http://www.earthmilk.jp/

発売予定
2013年12月3日
価格

2,900,000円 (水車発電機+制御システム(バッテリー込み))

販売地域

日本国内向け

設置場所

用水路、河川、運河

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

発電というと、作業用・業務用というイメージがありますが、非常時に2人で持ち運べて、工事不要でそのまま川や水路に入れれば発電するCappaは「家電感覚のデザイン処理」で仕上げることで、プロダクト自らが親しみやすさを表現できるようにしました。人に優しいルックスと触感を大切にした水力発電機Cappaは、今迄のネジやビスが露出している発電機の概念から、より身近でパーソナルな存在となることを目指しました。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

小川や水路に沈めるだけで、プロペラが回り発電する視覚的に分かり易い簡易設置型の発電機のため、従来の水力発電の枠を超えて、暮らしの様々な場面で利用できます。街路灯や防災用電源としての地産地消の電源利用のみならず、流水式水力発電の仕組みを通して自然エネルギーと人とのより良い共生を学ぶエコスクールや、観光資源としての地域振興など、地域の水資源の有効活用と活性化への貢献をしたいと考えています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

流水のエネルギーを倍増する新技術により、ダムのように大規模な工事をして「落差」を作る必要がなく、自然の水流中に簡易設置するだけで発電ができるので、より様々な場所に設置できる新しいスタイルの水力発電になりました。また、これまでの電気を発電して売る「売電」の道具ではなく、エコスクールや観光資源として活用することで、身近な自然水流で、水力発電の枠を超えた新しい形を提供できると考えています。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

自然エネルギーの利用は、ダム建設に代表されるように自然を破壊してしまう危険な側面を備えています。自然をねじ伏せて人がコントロールする発想です。Cappaは従来の水力発電とは対局にある発想で、パーソナルに使う分だけ自然からエネルギーを「借りる」という考え方。このような新しいエネルギーとの関係は持続可能な社会実現にむけた新しいエネルギーの捉え方を社会に提示し、児童の教材としても役立つと考えます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

自然界に循環する水の流れは自然の恵み、この自然のエネルギーを少しだけ借りて発電ができたなら、地球の未来に負荷をかけない形で私たちの暮らしに少し嬉しい変化が生まれるのではないでしょうか。そこで、従来の水力発電に必要不可欠だった環境負荷の大きいダム等の「落差」を用いずに、自然の水流中に置くだけで発電する新技術を開発、廃棄時も含め未来に負の遺産を残さない、自然に優しいエネルギーの有り方を模索しています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社 茨城製作所
earth milk project
株式会社 茨城製作所

審査委員の評価

商品の発想とそれを実現したことに驚きと共感を感じた。機能に対してカタチに無駄がなく、実現したいことに向けて真摯に取組んでいる様子がうかがえる。小型でシンプルなデザインなので、エネルギー問題をより身近なこととしてパーソナルに捉えるきっかけにもなるところが、実用性だけでなく教育など人々の意識の変革にも役立ちそうだと感じた。

担当審査委員| 柴田 文江   小林 昭世   佐々木 千穂   和田 達也  

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